Fallout4~Living on the Edge

Fallout4~Living on the Edge

一息つくと、ニックは腰を上げた。
チェイスやファラデーから頼まれたこともあるし、一度ファーハーバーへ戻るとしよう。

ドッグミートが尻尾を振って俺を見上げている。
「腹減ったか、ドッグミート?」
わんわん!
頭を撫でてやると嬉しそうに鼻を鳴らす。
そういや、俺も腹が減ったな。

「The Last Plank」のドアを開けると、威勢のいい声が聞こえてきた。
カウンターにいる若い男がどうやら宿屋兼酒場の主人らしい。

俺たちを見止めると、手招きして椅子に座るように言ってくる。

「酒か?宿か?」

酒の注文をすると、ミッチと名乗る男は嬉しそうに笑った。
キャプテン・アヴェリーに手伝いをしてくれた礼だと、一杯奢ってくれるという。
好意は有難く受け取ることにする。

「あんた、こんな場所に何しに来たんだ?霧に頭やられないうちに本土に戻りな。」
「霧?ああ、ここの霧は放射能を含んでいるんだな。ロングフェローも同じようなことを言っていた。」

ミッチは冷えたエールを差し出す。

長いこと霧の中にいると、精神がやられちまうのさ、と吐き捨てる様に言う。
「だから悪いことは言わねぇ。早く帰りな。振り返らずにな。」
「そうはいってもな。」
「こんな場所に来るなんて、あんたも物好きだな。」

放射能を含む霧。
一体何故そんなことになっているんだ・・・?
そして、そんな場所に彼らは何故住み続ける。

「故郷だからだよ。」

エールを飲み終えると、ミッチに一晩部屋を借りたいと告げる。
部屋の鍵を受け取ると、早速二階へと上がって寝るとしよう。



翌朝。
アカディアでチェイスに頼まれた用事を片付けるか・・・と考えながら歩いていると、入り口付近でなにやら揉めている声が聞こえてきた。
ニックを顔を見合わせ、急いで駆け寄る。
キャプテン・アヴェリーや住民が取り囲む中、アレンが男に銃を突き付けているのが見えてきた。

声をかける間もなく、アレンが男に鉛の弾を撃ち込んだ。

どうやら撃たれた男はチルドレン・オブ・アトムの信者らしい。
アレンはチルドレン・オブ・アトムがファーハーバーを全滅させるつもりだ!と声高に訴える。
キャプテン・アヴェリーが異を唱えても、聞く耳を持たない。

ひとしきり盛り上がると、住民たちはそれぞれも持ち場へと戻って行く。

アレンは俺に姿を見つけると、暫く睨みつけていた。

「なんだ?銃をぶっ放してヒーロー気取りか?これは俺たちの戦いだ。お前のじゃあない。」
「手を貸すことがそんなに悪いことか?」

ふんっと鼻を鳴らし、軽蔑したような視線で俺とニックを見つめる。
「施しは人を駄目にする。どんどん縋るようになり、やがては施しなしには生きられなくなっちまうのさ。」
「施し?何の話をしている?」

「俺たちハーバーマンは自分なりのやり方で生き残る。」
そう言い捨てて、アレンは立ち去って行った。

「どうにも、ここの住人達は気が荒いというか、打ち解けにくいな。」ニックが呟く。
さっきアレンも霧がどうのと言っていた。キャプテン・アヴェリーに話を聞いてみるか。

「キャプテン・アヴェリー。」
「ああ、アカディアから無事戻ってきたのね。」
「さっきの騒ぎは一体・・・?」

キャプテン・アヴェリーは深々と溜息をついて、椅子に座り込んだ。
「これ以上、チルドレン・オブ・アトムの信者を殺したら戦争になってしまうというのに。」
「なにか、手伝えることはないか?」

そうね・・・とキャプテン・アヴェリーは、考えを巡らせる。
マリナーが人手が欲しいと言っていたから、話を聞いてやって欲しいと言う。
他にも困っている住民がいると思うから、声をかけてとキャプテン・アヴェリー。

「あと、霧コンデンサーの修理に出たハワード・ダンバーが戻らないの。彼を探してきて欲しい。」
「霧コンデンサー?ああ、アカディアにいるファラデーがコンデンサーがどうのと言っていたな。」

キャプテン・アヴェリーからの依頼(クエスト:Safe Passage)を受け、マリナーを探しに立ち上がる。
気を付けてというキャプテン・アヴェリーに頷いて応える。


マリナーからの依頼(クエスト:Hull Breach パワーツールを探す


キャシー・ダルトン(クエスト:Blood Tide 国立公園キャンプ地のフェラル・グールを始末する

後は・・・チェイスが言っていたファーハーバーでの協力者か。
人造人間だと言っていたな。協力的ではない場合、識別番号を伝えるといいとチェイスが教えてくれた。

雑貨屋に入り、ブルックスに声をかける。

「さぁさ、ガラクタが欲しいならお役に立つよ。」
「チェイスの依頼で来た。」
「チェイス?誰だね、それは。買い物をしないなら出て行きな。」

チェイスから言われた番号を伝えると、慌てた様子で行方不明になった人造人間の話をし出した。

ブルックス曰く、逃げ出した人造人間はロクデナシのようだ。迷惑ばかりかけやがってと言わんばかり。
「まぁ、そうは言ってもチェイスのところに連れて行かんとな。」
逃げて行った方向を聞き、ブルックスには礼を言って雑貨屋を後にした。




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