Fallout4~The Glowing Sea

「さて、あんたは俺の仕事をしに来たわけじゃないだろ?」
「面白かったよ、ニックの事件。」

そう笑いながら輝きの海の話をする。

Dr.アマリのところで見たケロッグの記憶を思い出す。

「輝きの海に逃げ込んだインスティチュートの研究者を捕まえたいんだ。」
「俺はいいとして・・・あんたはそのままって訳にはいかんだろう。パワーアーマーでも貰ってきたのか?」
そういえば・・・B.O.Sのプロクター・イングラムが俺用のパワーアーマーを用意してくれたっけ。
でも・・・パワーアーマーを着込むと小回りがきかなくて、動きにくいんだよな。

「正直なことを言うと、パワーアーマーはあまり好きじゃないんだ。」
「じゃあ、どうするんだ?」
背中のリュックの中に山ほどのRAD-AWAYとRAD-Xを詰め込んであるのを見せると、ニックはにやりと笑った。

「準備万端だな。」

心配するエリーに別れを告げて、ニックと2人輝きの海へ向かう。


輝きの海

ガイガーカウンターはずっとカリカリカリカリと音を立てている。これは思っていたより強烈な放射能だ。

「こりゃ、すごいな。」
「だろう?時々吹き荒れる放射能嵐はここからやってくるらしいぞ。」

こんなところに生息しているから敵も結構強い。俺はブロートフライが嫌いだ・・・。


アトム・クレーター

人々が座り込んで祈りを捧げている場所にたどり着いた。なんだここは?

「こんなところで何をしているんだ?」
「おそらくだが・・・チャイルド・オブ・アトムたちだな。」
「??」
リーダらしき女性がいたので、声をかけてみる。

「何をしにきたの。分離を探しているの?アトムと同化しに来たの?それとも信者を倒しに来たの?」
「いや・・・君たちをどうこうしにきたわけじゃない。」
「じゃあ、なんなの?」
「バージルという人を探している。」

「バージル・・・?」目を細めて記憶を辿っている。ああ、わかったと小さく呟いた。
「知っているのか?」
「クレーターの南西にある洞窟で暮らしているわ。時折、物々交換にやってくるけど・・・どうも他人と接触したくないようね。」
「ふむ。」
「こんなところまで探しに来るなんて、一体どういうことなのかしら。」
「・・・彼の持っている情報が必要でね。とにかく、教えてくれてありがとう。助かったよ。」
「アトムの栄光と共にあれ」




ロッキー洞窟

洞窟の目の前に陣取っていたデスクローを倒し、中へ入っていく。

バージル・・・。いったいどんなやつなんだ?

ガションガションとプロテクトロンが歩き回る音が響いている。
「おい。」ニックが小声で俺を呼ぶ。
ニックが指さすほうに目を凝らすと・・・あれは、スーパーミュータントか???

「まて!ゆっくり動け。いきなり動くなよ・・・」こちらに気づいたスーパーミュータントが睨みつけてきた。
「あんた・・・バージルか?」
見知らぬ人間に名前を呼ばれた彼は一瞬言葉を失った。

「お前は・・・誰だ?ケロッグはどこにいる?みんな分かっているんだぞ!!」
ニックと顔を見合わせる。
「ケロッグだって?」

「落ち着け。ケロッグは死んだよ。」
「なんだって?バカなことを言うな。奴が追いかけてくることくらい、わかっているんだ。」
「嘘じゃない。俺が殺した。」

まじまじと俺の顔を見るバージル。俺の後ろにいるニックにも、ようやく気付いたようだ。
「・・・お前たちは・・・一体何者なんだ。」

「どうしてインスティチュートから逃げ出したんだ?逃亡したことは知っている。」
「何故、逃亡したことを知っている・・・?まぁ、それはいい。どうせ戻る気はない。戻ることもできないしな!」
そういうとバージルは俺の体を見ろ!と言った。

そこで言葉を切り、自分を落ち着かせるとバージルは俺に何が目的だと聞いてきた。

「息子が・・・インスティチュートに誘拐されたんだ。連れ戻したい。」
「なんだって・・・?ああ、そうか。昔、連邦から人を連れてきたことがあったな・・・。その人たちの中に、君の息子さんがいるかもしれないと言うんだな。」
「ああ、そうだ。だからインスティチュートに入り込む方法を探している。」

気が狂ったのかと言いたげな目で俺を見るバージル。
「中に入れっこないし、入れたとしてもすぐに殺されてしまうぞ?気は確かか?」
「俺は、息子を・・・ショーンを見つけ出してこの手で救い出したいんだ。」
「そうか。わかった。決心は硬いんだな。」ニックと俺を見比べながら、諦めたようにため息をつく。

「人造人間たちがどうやってインスティチュートと連邦を行き来しているか、知っているか?」
ケロッグの記憶でみた情報を思い出す。
Dr.アマリが興奮気味に話していた”テレポート”のことだろう。
「テレポートしているんだろ?」
俺がそういうと、バージルは驚いた顔をした。
「そこまで調べてあるのか!君は・・・よく調べたな。そうだ、テレポートしている。君もテレポートできればインスティチュートに潜り込むことが可能だ。」
「どうやって??」
「コーサーを見つけて、一匹倒すんだ。」

「コーサー?」ケロッグの記憶の中で見た、ショーンと連れ立ってテレポートしたあいつか?
「そうだ。コーサーはある目的のためだけに造られたハンターだ。人造人間が行方不明になったとき、コーサーが放たれる。」
「そのコーサーを倒すことと、インスティチュートに入ることがどう繋がるんだ?」

「コーサーの頭の中にはチップが埋め込まれている。それがインスティチュートの中継局に直接つながる。」
バージルが大きな指で頭をとんとんと叩いた。

「まずはC.I.Tの廃墟を目指すんだ。廃墟についたらPip-boyについているラジオの周波数を最低にして耳を澄ませる。干渉する何かが聞こえてくるだろう。」
「わかった。コーサーを倒してチップを手に入れたら、戻ってくるよ。」
「手伝う見返りと言っては・・・なんだが、インスティチュートに潜入出来たら探して欲しいものがあるんだ。」
「うん?何を探すんだ?」
「血清だ。あそこを出る羽目になる前、私はこの突然変異を逆行させる結成の研究をしていた。」
「FEVの研究?」ニックが思わず口を挟んだ。
「そうだ。逃げ出すときに持ってくるのを忘れてしまった。あれがあれば元に戻れるかもしれない。」
「インスティチュートに潜入した際には必ず持ち帰るよ。」