Fallout4~Getting a Clue

Fallout4~Getting a Clue

サードレイルでマクレディと飲み明かした翌朝。

父親という立場同志ということもあって、互いにあれこれと話ができたと思う。
少しは壁がなくなった・・・と思いたいが、まぁ無理しても仕方がない。マクレディにはマクレディの考えがある。

そんなことを考えながらホワイトチャペルチャーリーが差し出してくれた水を飲んでいると、ニックとの約束を急に思い出した。
「あ」
「お前たちいい加減出て行けよ。」
「チャリーすまん。水サンキュー。マクレディ、俺ダイヤモンドシティに戻る。また旅に誘いに来るからヨロシクな。」
「・・・。お前、酒強いな・・・。わかった、またな。チャーリー俺にも水くれ・・・」
「だから出てけよ」

ダイヤモンドシティのニックの事務所へ向かう。
ドアを開けると丁度エリーがニックと話をしているところだった。

「あら!ようやく顔を出してくれたのね!ニックを助けてくれてありがとう。」

「無事に助け出せてよかったよ。ニック、改めて俺の息子の件、相談させて欲しい」
「わかった。まず座ってくれ」

「言いにくいことや辛いこともあるだろうが、まずは話してみてくれ」
「息子の・・・息子のショーンを探している。まだ1歳にもなっていない。何故あのこが連れ去られたんだ?」
「ふむ。いい質問だ。手のかかる赤ん坊を何故連れ去ったのか。誰が世話をするのか・・・。あとは何かあるか?」

「その時はVaultにいた。Vault111だ。一種の冷凍睡眠施設だった。」
「Vault?更に冷凍されていた?そんな中から一人の人間を連れ出すのは、なかなかやっかいなはずだ。なのに何故だ?」
「わからない。やってきたのは男と女だったな。互いにあまり話はしていなかったけど、俺のことをバックアップと呼んでいた。」

「聞いている限りプロ集団のように思えるな。仕事の最中は口を噤んでいられる・・・。バックアップとは何を指しているんだろうか」
「そういえば一人の男が俺の冷凍ポッドの正面に来たのを覚えている。禿げ頭で左目に傷があった。」
「禿げ頭で、左目の傷・・・?」
「何か思い当たるのか?」
「・・・ケロッグ、という名前に聞き覚えはあるか?」
「ケロッグ?」
「エリー、どう思う?」

「確かに特徴は一致するわね。禿げ頭、左目の傷。そして危険な傭兵仕事をする・・・。そういえば、ウエストスタンズにある荒れ果てた家に10歳くらいの少年と一緒に暮らしていたわ」
「!なんだって!?」

「それで・・・二人はまだこの町にいるのか?まだそこに住んでいるのか?」
「いや、2人ともかなり前に消えた。記憶が正しければ、家はまだ残っているはずだ。」
「くそっ」
「よし、ケロッグの最後の住所まで歩いていってみようじゃないか。奴の行先の手がかりが見つかるかもしれない」
「わかった。」
「エリー、しばらく戻らないと思うから事務所を頼んだぞ」
「わかったわ、ニック。2人とも気を付けてね」

エリーに見送られて事務所を後にした。

事務所を出てしばらく行くと、ニックがエリーには心配かけないようにと思って話していないことがあると言い出した

「なんだ?」
「ケロッグについてなんだが・・・知り得た情報は悪い物ばかりでな。奴は・・・プロの傭兵だ。仕事は完璧にこなす。敵はいない」
「何故?」
「皆死んでいるからだ。・・・あんたを除いてな。」
「俺は・・・俺だけなぜ殺さなかったんだろう?」
「わからんな。それも何か理由があるんだろう。さ、着いたぞ」

机の足元にボタンがあった。
押してみると・・・隠し部屋の扉が開いた。

「よし、いいぞ!」
「奥に何があるんだ・・・?」

「ケロッグの置き土産だ。さて・・・どうする?」
「これを頼りに探し出すとなると・・・。そうだ、匂いを元にドッグミートに跡を追ってもらおう」
「なるほど、それはいい案だ。どこまでも追い続ける優秀な犬がいれば、なおいい」
「大丈夫。ドッグミートはいい犬だ。」



「ここで一つ確認だ」
「どうした、ニック?」
「これはあんた個人の案件であることはわかっている。ケロッグと一人で対峙したいなら言ってくれ。だが、もしよければ手を貸したいと思っている。」
「ありがとう。是非ケロッグを追い詰めるのを手伝って欲しい。」
「わかった。じゃあ、まずはドッグミートを呼ばないとな」

ケロッグの家を出ると・・・そこにはドッグミートがいた。

「なんだ、お前。話が聞こえたのか?」
わんわん!!
「いいこだ。頼むドッグミート、ショーンのところへ俺を連れて行ってくれ」




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