Skyrim – Lucius ウルフリック・ストームクロークと相見える

見慣れぬ人物が近づいてくることにウィンドヘルムの衛兵は警戒感を露わにした。
腰の剣に手をかけたことに気付いたリディアが、ずいとLuciusの前に踏み出す。

リディア:我々は、ホワイトランのバルグルーフ首長の使いです。ウルフリック・ストームクローク首長との会見を求めます。
ウィンドヘルム衛兵:ホワイトランの、か。
ウィンドヘルム衛兵:身分を示すものを。
リディア:使いの手紙を預かってきています。

この場はリディアに任せた方がよさそうだと判断したLuciusは終始黙ったまま、やりとりを見つめる。

手紙に首長の印を認めた衛兵は、2人が中に入ることを許可した。



ソリチュードと同じように石造りの街並みだが、降り積もる雪が寒々とした印象を強めていた。
ここが、ストームクロークの本拠地か。
町の造りを頭に叩きこむように、視線を走らせる。

こちらです、とリディアが先を歩いていく。

宮殿の中は暖かく、食事の匂いが漂っていた。

ウルフリックの姿を探すが見当たらない。
人を探す素振りをする2人に、執政を名乗る男が声をかけてきた。

ヨルレイフ:何か用かね?
リディア:ホワイトランのバルグルーフ首長の使いです。
ヨルレイフ:ほう。そちらから来てくれるとは
Lucius:・・・それはどういうことでしょうか
ヨルレイフ:ウルフリックはバルグルーフ首長と話をしたいと考えているということだ。
リディア:バルグルーフ首長と・・・ですか?
ヨルレイフ:ウルフリックは奥の部屋にいる。話をするといい

ヨルレイフが左手にある部屋を指し示す。
中から何やら言い争うような、強い口調での話声が聞こえてくる。

民衆はお前の味方だ!
さっさと叩き潰すべきだ!と声を荒げる男と、大義が云々と話す男。
どちらかがウルフリック・ストームクロークということか。

熊を模した帽子を被った男が、Luciusとリディアに気付き更に怒鳴り散らす。

大義について話をしていた男がゆっくりと2人を見つめ、怒鳴る男を手で制する。

ウルフリック・ストームクローク:ガルマル、少し静かにしろ
石拳のガルマル:・・・
リディア:ウルフリック・ストームクローク首長ですね
ウルフリック・ストームクローク:君は・・・確かバルグルーフのところの私兵だな。
リディア:首長から伝言を預かってきています
ウルフリック・ストームクローク:本当か?いつくるかと待ちわびていたぞ
Lucius:これを渡すようにと

Luciusが斧を差し出すと、部屋の空気ががらりと変わった。
ガルマルの額には血管が浮き出ていて、今にも爆発しそうな表情をしている。

ウルフリック・ストームクロークはというと、斧を冷たく見つめているだけだった。

なるほど。
そう呟くと、薄く笑う。

伝言を伝えるために、君たちも早く戻ると良いだろうと言うと、ウルフリック・ストームクロークは背を向けた。

宮殿を後すると、宿屋で一休みするかと尋ねるリディアを急き立てて、厩へと向かう。

リディア:食事だけでもとったほうがよいのでは?
Lucius:・・・いや、早くホワイトランへ戻りたい。
リディア:何故ですか?
Lucius:あの男、ウルフリック・ストームクロークの物言いが気にかかる。
リディア:「客人」をもてなす用意、でしたっけ
Lucius:ああ

預けていた馬に飛び乗ると一目散にホワイトランを目指す。



城門前で馬を乗り捨て、急ぎドラゴンズリーチへ。
バルグルーフ首長たちは、テーブルを囲んで何やら深刻な顔をしている。

リディアとLuciusが戻ってきたことに気付くと、頷き手招いた。

Lucius:戻りました。
リディア:首長、これは・・・?
バルグルーフ首長:お前たち、斧を渡したか?
Lucius:いえ。受け取らず、持ち帰れと。
バルグルーフ首長:そうか。それが、ウルフリック・ストームクロークの答えだ。

そこへ斥候が息を切らして戻ってきた。
ストームクローク兵は城壁を破壊する装置と火を積んで、ホワイトランへと向かっている。

報告を受け、すぐさまバルグルーフ首長は部下に町へ出て住民を守るように指示を出す。
Luciusとリディアがウィンドヘルムへと向かうと同時に、ソリチュードへと遣いを出していたというバルグルーフ首長。
リッケ特使がそろそろつく頃だと言い、Luciusに合流するように伝える。

バルグルーフ首長に敬礼すると外へと向かうLuciusの後を、リディアが追いかけた。



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