Skyrim~Diyaab 聖域へ
森の中に闇の一党の聖域を発見した。
扉と思われる部分にある髑髏が俺を見つめる。
かたかた、と髑髏が小刻みに揺れ”人生の調べとは何か?”と聞いてきた。
どうやら暗号を要求されているらしい。
アストリッドと小屋で交わした会話を思いだす。
聞かされていた言葉を呟くと、”ようこそ、同胞よ”と髑髏が言い、扉が音を立てて開いた。
俺の後ろで首を傾げて出来事を見守っていたLadyに、一晩経っても中から俺が出てこなかったらホワイトランへ戻るよう伝える。
・・・が鼻を鳴らして、その場に座り込んだ。わかっているのか、いないのか。
まぁ、いい。さて、闇の一党の本拠地に入るとしようか。
アストリッドが待ち構えていた。
家族に挨拶するように言い、これから夜母の棺が近々やってくることを教えてくれた。
夜母の棺?
怪訝に思っていると感じたのか、アストリッドはシロディールの戦乱のためにスカイリムへの移転を余儀なくされたと言う。
言葉の裏に、不満さが滲み出ていたが俺が首を突っ込む話ではない。
家族とやらに会うために、聖域の奥へと進んでいく。
数人が集まって、何やら楽し気に話し合っているのが見えた。
そっと近寄り会話に耳を傾けると、どうやら仕留めた獲物の話をしているようだ。
よくよく見ると中に少女と言っていい年齢の子供がいる。老人に・・・大きな体のノルド、アルゴニアン、レッドガード、ダンマー・・・。
大きな笑い声が響いた後、自慢大会は終了した。
こちらに気づいたレッドガードがにやりと笑いながら近寄ってきた。
ナジルという男は、自分たちを「衰退して機能不全を起こしている」と評した。なかなか皮肉屋のようだ。
床に座り込んでいるアルゴニアンにも声をかけてみる。
バベットという名の少女は・・・吸血鬼だと言う。
吸血鬼・・・?
子供の姿のままでいるのは、大人を騙すのにはもってこいなのよ!と無邪気に笑う。いや、無邪気な風に、か。
老人のフェスタス・クレックス、ダンマーのガブリエラ。
最後にアストリッドの夫だというアーンビョルン。
どうやら全てに挨拶し終わったようだ。
見るとナジルが手招きをしている。
まずは小手調べだ、簡単な仕事だからすぐに終わる。と言って、3人のターゲットの名を告げてきた。
鉱山経営者などはわかるが、物乞いの暗殺?
まぁ、仕事は仕事。俺たちには理由は関係ない。
3人のターゲットを確認し頷くと、ナジルは戻ってきたら報酬をやろうと言い残し、その場を立ち去って行った。
・・・それでは、仕事に取り掛かるとするか。
ここから北上してドーンスター、そこからアンガの工場、イヴァルステッドへ行くことにしよう。