グレイガーデンから橋を渡ってオーバーランド駅へ向かい、そこからダイヤモンドシティを目指してみる。
途中でデカいサソリに襲われたりしながら・・・
遠くに見えるのはダイヤモンドシティかな。
わかりやすく看板も出てる。
あちこちで爆音が聞こえるんだが、こんなところでショーンの情報なんて掴めるんだろうか・・・。
ダイヤモンドシティ・セキュリティという野球の防具?を身に着けたガードマンのような人たちを見かける。
ええと、もしかして・・・ここは野球場なのか?
インターホン越しに喧嘩?をしている女性をみつけた。
どうしたんだろうな?どう思う、ドッグミート?
くぅーん?
声をかけようか悩みながら近づいていくと、俺のことを見止めインターホンに向かって弾丸のように再び話し始めた。
「しっ!協力してくれないか?」
「(無言で頷く)」
「なんだって?クインシーから来たトレーダーだって!?雑貨店の一か月分くらいの在庫を持っているみたいだね!」
「・・・」
「聞いたか、ダニー?この人を中にいれないってのかい?あんたのとこのお偉い市長様は、お客様にそんな仕打ちをするのかい?」
「・・・はぁ・・・わかったよ、パイパー。今開けるから余り大きな声で叫ばないでくれ」
なんだか体よく口実に使われたような気もするが、まぁいいか。
ふらりとやってきた得体のしれない人間なんて中に簡単に入れてもらえなかったかもしれないし。
重たい鉄の扉が音を立てて開いていくのを眺めながら、女性はパイパー・ライトと名乗り新聞記者だと言った。
新聞?この世の中に新聞が生き残っているのか?
扉の中に入ると、パイパーを追い出したという市長が待ち受けていた。
再び猛烈な勢いで話始めるパイパー。
息子を探していると言うと、「誘拐」というキーワードを元に市長に詰め寄る。
ニック・バレンタインという探偵に会うと良いだろうと言い残して、市長は立ち去っていった。
パイパーは市長から情報を引き出した俺に興味を持ったようで、あとで新聞社(パブリック・オカレンシズ)でインタビューしたいと言い出した。
インタビューねぇ・・・。
とりあえず、ニック・バレンタインに会おう。
ダイヤモンドシティはなかなか大きい町のようだ。
今まで見てきた居住地の中では断トツだな。
どう思う?ドッグミート。
わんわん!
サンクチュアリに帰りたいか?
くぅーん
パイパーは妹のナットに声をかけ、新聞社の中へ入っていった。
どれ、ニック・バレンタインとやらに会ってこようか。
ニックを探しながら、街中を見渡すと医者に美容室、武器屋に防具屋と色々な店がある。
周りを囲う野球場の壁が守ってくれる安心感からか、居住地の入植者たちのように疲労した様子も見受けられない。
とはいっても、外に出たらレイダーやら訳のわからん怪物が徘徊してるからな・・・。
ニックの事務所はここか。
中に入ると、一人の女性が何やら独り言を言いながらファイル整理していた。
あれ?ニック・バレンタインって・・・彼女のことか?