
おじゃましまーす、小声で誰に言うでもなく呟き重たい扉を開けて中に入ると・・・
男性が一人、何やらブツブツ呟きながら右往左往しています。
Jadeが入ってきたことには気づいていません。
Jade:あのう・・・
Golldir:うわぁ!びっくりした!!お、脅かすなよ
Jade:ごめんなさい。ちょっとここで一休みさせて欲しくて
Golldir:え?ここで?ここは墓だぞ??
Jade:あー、うん。ここ入り口でちょっと休ませてくれない?駄目なら出て行くけど
Golldir:構わんが・・・。あ、そうだ。場所を貸す代わりに、頼みを聞いてくれないか?
ゴルディールと名乗る青年は、この墓が自分の一族のものであることやヴァルズ・ヴェランという死霊術師が一族の遺体を使って何かしようとしていると話をしてくれました。
Golldir:アグナ叔母さんが・・・
Jade:え?
Golldir:叔母さんがヴァルズ・ヴェランを追って一人で中に入って行ってしまったんだ。
Jade:ちょっとあんた!!叔母さん一人で死霊術師に立ち向かわせたわけ!?追いかけなさいよ!
Golldir:わかってる・・・わかってるんだ
ゴルディールは真っ青な顔をしています。どうしたんでしょう?まさかお墓が怖いの???
微かに震えながら・・・ようやく意を決してJadeに墓が怖いんだと打ち明けました。
よくよく聞くと幼少の頃、父親に墓に閉じ込められて・・・それ以来墓所というか暗がりなんかが怖いんだそう。
Jade:仕方がないなぁ・・・
Golldir:恩に着るよ
Jade:あんたのため、というより中に入っていったアグナ叔母さんのため、だよ。
Golldir:本当に申し訳ない・・・
ノルドの墓は初めてです。
ドラウグルを倒しながら先に進む。この場所に出てくるドラウグルはゴルディールの一族じゃないのかな?
ゴルディールが何も言わないので、とりあえず襲ってくるドラウグルは全て敵とみなし倒していきます。
広い部屋に出ました。
でも・・・血の匂いがします。足元には血の跡が・・・。
Golldir:アグナ叔母さん!!
Jade:まさか・・・
部屋の真ん中に、血まみれで倒れているアグナがいました。
息をしていません。
呆然とアグナを見下ろすゴルディール。
Jade:ゴルディール、反省は後でもできるから。まずは仇をとらないと
Golldir:俺は・・・俺は何故叔母さんを一人で行かせてしまったんだ・・・。ううううっ。アグナ・・・っ
Jade:ゴルディール!!
Jadeの右パンチが炸裂しました。
Jade:泣いてる暇があったら、立ち上がれ!!
Golldir:お、おまえ・・・。
Jade:それとも、永遠にここでぐずぐずとアグナの死を悼んでいるつもり!?
Golldir:それは・・・。いや、お前の言うとおりだ
Jadeに殴られて気を取り直したゴルディールは、涙を拭いて秘密の部屋の話をし始めました。
その秘密の部屋とやら目指して先に進みましょう。
途中、感圧版の罠があったりして地味に痛い。
遺体安置所のような場所に出ました。
わらわらと襲い掛かるドラウグル達を倒し、周りを見渡すと鷲や蛇・・・そして熊の目印。
ゴルディールを見ると、最初の頃よりは墓場にも慣れたようで少しだけ表情が変わったように見えます。
Jade:さっきは殴ってごめんね
Golldir:いや、ありがとう。こちらこそ取り乱して申し訳なかったよ。
Jade:それにしても広いお墓だね
Golldir:そうだな。一族が眠っているからな
Jade:アグナ叔母さん以外に身内はいないの?
Golldir:俺を墓に閉じ込めた親父も何年か前に死んだよ。親父もこの墓に眠っている。
Jade:そっかぁ
とうとうヴァルズ・ヴェランが籠っている扉の前まで来ました。
Jadeとゴルディールは目くばせをし、そっと扉を開けます。
こちらに気づいたヴァルズ・ヴェランが次々とドラウグルを呼び覚まします。
Jade:ゴルディール!気を付けて!
Golldir:うおおおおおお!!アグナ叔母さんの仇だああああ!!
勇猛に戦うゴルディールをサポートしながら、ヴァルズ・ヴェランを討ち取ります。
しかしドラウグルうざったいな!
お、おわった・・・
倒れているヴァルズ・ヴェランを見下ろしゴルディールが肩で息をしています。
アグナ叔母さんの仇を討ったことで少しは気持ちの整理がついたのでしょうか。
Jadeを見ると、恥ずかし気に笑いました。
Jade:おわったね
Golldir:ありがとう。お前がいなかったら、やり遂げることができなかったよ。
Jade:アグナ叔母さんのところに戻って、弔ってあげよう
Golldir:そうだな。
これからどうするの?と聞くと、しばらくこの辺をぶらぶらしているよと答えるゴルディール。
まずはアグナ叔母さんの遺体を清め、空いていた墓に安置することに。
安らかに眠ってね、アグナ。
それから入り口まで戻って、食事をし一休みすることにしました。