Skyrimーilex 犬に頼みごとをされる

Skyrimーilex 犬に頼みごとをされる

イリアにレイクビュー邸の管理を頼むと、ネンヤに無事に家を建て終えた報告をしに行こうとファルクリースへと戻ることにした。

しとしとと小雨が降りしきる中、ファルクリースを目指す。
雨が続くと、ちょっと気が滅入りますねとリディアが呟いた。

水が大好きなアルゴニアンであるilexには快適な湿度だったが、それは言わないでおくことにした。

ファルクリースの入り口が見えてきた辺りで、後ろから犬の吠え声と共にilexを呼び止める声が聞こえてきた。
振り返ると毛並みのいい犬が、こちらを見つめている。

???:やぁやぁ、お前さんを待っていたよ
ilex:い・・・ぬ?
リディア:喋りました・・・かね
バルバス:俺はバルバス。ちょっとMasterと喧嘩しちまってね。仲裁を頼みたいんだ
ilex:犬と飼い主の仲裁を、私が?

わん!と一声吠えると、バルバスはハエマールの不名誉で落ち合おうと言い駆け出して行く。

慌ててilexとリディアはバルバスの後を追いかける。

バルバスは時々振り返って2人がちゃんとついてきているか確認している。
もしかしてロッドが言ってた犬って、この犬でしょうかね?と首を傾げながらリディアが言う。
そういえば、犬を探して欲しいと言われていたことをilexは思い出した。

そんな2人にお構いなしに、バルバスはどんどん山の中へと進んで行く。




ハエマールの不名誉までたどり着くと、すました顔をして座り込みilexたちが追いつくのをバルバスは待っていた。

ilex:随分と遠くまで来たわね・・・
バルバス:よしよし。ちゃんとついてきたな。
リディア:で、こんなところにいる貴方のMasterとやらは誰なのですか?
バルバス:俺のMasterは願いを司るデイドラの王子Clavicus Vile(クラヴィカス・ヴァイル)だよ
ilex:え、デイドラ?

バルバスはilexに忠告めいたことを言い、洞窟の中へ入っていった。
仕方がないので、ilexとリディアは覚悟を決めてハエマールの不名誉へと歩を進める。

中はどうやら吸血鬼の住処になっているようだ。
吸血症にならないように気を付けてとリディアが声をかけてくる。

気づかれないように静かに後ろから近寄って・・・。
えいや!

奥の方でも戦いの音がしている。バルバスだろうか。

リディア:従士様、アレを
ilex:ん?石像・・・?
リディア:あれはClavicus Vile(クラヴィカス・ヴァイル)の像ですね。
ilex:Masterかぁ

石像に話しかける前に、バルバスが一言忠告してきた。
耳に心地よいことを言うと思うが、彼の言うことは信用するな。

ilexは頷くと、クラヴィカス・ヴァイルの像へと向き直り、声をかけた。

頼みがあるというilexに向かって皮肉めいた声音で、最後の信者の死に際の願いを叶えてくれたから話を聞いてやってもいいとクラヴィカス・ヴァイルは言う。

バルバスと仲直りして欲しいと伝えると、心底馬鹿にしたように鼻で嗤って一蹴する。

クラヴィカス・ヴァイル:そのワンころと仲直りなんて、お断りだ
ilex:でもバルバスは仲直りしたいみたいよ?
クラヴィカス・ヴァイル:しつこいな、お前も。・・・待てよ、そうだな。仲直りしてやってもいいぞ
ilex:え、ほんと?
クラヴィカス・ヴァイル:ああ、いいとも。ただし条件がある。斧を取り返してこい
ilex:斧?それを持ってきたら、バルバスと仲直りするのね?

場所はワンころが知っていると言うと、クラヴィカス・ヴァイルは会話を打ち切った。

ふう、と溜息をついて振り返るとリディアが心配そうに見つめている。
斧を取り返してきたらバルバスと仲直りしてもいいと言っていたと伝えると、バルバスは合点がいったようだ。

クラヴィカス・ヴァイル流の冗談でね、とバルバスは言う。

以前、ハーシーン信者の娘を持つセバスチャン・ロートというウィザードがいて、娘がウェアウルフに変身するのを見て気が狂ってしまった。
セバスチャンはクラヴィカス・ヴァイルに問題の解決を願った。
解決するために与えられたものは斧。今回取り戻してきて欲しいと頼まれた悔恨の斧だ。

ilex:ええと、つまり
リディア:セバスチャンは、その斧を使って問題を解決したと。
バルバス:そうだな。やつは問題の解決方法を指定しなかったからな
ilex:そんな曰く付きのものを取り返す・・・


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