Fallout4 Sub libertate quietem(5)

Fallout4 Sub libertate quietem(5)

クインシーを後にして、休める場所を探しながら北上したミニッツメンと市民たち。
ジャマイカ・プレインという土地の名前は聞いたこともあったため、とりあえず向かうことにしたらしい。

「途中のハイドパークにもレイダー達が潜んでいてな。避けるようにしたために、ジャマイカ・プレインに着くのが遅くなったんだ。」
「日が落ちてからか・・・。それで?」

ジャマイカ・プレインに辿り着いた一行は、まず休む場所を探すことにした。
闇に紛れて、のそりと起き上がるフェラル・グールの群れ。
市民たちの恐怖が目に浮かぶ。

転がっている死体と思っていたものが、起き上がり襲い掛かってくるのは今でもどきりとすることがある。

「フェラルグールの」プレストンが呟く。
当時の事を思い出しているのか、眉間に皺が寄る。

「フェラルグールの一番恐ろしいことは、奴らがかつては人間だったということだ。」
「・・・フェラルは放射能で精神をやられて、野生化している。どうにもならないんだ。」
「わかっているさ、将軍。」

プレストンが深いため息をついた。
「感傷に浸っている暇はなさそうだ。」

プレストンの視線の先にはフェラルグールの群れがいた。

向かってくるフェラルグールを倒し一息つく。

道の真ん中で、コンクリートに寄りかかって死んでいる男を見つけた。
フェラルを倒して力尽きたのか。

男のポケットの中には、どこかの鍵とパーソナルログ。
Pip-Boyにセットして聞いてみると、ジャマイカ・プレインに眠る財宝目当てにやってきたガンナーらしい。

「戦いに慣れたガンナーでさえ、こうだからな。」

ミニッツメンが率いてきた市民の中には、恐怖のあまり逃げ出してしまい行方知れずになった者もいた。
そしてそれは市民だけではなく、ミニッツメンの中でも発生したとプレストンが悲し気に言う。
なんとかフェラルグールを倒し休もうと一息ついたのも束の間。
今度はクインシーからの追っ手が来て、更なる銃撃戦があった。

「体を休める暇もなく、逃げ出さなければならなかった。」

家の中から飛び出してきたフェラルを片付ける。
これで粗方始末したようだ。
「これで、終わったかな。」

俺とプレストンで、これだけ時間がかかっている。
市民を守りながら、追手の襲撃を受けながら、どれだけのことができたというんだ。
プレストンを見つめると、悲しそうな顔をして肩を竦めた。

「ここから、どうしたんだ?」
「ママ・マーフィが北へ向かうように言っていた。当てがあったわけじゃないが、兎に角北へ逃げた。」


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