さて。
3つ目の番号を持つのは、一つ目アイクだったな。
さっき、ヌカコーラの配達をしたときに声をかけてきたプロテクトロンがいた。
多分、あいつだろう。
ゲイジとドッグミートを連れて、一つ目アイクに声をかける。
早撃ち対決を申し込まれた。
楽しそうに対決を受ける俺をゲイジが再び呆れた顔して眺めている。
これを使うといいとリボルバーを手渡された。
なるほど、子供はこれを使って早打ち対決をするという訳か。
そんな感慨に耽っていると、一つ目アイクがカウントダウンを始めた。
弾が頬を掠ったのを感じる。
反射的に装備していた銃で一つ目アイクを撃ち抜いてしまった。
「あ・・・。」
「あーあ!やっちまったな、ボス!!」
ゲイジが腹を抱えて笑う。
壊すつもりなんてなかったんだ、とぶつぶつ呟きながら金庫の番号を拾い上げる。
これで3つ揃った。
金庫を開けて、マッド・マリガン鉱山の鍵を取り出そう。
「で、あとは何をするんだ?早く片付けて旗を立ててくれ。」
「わかった、わかった。」
金庫から鍵を取り出し、マッド・マリガン鉱山とやらへ向かう。
アトラクションの中は、静かだ。
建物内に水が流れているのか、せせらぎの音がするくらいだ。
ゲイジが後ろでつまらなさそうに欠伸をした。
懸賞首に扮したロボット達でも出てくるかと思ったが、何も出てこないな・・・。
ふと、ドッグミードが唸り声を上げた。
バラモンの死体辺りに蠢くものが見えた。
ブラッドワームか。
飛び出してきたブラッドワームを全て片付けると、ゲイジが顰め面をした。
「ボス、とっとと片付けようぜ。こいつらは気持ちが悪すぎる。」
「お前の弱点はブラッドワームだな。」
ははは、と笑い声をあげる。
俺の顔をゲイジが不思議そうに見つめた。
どうやらアトラクションはここで終わりのようだ。
ああ、そうか。コースターなんだ。
トロッコ列車に模したコースターに乗り込んで、鉱山を巡るのか。
そう思ってコースターをよく見ようと歩き出すと、足元がもぞもぞと動き出した。
「ボス!!!」
「大トリ登場か!!」
あちこちからブラッドワームが飛び出してくる。
唸り声を上げながら、ドッグミートが果敢にとびかかっていく。
※出口の扉近くにあるバラモンの死体が、ちょっとしたトラップ(?)ですね・・・
ブラッドワームを全て倒して、アトラクションを後にする。
さてと。イーグル保安官に報告しに行くか。
「なぁ、ボス。」
ゲイジが真剣な声音で話しかけてきた。
「あんた・・・いい加減、自分のことを話してくれ。」
片方の眉を上げて、それに応える。
「俺の・・・俺の事を話す前に。ゲイジ、お前の事を話せよ。」
「俺の事?」
「そうだ。俺の過去を聞きたいなら、お前のことを先に話すんだな。」
俺の言葉に思わず詰まる。
何やら口の中でもごもごしているのを後目に、イーグル保安官に声をかけた。
保安官と話をしてドライロック・ガルチを出ようとした俺をゲイジが引き留める。
旗、と小さく呟き、信号用の旗竿を顎で指し示す。
そうだった、忘れてた。
ギャラクティックゾーンはディサイプルズに割り当てたから、ここはオペレーターズにしよう。
旗を揚げる俺を、ゲイジとドッグミートが見つめている。
クエスト:High Noon at the Gulch 完了