Fallout4~サンクチュアリにて
サンクチュアリにたどり着くと倒れこむように地面に座り込む面々。
プレストンがスタージェスと話をして欲しいというので声をかける。
「スタージェス、用があるのか?」
「やあ、安住の地があるというのはいいもんだな。一つ頼みがあるんだ」
「なんだ?」
「みんなに寝床を・・・ベッドを用意してやってくれないか。固い土の上で寝るのはもうごめんだ」
なるほど。お安い御用だ。
ワークベンチを使って、サンクチュアリ内の家を解体したりベッドを作ったり、水を確保するためにウォーターポンプを設置したり・・・。あれこれ住みよい場所にするためにやってみよう。
食べ物を入手するため、ゴードを植えたりしていると、ジュン・ロングが声をかけてきた。
「その・・・色々とありがとう。マーシーのことも許してやってくれるとありがたいんだ」
どうやらヒステリックになっている妻のマーシーのことも気に病んでいるようだ。
気にすることはない、と伝えると喉に詰まっていた言葉を吐き出すように自分の息子が死んでしまったんだ、と呟いた。
息子を失った父親。
俺もそうだ。
俺は、ショーンがどこかで生きていると信じて・・・探し続けるだけだ。
ジュンの肩を叩くと、その場を離れた。
ふと見ると、ママ・マーフィーがぼんやりと空を見つめて立っていた。
そういえばコンコードで不思議なことを言っていたな。
その時彼女はダイヤモンドシティに行けば何か情報が手に入ると言っていた。
そしてプレストンに薬をもっとくれれば、詳しいサイトを見ることができるとも。だがプレストンは薬を渡すことを拒んだ。
俺が見ていることに気づいたママ・マーフィーがこちらに近づいてきた。
この世は目覚めることのない悪夢。
そうだな、ママ・マーフィー。その通りだ。
サイトを見れば、俺が探し求めているものを見つける手助けができると彼女は言う。
だから薬をくれと。自分の命が縮んだって構いやしない。もう十分生きたよ。
そうかもしれな。
でもな、誰かの命を縮めてまで自分の目的を果たそうと俺は思わないよ。
俺の意思が固いことを感じ取ったママ・マーフィーは、もう二度と薬はやらないと誓ってくれた。
食料や水、守りを固めたところでスタージェスは安心したようだ。
これでここも皆が安心して暮らせる場所になったということか。よかった。
武器や防具も渡しておこう。
ワークベンチであれこれやっているところにプレストンがやってきた。
「ちょっといいか?」