Skyrim-ilex アルドゥインと対峙する

Skyrim-ilex アルドゥインと対峙する

目の前がぐるぐると回り出し、思わず目を瞑る。

そっと開いた時には、すでに元の時代に戻ってきていた。
冷たい風が頬を撫でる。

ばさり
ばさり、と大きな羽ばたきの音が聞こえる。
従士様!!!と大きな声でリディアが叫ぶ。

空を見上げると、そこにはヘルゲンで見た、カースワステン近くの墳墓で見た、あのドラゴンが。
尻尾の先から背中へとぞくぞくした刺戟が走る。
アルドゥインだ。
禍々しい瞳で高い空の上からilexを見つめ、それからパーサーナックスへと視線を走らせた。

パーサーナックス:ロフト、フント。遅すぎたのだ、アルドゥイン!!
アルドゥイン:パーサーナックス、裏切り者めが。そしてお前は・・・そうか。あの時の定命の者か
ilex:・・・
リディア:従士様!!
アルドゥイン:バーロキ、ナーキブ、シレセジョール。この腹の中にはお前の同胞たる定命の者達の魂が詰まっているぞ、ドヴァーキン!!!
パーサーナックス:奴が飛んでいる間は手に負えん!ドラゴンレンドで引きずり降ろせ!
マーキュリオ:ilex、シャウトだ!!

思い切り息を吸い込むと、過去に行って学んできたドラゴンレンドのシャウトをアルドゥインにぶつける。

「Joor」「Zah」「Frul」!!!!!

ドラゴンレンドのシャウトをまともに浴びて、アルドゥインが空から落ちてきた。
いまだとばかりにリディアやエリクが剣を手に走り寄り、マーキュリオが魔法を放つ。

皆で必死に戦うが、アルドゥインはあざ笑うかのように咆哮し、空へと高く舞い上がる。

アルドゥイン:ドヴァーキンよ、確かに強くなった
ilex:くそっ・・・
アルドゥイン:しかし、我はアルドゥイン。アカトシュより、最初に生れしもの!ムラーギ、ゾック、ロット!お前にも、何者にも、この我を倒すことはできぬ!!
エリク:待て!!

アルドゥインが大きく羽ばたき、その風を受けて思わず怯む4人。
気付けばアルドゥインは遥か彼方へと舞い上がり、シャウトが届かぬ位置にまで行ってしまった。

追いかけようとするilexたちをパーサーバックスは引き留める。



アルドゥインを逃してしまった。
自分たちの攻撃では止めを刺すことができないのだろうか。

急に体の力が抜けるような感覚に襲われた。
慌ててリディアが駆け寄ってきて、ilexの体を支えた。
地面を踏みしめパーサーナックスへ問いかける。

ilex:アルドゥインを・・・逃してしまった。勝利じゃない
リディア:従士様・・・
パーサーナックス:ニ、リーブラー、ヒン、モロ。その通り、これは本当のクロングラー、勝利ではない。しかし、古来の英雄でさえ、アルドゥインと直接対決して倒せたものはいない
エリク:じゃあ、どうすればいいんだよ
マーキュリオ:居場所を見つけて、止めを刺すしかないのではないか?

パーサーナックスがマーキュリオの言葉にゆっくりと頷いた。

やつの仲間に聞くしかない。だがそれは奴への裏切りとなると言うパーサーナックス。

アルドゥインの仲間に聞く。
どうやって?
怪訝そうにパーサーナックスを見つめると、ドラゴンを捕えるための場所があるだと教えてくれた。
ホワイトランの”ドラゴンズリーチ”は捕らえたドヴァーを入れるために作られたものだ。

リディアがハッとして顔を上げた。
そういった逸話は聞いたことがあります。でも、ただのおとぎ話だと思っていました・・・。
パーサーナックスが再び頷く。昔々の話だ。アカヴィリが現れて、我がゼイマーを皆殺しのするはるか前の。

ドラゴンズリーチにドラゴンを呼び寄せて、アルドゥインの居場所を聞き出す。
ilexたちだけではどうにもできない。
バルグルーフ首長や、グレイビアード達にも力を借りなきゃ。

ilex:わかった・・・。やってみる
パーサーナックス:お前のスゥームは強大だ。必ず説得できるだろう
リディア:すぐに、バルグルーフ首長のところへ行きますか?
ilex:その前に、アーンゲール師に一連の出来事の報告をしようかな。お腹も減ってきたし休みたい
マーキュリオ:そうだな。心配しているかもしれん。
エリク:じゃあ、まずはハイフロスガーに戻ろうか!

パーサーナックスに礼を言い、一行は世界の喉を後にした。


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