Skyrim-ilex アルフスタンドからブラックリーチを目指す

Skyrim-ilex アルフスタンドからブラックリーチを目指す

山賊が根城にしていないかと、洞窟へと続く道を覗き込む。
そういえば外にテントがあったが、テントの利用者もアルフスタンドに用事があるのだろうか。

とりあえず進むか、とilexはため息交じりに呟いた。

用心しながら歩いていると、白い雪にどす黒い何かが飛び散っているのが見えてきた。
見れば、辺り一面染まっている。

ilex:なんだろ
リディア:血、ですかね
マーキュリオ:山賊にでも襲われたのではないか?
エリク:あ、あっちに血の跡が続いてる!

血の跡を追いかけながら先を急ぐと、壁の向こう側から何やらぶつぶつと呟く声が聴こえてきた。

リディアが目くばせをして、口に指を当てる。
誰かに問いかけているような口調だが、答える声はない。
どこに隠した!?独り占めする気か!!?と叫ぶ。

声がする方へと近寄っていくと、カジートがこちらに背を向けて無心に斧を振り下ろているのが見えた。

サクと雪を踏みしめた音を聞きつけ、カジートが振り返る。
焦点が定まらない目が不気味に光り、顔や手は返り血に染まっている。

なんだ?こいつは誰だ?とぶつぶち言いながら、こちらに向かってきた。

ジダール:こんなやつらと一緒に閉じ込められた覚えはない・・・!!
リディア:従士様!!!
ilex:こっちにくるなーーーーー!!!

ilexがナイフを突き刺すのと、リディアが剣を振り下ろすのがほぼ同時だった。
カジートは呆気なく雪の中に倒れ込んだ。

リディアがilexの安否を確認している間に、エリクが先ほどのカジートに殺されたと思われる別のカジートの持ち物を確認していた。
持っていた日記には、2人のカジートは兄弟で、恐らく先ほど襲ってきた方がスクーマ中毒だったらしい。
中毒を治すべく探検隊に参加したが、運悪く閉じ込められてしまい禁断症状がでてしまったようだ。

エリクが深い溜息をつく。
それにしても、他の探検隊のメンバーはどこにいったんだ?



洞窟から遺跡へと入る。
山賊は出なかったが、ドワーフの遺跡だからファルメルが出るかもしれないとマーキュリオが注意を促す。

進む途中で、探検隊の一員と思われる死体を発見した。
持っていた日記に目を通すと、宝に目が眩んだリーダーのスラ、その後を追いかける護衛のウマナ、ファルメルに襲われて死亡したエンドラスト。

マーキュリオ:こりゃ、ひどい
ilex:ここにカジート兄弟が加わってて、全部で6人とかだったのかな
リディア:エンドラストを助けたヤグという方はどうされたんでしょうね?
エリク:そういえば、近くには見当たらないね

リーダー達の後を追いかけたのかもしれない。
全滅してなきゃいいがな、とマーキュリオがぽつりと呟いた。

お宝があるって探検隊のリーダーは信じてるみたいだけど、何があるんだろうねとエリク。
ドューマーの遺跡には未知の機械があるし、ドワーフのギアとか高く売れるんだぞとマーキュリオが知識を披露する。

そんな話をしながら歩いていると、急に通路が行き止まりになった。

階段はあるかと下を覗き込むと、誰かが倒れているのが見える。
咄嗟にilexは通路から飛び降りていた。

リディア:ちょっ、従士様!!!!??
マーキュリオ:おい!
ilex:あいててて・・・

鞄の中から薬を取り出し、自分の傷を治す。
倒れている人物にも分けてやろうと近寄るが、血の海の中で目を見開いて倒れている姿を見て、ikexは諦めた。

慌てて後を追いかけてきた3人も、足元で倒れている人物がすでに息がないことに気づく。
どうやら探検隊のヤグのようだ。
足を滑らせたのか、ファルメルに追われて飛び降りたのか。

ヤグの瞼を閉じてやり、4人は無言でその場を立ち去った。



ファルメルや遺跡の罠に苦戦しながら、アルフスタンド大聖堂という場所までやってきた。

周りにいたファルメルたちを倒し、入り口に近づくが中に入ることができない。
入り口を塞いでいる柵をどうにかしなければ・・・。

鍵をもっていないかをファルメルの死体や、住処を探すが、それらしいものが見当たらない。

辺りを探し回っていたエリクが、ここにレバーがある!と叫んだ。
高台になっている場所にレバーがある。

辺りを警戒しながらレバーを押すと、入り口を塞いでいた柵が取り払われる。

入り口の階段を駆け上がると、ギギギと重い金属が擦れる音がしてドワーフセンチュリオンが動き出した。
こちらに向かってくる様はまるで守護者だ。

ドワーフセンチュリオンがアルフスタンドの昇降装置の鍵を持っていた。
恐らくそこからブラックリーチに続いているのだろう。
あと、少しだ!

昇降装置に鍵を挿そうと急いで進むと、奥から何やら声が聴こえてきた。

探検隊のリーダーと護衛!
護衛のウマナは、もう帰ろうと声をかけているが、リーダーであるスラは極限状態のためなのか疑心暗鬼になっている。
スラは我慢できなくなったのかウマナに斬りかかるが、呆気なく返り討ちに遭う。

傍観していた4人を敵と勘違いしたウマナが今度はこちらに向かって襲い掛かってきた。

エリク:こっちは味方だぞ!
ウマナ:近寄らないで!!
マーキュリオ:あぶない!!
リディア:従士様!
ilex:ちょっと、やめなさい!



スラとウマナを遺跡の隅に並べてやる。
正当防衛だとマーキュリオは声をかけてくれるが、ilexは苦虫を噛み潰したような顔をしている。

とはいえ、先に進まなければならない。
手にした昇降装置の鍵を鍵穴へ挿し込むと、足元が動き出し階段が出現した。

階段を降り、ドワーフスパイダーやファルメル達を倒しながら先を急ぐ。

突き当りの大きな扉を開けると、そこには暗がりで大きなキノコのようなものが白く光る不思議な光景が広がっていた。

ilex:ここ・・・?
マーキュリオ:これは・・・すごいな
リディア:ブラックリーチ、でしょうか
エリク:でっかいキノコが光ってる!!


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