Skyrim~ヘルゲンにて(Midir編)

Skyrim~ヘルゲンにて(Midir編)

Diyaabがヘルゲンへと運ばれている一群の中に、もう1人ストームクロークではない人間がいた。

彼の名前はMidir。山賊だ。
帝国軍に自分のいた山賊集団を壊滅され、数人の仲間と逃げ出した。
その仲間に誘われてストームクロークに入隊しようとダークウォータークロッシング近くまでやってきていたのだ。

気づけば馬車に揺られていた。両腕は縛られ身動きできない。
周りには自分の仲間の姿はなく、ストームクローク兵に囲まれている。
後ろの馬車を見ると、Midirと同じようにストームクローク兵の服装ではなく囚人服を着た男が2人乗っていた。

ヘルゲンにたどり着き、死刑執行・・・。
なんて運が悪いんだ、とMidirは思った。住処を帝国に奪われ、ストームクロークに入隊しようとしたら、今度は捕まって殺される羽目に。

囚人服を着た一人の男が走って逃げだそうとした。
帝国がそんなことを許すはずがなく、射抜かれて死んだ。ちらりともう一人の男を見ると・・・表情一つ変えていない。
色黒のその男は、鋭い目つきで周りを見渡している。

ストームクローク兵が一人、首を切り落とされた。
次に呼ばれたのは・・・あの色黒の男だ。
そんな状況でも、あの男はまだ辺りを見回し・・・逃げる隙を伺っているようだ。



遠くから咆哮が聞こえてくる。咆哮が近づいてきて・・・・

ドラゴンが襲ってきた。
Midirはあんぐりと口を開けたまま、ドラゴンに見入っていた。

はっと我に返り、どさくさに紛れてストームクローク兵の後をついていく。

それにしても・・・ドラゴンだ。
砦にいた老人が聞かせてくれた伝説の中の存在じゃないか。
そのドラゴンが空中を飛び回り、火を噴き、人々に襲い掛かっている。

ぼやぼやしていると、目の前にドラゴンが舞い降りてきた。
ストームクローク兵がMidirの腕を掴み、砦の中に引き入れてくれなかったら、炎に包まれていたことだろう。

これでも着ておけと死んだストームクローク兵の装備を渡された。

襲い掛かってくる帝国兵を倒しながら脱出を目指す。

途中、天井が崩れてゆく手を阻まれたりしたが・・・

あそこに通路がある・・・。

一緒に逃げていたストームクローク兵とは完全に逸れてしまった。
仕方がない、1人でなんとかこの洞窟を抜け出すしかあるまい。

這う這うの体で洞窟を抜け出したMidir。
外はすでに夕暮れ時だ。

辺りに人影はない。
ドラゴンもどこかへ去っていったようだ。

ほっとしたら、腹が減ってきた。


Midir:・・・そういや朝からなんも食ってねぇや

脱出の際に盗ってきたカビ臭いパンの欠片をひと齧りして、今晩の寝床を探すべく山を下りて行くことにした。

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