Fallout4 An Ambitious Plan

Fallout4 An Ambitious Plan

詳しい話は場所を変えてと言い、目の前のドアを開けるとゲイジは顎で中に入るように促す。

「フィズトップ・マウンテンの最上階、フィストップ・グリルで会おう、ボス。」
まぁ、あんたの手に入れたものを眺めてくれよと言い残しゲイジは外へ出て行った。

ドッグミートが心配そうに鼻をこすりつけてきた。
頭を軽く撫でて安心させてやる。

200年ぶりのヌカワールドだ。楽しめるといいな。
くぅん?



Nuka-Worldを描かれた大きな看板が俺を出迎えてくれた。
ああ、そうだ。そうだったな。
懐かしさに胸が潰れそうになった。

ノーラと入り口で待ち合わせをして。俺は少し遅れてしまって。
歩きながら、そんなことを思い出していた。

今はレイダーたちがあちこちにいて、昔の面影はまるでないが。

目の前に大きな建物が見えた。あれがフィストップ・マウンテンか。レストランか何かだったかな。
あの一番上の階でゲイジは待っていると言っていた。
コルターは、あそこからヌカワールドを見下ろしていたという訳だ。

「ようこそ、おかえり、ボス。」
ようやく姿を現した俺にゲイジが声をかけてきた。
「・・・どうして俺を総支配人にしようと考えた。」
「まだそんなことに拘ってるのか。ガントレットを生き抜いたんだ、素質も能力もある。」

正直なことを言うと、とゲイジが付け加える。

この狭いエリアに3つのグループがひしめき合っていて、一触即発状態だというのだ。
ヌカワールドの他のパークを解放することせずにガントレットでの戦いで不満を解消しようとしたコルター。

「コルターも片付けたし、戦闘の腕前も文句なしだ。」
「お前が総支配人をやればいいじゃないか。」

ゲイジが呆れたような表情で笑う。
自分はトップに立つのは向いていない、新しい総支配人が事態を収める手助けをする形で能力を使うのが一番いいと言う。

「・・・。で、なにから始めればいいんだ?」
「そうだな。手始めに3グループのトップに挨拶してきてくれ。あいつらがどんな人間かを知る必要があるだろ?」
「で、どんなやつらなんだ?」

ディサイプルズはニシャが率いるグループで血なまぐさいことを好む。
オペレーターズは甘やかされたガキで残虐な殺し屋。マグスとウィリアムの姉弟がトップに立っている。
最後にパックス。野蛮の一言。リーダーはメイソンという男。

とりあえず話をしてくると言い残し、フィストップ・グリルを後にする。



まずは一番近場にいるディサイプルズから。

自分たちが、動かしていくべきだと訴える仲間を軽くいなしているのがトップのニシャだろう。
周りにいた仲間が席を外すのを待って声をかける。

「あんたがニシャか。」
「ああ、あんたがゲイジ秘蔵のペットね。」

目深に被った兜のようなもので表情が読めない。
ゲイジはディサイプルズは血なまぐさいのを好むと言っていたが・・・。

我々は何でも好きなことをする。但し、オペレーターズやパックスにバレないように。
他の2つのグループに狙われる羽目になるのは避けたいからとニシャは言う。

1つのグループで他2つの相手にできるほどの力(ちから)はないということか。
恐らく・・・他の2つも同じようなものなのだろう。
だからこそ、お互いに睨みあって身動きが取れずに今に至ると。

自分たちを支持してくれれば、連邦への進出も夢じゃないとニシャは言う。

連邦への進出?俺が連邦を支配する?
思わず笑ってしまったのを、ニシャは同意と捉えたようだった。
何かあればまた顔を出すと良いと呟いて、奥へと姿を消した。


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