Fallout4 Safari Adventure(2)

Fallout4 Safari Adventure(2)

シートーの言っていた三角屋根の建物「ウェルカムセンター」の中に入ると、侵入者に気づいたゲータークローが、こちらに向かってきた。

ドッグミートが足止めをし、ゲイジが弾を放つが致命傷にはならなず、怒気を含んだ声で大きく吠えた。
「くそっ。固い鱗が邪魔だ!」

ゲータークローがドッグミードを振り払おうとしたのが見えた。
V.A.T.S.で頭を撃ち抜くと、重たい音を立てて巨体が崩れ落ちた。

荒れ果てたウェルカムセンター内を探索しようと、階段を降りる。
床に散らばったチラシをゲイジは気にも留めず踏んでいく。

踏みつけられたチラシを拾い上げ眺めていると、ゲイジがゴミなんか拾うなと言う。
「ゴミ・・・か。」
「そんなビタ一文にもならねぇゴミなんざ集めようとしないでくれよ、ボス。」

チラシには、ようこそヌカ・ワールドへ!、とマスコットキャラクターと共に色々なアトラクションの紹介が書かれている。
あの日ノーラは、このチラシを手に、あれこれとはしゃいでいたな。
そんな思い出に浸っていると、ゲイジが扉を開くコンピュータを見つけたぞ!と声をかけてきた。

扉の横に備え付けられているコンピュータを触ってみるが、パスワードがなければ開かないようだ。
更に情報を探すために、コンピュータに残された記録を読むと、Dr.ハインはどこかへ連れ去られたことがわかった。

園内の事はシートーが詳しいだろうから確認しに戻ろう。
そうゲイジに言うと不満そうに鼻を鳴らした。
「あんなやつ放っておこうぜ。ゲータークローは俺らだけで倒せるだろう?」
ゲイジを無視して霊長類ハウスへと戻る。



シートーに、Dr.ハインが連れ去られた”アングリー・アナコンダ”なる場所のことを聞くと、アングリー・アナコンダという単語を復唱し、巨大なメタルの蛇の下にいるかもしれない!と言い出した。

「メタルの蛇?なんのことだ?」
「ライドは大きな蛇に似てる。どこからでも見える。すごく大きくてぐねぐねしてる。」
「大きな蛇・・・ぐねぐね・・・ライド・・・。ああ、ローラーコースターの事か!」
よくやったと褒めると、シートーは満足そうににっこりと笑う。

その笑顔がさらにゲイジをイライラさせたようだ。
大きく舌打ちをして、こちらに背を向けたのが見えた。

ゲイジの頭を小突き、ライドへと向かう。

少し離れた小高い丘の上にそびえたつアングリー・アナコンダ。

姿を現すゲータークローを片付けながら、Dr.ハインがいそうな場所を探す。

建物は見当たらず、小さなコンテナのようなものがあるだけだ。
あの中にいるのだろうか。

コンテナの扉に手をかけると、鍵がかかっていて開かない。
扉、ぶっ壊すか?と聞いてくるゲイジに銃を預け、ポケットにあるヘアピンを使って鍵を開ける。

しばし試行錯誤を繰り返した後、かちりと手応えがあり、扉が開いた。
「手先が器用だな。」
「面目が保ててよかったよ。」

中には白衣を着た白骨。
机に上にある道具箱を漁ると、パスワードが描かれた紙切れが出てきた。
よし、これを持ってウェルカムセンターに戻ろう。



クローン工場へ続くと思われる扉のパスワードを入力すると、かちりと鍵が開く音がした。
ぎしぎしと軋む鉄の扉を押し開け、中へと進む。

中にいたゲータークローを倒し、研究で使っていたと思われるコンピュータの記録を確認する。
ゲータークローが生まれる経緯やクローン作成装置が壊れてしまって作り出すことを止められない状況になったことが判明した。

「・・・これだから頭がいいだけのお偉いさんは。」
ゲイジが心底馬鹿にしたような口調でDr.マクダーモッドの告白を切り捨てる。
まぁ、確かにな。デスクローとスーパーミュータントを組み合わせるなんて、何を考えていたのか。
いや、それだけ追い詰められていたのかもしれない。

ともあれ、クローン作成装置を破壊してゲータークローが生み出されるのを止めなければ。

地下へと続く階段を降りる。
澱んだ水が微かに波立っているのが見えた。ゲータークローか。

スコープを覗くと、そこには白い鱗のゲータークローがいた。
クローン発生装置の故障のせいか、更なる変異なのかわからないが、距離があるうちに倒しておきたい。

俺とゲイジとでゲータークローの頭を撃ち抜くと、大きな水しぶきを上げて白い鱗のゲータークローは倒れた。
死体の後ろにクローン作製装置が見える。

ゲイジが忌々しげに装置のスイッチを拳で殴りつけ、停止させた。

「・・・これで終わりか?」
「いや。園内にまだ残りがいるだろう。そいつらを片付けて、それで終わりだ。」
ちっと舌打ちしたのが聞こえてきた。


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