Skyrim~Diyaab ヴォルンルードへ

Skyrim~Diyaab ヴォルンルードへ

アストリッドの元へ行くと、ああ戻ってきたのねと呟いて手招きする。

ナジルの依頼を全て片付けたと知り、満足げに頷く。
何か言いたいことがあるようだ。

深いため息をついてから、夜母が貴方を聞こえし者としたならば従わなくてわねと言う。

夜母が言っていた「アマウンド・モティエール」とやらはヴォルンルードにいるらしい。
そこへ行って、どんな依頼なのか確認してくるようにと言うとアストリッドは背を向けた。



ヴォルンルードはホワイトランの北にある遺跡だ。
聖域から出るとLadyが待ちわびたように、わん!と一声吠えた。

ホワイトランから北へ。

少し北上すると、もう空気がひんやりとしてきた。地面には雪。
本当にこの雪ってやつは・・・と心の中で悪態をついていると、Ladyが微かに唸るのが聞こえた。

見るとマンモスの死体や牙、骨が散乱している場所が。
なんだ、墓場か?
そう思って近寄っていくと、マンモスの死体から肉や皮を剥ぎ取っている山賊が俺に気づき威嚇してきた。

どうやら自分たちの獲物を奪われると思ったらしい。
食い物を入手する必要もある。折角売られた喧嘩だ、買うことにしよう。

マンモスの肉を剥ぎ、Ladyにやると嬉しそうに吠えてから、あっという間に平らげた。腹が減っていたか。

一休みして、更に北上する。

冷たく思い扉を開け、ヴォルンルードへ。

奥にも何かあるようだが、今回は探索を行いに来たわけではないのでアマウンド・モティエールが待つ場所へと急ぐ。
しかし、まぁなんだってこんな場所を選んだのか。
人目につかないというのは結構なことだが、侵入してくる山賊や中にいるドラウグルどもに殺される可能性もあるだろうに。

そんなことを考えながらアマウンド・モティエールがいる部屋の扉を押し開けた。

部屋の中央に立っている男は俺が入ってきたことに気づくと、値踏みするような視線で見つめてきた。

闇の聖餐を受けて、やってきたということで間違いないかと確認するので黙って頷く。

人を殺して欲しい、とアマウンド・モティエールは言う。
こんな場所へ呼び寄せておいて、ただの暗殺依頼か・・・?先を話す様に促す。

一瞬アマウンド・モティエールがにやりと笑ったように見えた。
劇的な効果を生むように、言葉を口の中で転がしながら依頼内容を呟く。

タムリエルの皇帝の暗殺。
アマウンド・モティエールは皇帝暗殺を依頼してきた。
・・・闇の一党に相応しい仕事だろう?と奴は言う。

受ける受けないは俺が判断することではない。
頷いて立ち去ろうとする俺に向かってアマウンド・モティエールが手紙とアミュレットをアストリッドへの土産として持って行けと言い出した。

アマウンド・モティエールの後ろから、のそりと護衛が姿を現した。
アストリッド宛ての手紙とアミュレットを預かる。

アストリッドへ報告するとしよう。



持ち帰った手紙とアミュレットを受け取ると、アストリッドは不思議な表情を浮かべた。
皇帝の暗殺という文言に少し興奮しているようだが、完全に信用できるか疑っている。

盗賊ギルドにいるデルビン・マロリーにアミュレットを鑑定してもらうよう指示してきた。
デルビン・マロリー・・・?ああ、リフテンの盗賊ギルドにいたな。

久々にリフテンへとやってきた。
正直なところ盗賊ギルドに顔を出すのは面倒だ。ブリニョルフが嫌な顔をするかもしれないが、まぁ・・・仕方がない。

デルビンはいつものようにラグド・フラゴンで酒を飲んでいる。
向かいの席にそっと座った俺を誰だったかと記憶を辿るように見ていたが、記憶が蘇ったのか微かに頷いた。
アストリッドからの依頼だと、アミュレットと手紙を差し出す。

アストリッドの名前にぴんときたらしく、随分と顔が広いんだなと苦笑い。

ふむ。とデルビン・マロリーが独り言ちる。
アミュレットは元老院の一員のための特注品で間違いないようだ。
ひと財産ほどの価値があるぞと言い、名残惜しそうにアミュレットを撫でている。

買い取るつもりはあるか?と聞くと、勿論だと答え信用状をその場で書き記した。
これをアストリッドに渡せばいいと言うので、信用状を受け取りラグド・フラゴンを後にした。



アストリッドへ信用状を渡すと中身を確認し、満足そうな笑みを浮かべた。
そして唐突に始まる結婚式の話。

眉を寄せた俺を見てアストリッドは面白そうに笑う。




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