Skyrim~Diyaab お膳立てをする

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近づいてきた男は、持っている金はまともな手段で稼いだものじゃないだろうと言い放つとニヤリと笑った。

なんだ、こいつは。

絡んで喧嘩をふっかける・・・という訳でもなさそうだ。
面白そうに俺を見ると、仕事を手伝わないかと言い出した。金になるぞとブリニョルフと名乗る男は言う。

無言を同意と捉えたのか、広場にいるマデシの店から指輪を盗んでブラン・シェイの懐にスリ入れる、簡単な仕事だろ?と仕事の内容まで話し出す。

俺たちは闇の一党ではないから殺しはしない。
ただ、これ以上俺たちギルドの事を嗅ぎまわるのは止めて貰いたくてねと呟いたのを聞いた時、盗賊ギルドかと合点がいった。
盗賊ギルドと闇の一党は何らかの形で繋がりがある。
ここで・・・盗賊ギルドに顔を売っておくのも悪くはないか。

無言のまま小さく頷いた俺を見ると、ブリニョルフは大きな声で人を寄せ集め始めた。
正真正銘のファルメル万能血液薬だの、何千年も生きられるだの、よくもまぁ次から次へとあんな口上を思いつくものだ。

半ば呆れながら、マデシの店へと近づき指輪を盗み出す。



さて、この指輪を・・・ブラン・シェイの懐に忍び込ませる、か。

ブリニョルフはというと、まだ頑張って皆を引き付ける口上を捲し立てている。
あいつは口先からでも生まれたのか。よく喋る野郎だ。

そんなブリニョルフを眺めているブラン・シェイに後ろから近づく。

ブラン・シェイのポケットにそっと指輪を忍ばせて、何食わぬ顔をして立ち上がるとブリニョルフは合図と受け取ったのか、今日はここまで!と集まっていた人々を解散させた。

人々があちこちに立ち去り出したのを見計らって、ブリニョルフに近寄る。

腕組みをしたままブリニョルフは顎でブラン・シェイの露店を見てみろと促す。
少し離れた場所から、横目で様子を窺うと衛兵がブラン・シェイの元へとやっていくのが見えた。

面白いものが始まるぞ、とニヤリとしながらブリニョルフが言う。

衛兵がブラン・シェイの懐からマデシの指輪を見つけ出し、逮捕すると言って剣を突き立てる。
勿論ブラン・シェイは身に覚えがあるはずもない。
俺じゃない!と叫びながらも、衛兵に引っ立てられて監獄へと向かって行った。




面白い見世物を見たと言わんばかりに上機嫌になったブリニョルフは、仕事の報酬を渡してきた。
これでしばらくは大人しくしてるだろうよ、と呟き足元で座り込んでいるLadyの頭を撫でる。

俺が盗賊ギルドに興味を持っていると思ったブリニョルフは、リフテンの地下にあるラグド・フラゴンまでやってくれば仕事をもっと紹介してやるぞと言って、その場を立ち去って行った。

・・・。
仕方がない。さっさとラグド・フラゴンとやらに行って盗賊ギルドの面子を拝んでやることにしよう。

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