Skyrim~サークルに迎え入れられる(Midir編)

Skyrim~サークルに迎え入れられる(Midir編)

ドーンスターからホワイトランへ戻る頃には、月(セクンダ)が明るく輝いていた。

Midir:疲れたし宿で休もうぜ
ジェナッサ:別に構わないけど・・・同胞団に報告しなくていいの?
Midir:明日でいいだろー。俺、腹減った
ジェナッサ:(ふう)

住民で賑わっているバーナード・メアへと入る。

サーディアが近寄ってきて、甘ったるい声でMidirに何か食べたいものや飲みたいものはないかと尋ねてくるが、Midirは面倒くさそうにエールとシチューを頼んで、しっしと手でサーディアを追い払った。

あれこれ遅くまで話し込んだ後、フルダに部屋を借り休むことにした。


翌朝。
同胞団に報告に戻ることにしたMidirは、ジェナッサと別れジョルバスクルへと向かう。

中庭にファルカスが見当たらないので、あちこち探すと・・・居住区でまったりと寛ぐ姿が。
喜び勇んで報告する。

Midir:兄貴!
ファルカス:おお、お前か。ドーンスターは片付いたのか?
Midir:おう!黙らせてきた!
ファルカス:ははは!そうか。では報酬だ。あー、そうそう。スコールがお前を探していたぞ。
Midir:スコール?なんだろ
ファルカス:話を聞いて来い

Midirに気づいたスコールが手招きする。

ちょっとした計画がある、と秘密めいた物言いをするスコール。
訝し気な顔をしているMidirに夜中にアンダーフォージへ来いと言う。

スコール:今夜アンダーフォージでちょっとした儀式を執り行う
Midir:アンダーフォージ?どこだ、それ
スコール:そうか、お前は知らないのか。スカイフォージの下にある
Midir:で、そのアンダーフォージに何があるんだよ?
スコール:それは見ればわかる。夜中に来い。

なんだか勿体ぶっているが、仕方がない・・・。
時間を置いて、アンダーフォージとやらに行くことにしよう。



すっかり暗くなった。
夜中って、これくらいでいいんだろうな。ぶつぶつ言いながらジョルバスクルへと向かう。

しかし、スカイフォージの下って・・・どこだよ?

見るとスコールが立っている。
どう見てもアンダーフォージらしき場所は見当たらない。
不服そうな顔で近づいてきたMidirに、こっちへ来いとスコールが先導する。

スカイフォージ下の岩壁にスコールが手を当てると、重たい音がして扉が開く。
こんなところに・・・と驚いていると、さっさと中に入れとスコールに促された。

暗がりに目が慣れると、スコールの他に誰かがいるのが見えてきた。・・・あれは・・・ウェアウルフ?ダストマンの石塚でファルカスが変身した姿だ。

金色の瞳でMidirをじっと見つめている。

スコールが、これはアエラだと言う。
サークルにMidirを迎えるに当たって、ウェアウルフの血を受け入れる必要がある。
アエラが、その血を分け与える役目を引き受けてくれた・・・。

血を受け入れる?
スコールは頷くと、アエラの腕を取りナイフを当てる。

Midir:・・・え?これ・・・
スコール:血を受け入れるならサークルの一員として認めよう
Midir:これ、飲むの?
スコール:嫌なら無理に飲まなくていい。ただし、サークルの一員となるのであれば、同じ血が流れていなくてはならない
Midir:(ええい、ままよ)

アエラとスコールに見守られながら、血を口にする。

かっと何か大きな力が全身を駆け巡る。



気が付くと・・・ここはどこだ?
見ると目の前に人間の姿をしたアエラが立っている。

どくどくと、こめかみが脈打つのがわかる。
一体何が起こった?アンダーフォージでアエラの血を飲んで・・・そこから記憶が吹っ飛んでるな。

アエラの口ぶりからすると、どうやらウェアウルフになるための儀式は無事に終わったようだ。
・・・Midir本人の記憶はないのだけれど。

ファルカスの時は大変だったのよ、とアエラが意味ありげに笑う。
兄貴・・・一体何したんだろう。

アエラ:さてと。近くのギャロウズ・ロックにウェアウルフを狩りに来た連中が野営しているわ
Midir:ウェアウルフを狩りにきた連中?
アエラ:そう。やつらはシルバーハンドと名乗っているわ。殲滅してしまいましょう
Midir:ふぅん
アエラ:スコールが先に行って様子を窺っているはずよ。さぁ、私たちも狩りに加わりましょう

アエラのぎらぎらとした瞳に見つめられ狩りという言葉を聞くと、Midirの体の中を狼の血が熱く駆け巡るのを感じた。




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