Skyrimーilex モーサルで謎解きに挑む

Skyrimーilex モーサルで謎解きに挑む

肩や頭に着いた雪を払いながら、宿屋の中へと入る。
暖炉の火の温かさが身に沁みる。

宿屋の女将は愛想よく3人を暖炉の傍へと招く。

ilex:ああ、寒い
ジョナ:温かい飲み物でも飲んで、一息つくといいわ
リディア:火事があったと外で聞いたのですが
ジョナ:ああ・・・フロガーのところでね。酷い話だわ
エリク:奥さんと子供が亡くなったって
ジョナ:・・・ええ

ジョナが、そっと声を落としフロガーが放火したと考えている村人もいることを教えてくれた。

ilexとリディアが思わず顔を見合わせる。

ジョナは、フロガーが火事の翌日からアルバという女の家で暮らしていることを、非難の色を滲ませながら3人に伝える。
妻子が火事で亡くなったのに、すぐに他の女と暮らす男。
放火したのが夫だと考えられても無理はないようだ。

ilex:ふむ・・・
リディア:従士様?
ジョナ:この件に興味がおありですか?
ilex:・・・そうね・・・。ない、訳ではないわ
ジョナ:首長が協力者を集っています。お屋敷に行ってみてはいかがでしょう
エリク:へぇ!行ってみるかい、ilex?

ジョナに礼を言い、宿屋を後にする。


屋敷の中に入ってきた3人を執政が声をかけて留めようとした。
が、首長のイドグロッド・レイブンクローンは近くに来るように手招きする。
渋々と言った体で執政は3人を通す。

首長は3人を歓迎してくれた。・・・少々独特な言い回しではあるが。

早速フロガーの家の話を話題として出す。
火事は妻が油をこぼしたからだとフロガーは主張しているようだ。

ilex:そのフロガーとやらは、妻と子を救おうとはしなかったわけ?
イドグロッド:どうだろうね。あっという間に火の手が回ったと言うだろうさね
リディア:しかも、すでに他の女と一緒に暮らしているとか
イドグロッド:あいつがアルバに誓いを立てた時、灰はまだ温かかった
エリク:アルバってどんな人?

ilexとリディアが呆れた顔でエリクを見る。
いや、だって、気になるじゃない!と大慌てで弁解するエリク。

イドグロッドがilexを見つめて、この件を調べてくれる人物を探していたんだと言う。
この町の人間だと、固定観念にとらわれてしまう可能性が高いから、外から来たアンタならうってつけだ。

無言で頷くilexに、灰を調べてごらんとイドグロッドは助言してくれた。

焼け落ちた家を調べに行こう。


ilex:と、その前に。
リディア:どうされました?
ilex:フロガーとやらの顔を拝んでやりたい
エリク:ilex!喧嘩はだめだよ!

辺りを歩いていた衛兵に聞くと、フロガーは製材所で働いていると教えてくれた。
橋を渡って、町の外れにある製材所へと向かう。

あまり顔色の良くない男が砥石で斧を研いでいるのが見えた。
あれがフロガーか。
憔悴している・・・のだとしたら、まだいいんだけれど。

家が火事で焼け落ちたんですってねと声をかけると、今は前の家よりもっと良い家に住んでいると答えが返ってきた。

こちらに向けた視線は、どろりとしていて感情が読めない。
なんだ、この気持ち悪さは。

アルバと互いに面倒を見ているんだと言うと、フロガーは背を向けて斧研ぎに専念しだした。

ilexが黙ったまま、その場を離れるのでリディアとエリクも後を追う。

宿屋の前を通り抜け、焼け落ちた家へと辿り着いた。
ふと見ると、小さな女の子の・・・幽霊?青い人影が見える。

静かに近寄って声をかけると、少し怯えたように後退った。
フロガーの、お父さんの知り合いだと告げると、ほっとした表情をしたように見えた。

少女の名はヘルギ。
何があったのか尋ねると、急に煙が出て苦しくなって・・・今に至っているらしい。
火をつけた人物が誰であるか知っているような口ぶりをするヘルギに、教えて欲しいと言うと「かくれんぼ」をしようと提案された。

もう一人とも遊んでいるとはどういうこと?
尋ねようとした時には、すでにヘルギの姿は消えていた。



夜になるまでは、まだ時間があるので宿屋で一休みしつつ、事件について考えてみることにする。
ジョナに軽く食べるものと温かい飲み物をお願いして、3人は寛ぐ。

ilex:フロガーは事件当時に家にいなかったのかしらね
エリク:なんで?
ilex:怪我1つしてなかったでしょ?一緒に火災に巻き込まれてたとしたら、
リディア:妻子を助けようとしてたとしたら。でも、自分に疑惑の目が向くって、わかりませんかね?
ilex:モーサルから離れていたのかも。アリバイがある、とか
エリク:とりあえず、火を放った犯人を教えて貰わないとね

食事と飲み物で体が暖まった。

よし、ヘルギとかくれんぼしにいくか。


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