Fallout4 Close to Home

Fallout4 Close to Home

ファーハーバーの危機は・・・一応去ったということになるのか。
「テクタス上級聴罪司祭」率いるニュークリアスとファーハーバーとアカディアで共存の道を歩んでいくと、そうDiMAは言う。

カスミにも報告をして、両親の元へ連れ帰ることにしよう。

「ニック。」
「どうした、急に真面目な声を出して。」
「カスミを連れて戻ろうと思う。もし、DiMAと一緒にいようと思っているなら・・・。」

ニックが咥えていたチビたタバコを足で揉み消す。

「俺の家は、ダイヤモンドシティにあるんだ。」
俺を見て、にやりと笑う。
そうか、と呟いた俺の言葉は聞こえないふりをして、ニックはカスミに声をかける。

「終わったのね。」
カスミがほっとした表情でこちらを見つめる。
終わった。・・・そうだな。

「私・・・戻ってもいいのかな。」
「カスミ、家族が君を必要としている。家に、家に帰ろう。」



少しぎこちない様子で、カスミは自身の家の扉を開けた。
「母さん、父さん・・・たっ、ただいま!」

ナカノ夫妻はカスミの姿を見止めると絶句した。
「ああ・・・!よかった!娘は、娘は無事よ!」
「カスミ!!」

家族の再会を、俺とニックは少し離れた場所で見つめていた。

「本当に、ありがとう。」
ケンジが涙ぐみながら、礼を言う。

「ケンジ、手助けすることができてよかったよ。今度はカスミの話に耳を傾ける様にしてやってくれ。」
ケンジはカスミの肩を抱きながら、頷いた。
「ああ、ああ。そうしよう。束縛ばかりして、私は娘を失うところだった。」

ケンジはカスミを連れ戻してくれた礼にと、倉庫のトランクに入っている物は全て持って行って良いと言ってくれた。

「さようなら、ニック。君とパートナーの成功を祈っている。」


※クエスト:Close to Home 完了



ケンジが言っていた倉庫のトランクを見つけ出し中身を物色していると、ニックがエリーが心配しているかなと呟いた。
連邦を飛び出して、ファーハーバーまで行くことになるとは思ってなかったよな。
エリーに何か土産でも持って帰ろうかと考える。

「無事にカスミを連れ戻すことができてよかった。まぁ、こんな事件はそうそう起こらないだろうけどな。」
「本当か?ニックなら、もっと色々な事件に遭遇してるだろ?もっと・・・変わった事件とか。」

ふむ、と言いながらニックが記憶を巡らせる。

「そうだな。200年氷漬けにされていた奴に雇われたことがあるな。あれはひどかった。」

そんな話をしながら、ダイヤモンドシティまで戻ってきた。
懐かしの、バレンタイン探偵事務所。

エリー戻ったぞ、とニックが声をかける。

「ニック!それにGeorgeも。無事に戻ってきたのね。で、どうだったの?」
「どうだったと思う?」
エリーが軽く俺を睨む。

連邦を飛び出してファーハーバーまで娘を追いかけて行ったこと。
まぁ色々あったけど、無事に娘を連れて戻ってきたことを掻い摘んで説明すると、エリーはほっとした表情になった。

「ああ、よかった。実を言うと、あなたとニックが協働するってなったとき、良いことが起きると思ってたの。」
「おいおい、エリー。Georgeのこと偉く褒めちぎるじゃないか。」
エリーは肩を竦めてニックに返事をする。

無事に戻ってきたお祝いに、ダグアウト・インで一杯やってきたら?とエリーが勧めてくる。
確かに軽く呑みたい気分ではあるが・・・ダグアウト・インは面倒だな。

俺の表情を読んだのか、ニックがホームプレート(ダイヤモンドシティで持つことが可能なプレーヤーハウス)で呑むことにしようと持ち掛けてきた。

それならばと、エリーが奥からなにやら持ち出してきた。
「はい、これ。良いラムが手に入ったの。今回の御礼よ。」
「エリー・・・ありがとう。」
「ニックは呑まないしね。私はエール派なのよ。」
「ありがたく頂くよ。」

エリーからラム酒を受け取る。
帽子を深く被り、顔を見られないようにしてホームプレートへと向かう。



Fallout4 ファーハーバー編 完了
番外編として、ニュークリアスに喧嘩売るルートを後ほど記載予定です。


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