Fallout1~Let’s hang out!

Fallout1~Let’s hang out!

よし、旅の道連れ・・・じゃねえや、仲間もできたことだしVault15に行くとするか。

見ると村の東側に畑があるようだ。そこでも話を聞いて、出発しよう。

Ianと連れ立って歩いていると、1人の女性が駆け寄ってきた。

???「ねぇねぇ!あなた外から来た人でしょ?」
Vesper「・・・?あなたは誰ですか?」
Ian「おい、Tandi。とーさんに怒られるから、あっちいってな。」

Tandiと呼ばれた女性はぷっと膨れて、そっぽを向いた。

Vesper「僕はVesper。初めまして。西にあるVaultから来ました。」
Tandi「私はTandiよ!お父さん、あ、村長なんだけど、お父さんから旅人が来てると聞いてね」
Ian「また村は退屈だとか言い出すんじゃないだろうな。」

TandiはIanをきっと睨みつけた。

Tandiにとってはラッドスコルピオンの襲撃も刺激と思えるようだ。
村長が聞いたら、怒りだしそうな話だな。

ひとしきり村の事や近隣の事を話すと、Tandiは来た時と同じように走って立ち去って行った。
Ian「騒がしい娘だな。」
Vesper「元気がいいと言ったら、いいんじゃないか。」

畑で作業している人たちに声をかけても、大した情報は得られなかった。
もうだいたい話し終わったか、と思い最後の一人に声をかけると・・・農業について意見を求められてしまった。

Vaultにあった図書館で得た”輪作”という知識を教えてあげると、非常に喜ばれた。
Ianは俺を不思議そうな目で見ている。なんだよ。

近くの小屋にあったロープを入手して、いい加減Vault15に行くとしよう。



なんてこった。モールラットの群れに遭遇しちまった。

すぐ傍にいるモールラット目掛けて銃を撃つ。
Ianは俺が1発しか撃てないところを、2発撃つことができる。(APが10ある。Vesperは9)

ドヤ顔して俺の事見るのが気に食わないが。頼りにはなる。

Vesper「Ianさん、素早いんですね。あっという間にモールラットが片付きました。」
へへ、とIanが笑う。
Ian「なあ、Vesper。これから一緒に旅をするんだから、俺の事はIanでいいよ。」
Vesper「そうですか・・・。では、Ian。助かりました。」

そうこうしているうちに、遠くに掘っ立て小屋のようなものが見えてきた。


Vault15

ここから中に入れるようだが・・・入り口にラッドスコルピオンが鎮座している。こいつを片付けないと中には入れそうにない。

小屋の中にある梯子を下りていくと、洞窟に出た。
ちょろちょろするネズミたちを倒しながら、暗い中を進んでいく。

どうやら目的地についたようだ。
扉が・・・内側から壊されたのか、地面に転がっている。

Ian「ここは、どうしてこんなんになっちまんたんだろうな。」
Vesper「Shady SandsのKatrinaさんによると、対立するグループができてValutを捨てて出て行ったそうですよ。」
Ian「ふーん。」

中にもネズミが沢山いるので倒しながら内部を探索する。

壊れたエレベータを発見した。
ここから降りていくしかなさそうだ。先ほど入手したロープを結び付けて・・・。よし、OK。

下の階はどうやら居住区のようだ。俺のいたVault13も御多分に漏れず同じような作りだ。
ということは・・・浄化施設なんかは、さらに下の階というわけだな。

Ian「こっちのエレベータも故障しているな。」
Vesper「ロープは使ったから・・・探さないと駄目だな。」

下の階はネズミとモールラットで溢れていた。
土砂崩れが起きている場所もあるし・・・、とっととウォーターチップ探して出たほうが良さそうだ。

Ianが何かを見つけたようだ。大声で俺を呼ぶ。
Ian「おい、Vesper!ロープあったぞ!あと・・・これはお前が着ろよ。」
指し示すロッカーにはロープとレザージャケットが入っていた。

今着ているVaultスーツより防御力がありそうだ。
いつからここにあったのかは気になるところだが、俺はレザージャケットを着ることにした。

Ian「いいね。似合ってるぜ。」
Vesper「・・・どうも。」
Ian「いつまで、そのぴっちりしたVaultスーツ着てるのか気になってたんだよな。」笑いながら言う。
まぁ、確かに外の世界ではVaultスーツは目立つか。

見つけたロープを使って、再び下の階へ降りる。

先に降りていたIanが、何を思ったのか急に走り出した。

Vesper「お、おい!!」

一番奥の部屋に飛び込みネズミ相手にドンパチ始めやがった。
慌てて後を追いかけようとすると、Ianの出す音を聞きつけたモールラットがのそりと他の部屋から出てくるのが見えた。
くそっ。あの男何をやってやがるんだ。

物陰からデカいモールラットに狙いをつけて撃つ。
だが致命傷にはならず、こっちへ向かってくる。

Vesper「Ian!!」
Ian「Gotcha!!」
Vesper「この馬鹿たれ、Gotchaじゃねぇよ!こっち手伝え!!!」

俺の怒鳴り声が聞こえたらしく、ネズミたちを蹴散らしてIanがやってきた。

Ian「すまんすまん。」
Vesper「二度と勝手な真似すんな。」
俺の形相と口調にIanは驚いた顔をした。そして腹を抱えて笑い出した。
その音を聞きつけて、更にデカいモールラットがもそもそと出てきやがった。

Vesper「いいから黙れ。話はラットどもを倒してからだ。」
Ian「はいよ。」

この先に浄化施設があるはずだ、と当たりをつけて通路を曲がると岩が崩れて進めなくなってしまっていた。

Ian「あー、こりゃ先に進めそうもないな。」
Vesper「くそっ。一から出直しか。」
仕方がない。Shady Sandsにひとまず戻って、村長が言っていたJunkTownとやらに向かう準備をするか。
帰る道すがら、ロッカーの中を漁って10mmサブマシンガンや弾薬、ダイナマイトなんかを手に入れる。

Ian「なぁ、なぁ。」
Vesper「・・・んだよ。」
Ian「お前、そんな口きける奴だったんだな。」
Vesper「うっせぇな。」
Ian「バカ丁寧な口調で、俺息が詰まるかと思ってたんだよ。」

Ianは嬉しそうだ。

Vesper「・・・変な奴。」

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