Fallout NewVegas ;キャンプ・フォーロン・ホープへ

Fallout NewVegas ;キャンプ・フォーロン・ホープへ

久々にLucky38へと戻ってきたLuciaを出迎えた面々は、スーパーミュータント連れであることに驚きを隠せなかった。
そんな皆の顔をラウルはにやにやしながら眺めている。

「Lucia・・・ええと。」
『せんせ、この人はLilyばーちゃんだよ。Jacobs Townてとこで知り合ったの。』
アルケイドはLilyに、ぎこちなく挨拶をした。

「で、ボス。実験とやらは成功したのかい?」
『うん。テストは成功したから、もうちょっと実験してみて治療法を探し出すって。』
「へぇ。あんな山奥で成果を出すなんて、あのドクターもやるな。」
『なんか、昔えんくれいぶ?とかいうところでも実験してたんだって。』

Luciaが話をしている単語聞いて、アルケイドが思わず顔を上げた。
何か言いかけたようだが、ブーンがLuciaに声をかけるのを見て言葉を飲み込んだようだった。

やっぱり少し表情が柔らかくなるんだな。
Luciaに話しかけているブーンの顔を見て、ラウルは思った。
まぁ、ボスにもブーン本人にも言わないでおくけどな・・・と心の中で独り言ちる。

ブーンは、キャンプ・マッカランのシュー大佐からキャンプ・フォーロン・ホープの手伝いを頼まれたという。
Luciaに、手を貸してくれないかと呟いた。
『もちろん!』
満面の笑みのLuciaを、少し眩しそうにブーンは見つめ、さっと視線を外した。



砂埃が舞い上がるキャンプ・フォーロン・ホープ
兵士たちは皆疲れ切った顔をしている。

ブーンが、ポラトル少佐に挨拶をしておきたいと言うのでテントへと向かう。

少佐は始めのうち、2人の方を振り向きもしようとしなかった。
忙しいから邪魔をするな。手を貸す気がないなら帰ってくれとけんもほろろだ。
ブーンが元第一偵察隊だと名乗りシュー大佐の名前を出すと、ようやくこちらに向き直った。

「いったい、何の用だ。」
「シュー大佐から、人手が不足していると聞いた。」
「・・・ああ、そうだ。手助けしてくれるなら、とても助かる。」
そして、この場にそぐわないLuciaに視線を移した。
『私はLucia。えーと、NCRのお手伝いをしてて・・・。』
「ああ、君の名前は聞いたことがある!ボルダーシティで我々に手を貸してくれたってな」

ポラトル少佐はそこで、深いため息をついた。


クエスト Restoring Hope

物資の不足が深刻な悩みとなっているが、次の補給のめどが立っていないと言う。
今件についてメイズ主計官に話を聞いてきて欲しいと言うと、ポラトル少佐は再び2人に背を向けた。

少佐のテントを後にし、メイズ主計官に会いに行く。

ポラトル少佐に補給品について手助けするように言われてきたというと、メイズ主計官は喜んで二人を迎え入れた。

「・・・どんな状況なんだ?」
「物資を集めるために、いくつか部隊を派遣したが、全く戻ってこない。」
『一つの部隊も?』
「ああ・・・。なにか問題に巻き込まれたと考えている。」
「・・・それで、我々にどうしろと?」

直近で送り出した部隊はHelios Oneへと向かったはず。
その足取りをたどって欲しいと、メイズ主計官は頼んできた。
『OK、わかったわ。Helios Oneに行ってみる。』



すぐさまHelios Oneへと向かい、ハガーティ少佐にキャンプ・フォーロン・ホープの兵士について尋ねる。

入れ違いになってしまったようだ。
Lucia達がやってくる前にHelios Oneを出発したという。
どんなルートを通るか何か話していなかったかと聞くと、ハガーティ少佐は物資にGPSマーカを付けてあるからPip-Boyで追跡できると教えてくれた。

ハガーティ少佐に礼を言い、GPSマーカを追うことにする。

『おかしいな・・・。』
「どうした。」
『GPSのマーカーが、全然動かないよ。休んでいるのかな?』
ブーンが、眉間に皺を寄せた。
「・・・もしくは、襲撃されたのか。」

そんな話をしていると、ED-Eが急に攻撃をし出した。
崩れ落ちるリージョン兵。

「Lucia。ここは俺とこいつで片付けるから、お前は補給部隊を探せ。」
『わ、わかった!』

GPSのマーカーは近くで止まったままだ。

マーカーの場所まで来ると、人が倒れているのが見えてきた。
まさか全滅・・・?

遅かった・・・。

リージョン兵を片付けたブーンとED-Eもやってきた。
肩を落として立ち尽くすLuciaの頭をブーンがそっと叩く。
「・・・ドッグタグを持ち返ってやってくれ。」
『う、うん。』

隊員のポケットに入っているドッグタグを大切に鞄にしまい込む。
リージョン兵は物資には手をつけていなかった。
これもメイズ主計官の元へ持ち返ろう。


Shooooooot!!



浮かない顔をして戻ってきたLuciaを見て、メイズ主計官は何かを感じ取ったようだ。
無言で部下のドッグタグを受け取る。

物資を取り戻してくれたことに礼を述べ、ポラトル少佐が他に手助けを必要としているだろうと言うと、少し一人にして欲しいとメイズ主計官は呟いた。

ブーンに背をそっと押され、メイズ主計官のテントを後にした。




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