Fallout3 Wasteland Survival Guide(6)

モイラにヌカコーラの礼を言うと、Patrickは元気よく店から飛び出して行った。
その後ろ姿を少し心配そうに見送るモイラ。

『よし。』
Pip-Boyで地図を確認する。
リベットシティを最終目的地にするとなると・・・どうやって行こうかな。

『ロブコ社に行ってから、アーリントン図書館、最後にリベットシティにしようと思うんだけど。どうかな?』
「主の決めたことに従う。」
『結構遠回りになるから、薬とか銃弾も用意しておかないとね。』
一度家に戻って準備を整えよう。



メガトンから南西方向にあるロブコ社施設を目指す。
途中レイダーやらワイルドモングレルやら、スーパーミュータント達を倒しつつ。

『あ、あれかな。』
わんわん!
「主、用心しろ」
カロンの忠告が聞こえたのか、聞こえていないのか。
Patrickはウキウキした様子でロブコ社のドアを開けて中へと進んで行く。

展示されているプロテクトロンがPatrickたちを迎えた。

あたりに用心しながらカロンが尋ねる。
「ここで何をするんだ?」
『えーと・・・、モイラから預かったプロセッサをメインフレームに組み込むこと。好みのロボットにアクセスできるようになるってさ。』
「では、メインフレームを探しに行こう。」

朽ち果てた工場の中はラッドローチやモールラットが巣食っている。
慎重に片付けながら先へ進む。

階段を上り下りして道に迷いつつ、なんとかメインフレームが設置された部屋まで辿り着いた。
カロンが辺りを警戒しながら、Patrickに機械を指さして尋ねる。
「・・・ここか?」
『そうみたいだね。』
わんわん!

機械にはプロセッサの差込口がある。
モイラから預かったプロセッサが丁度ハマりそうなサイズだ。
『これを・・・はめれば・・・』

プロセッサを受け付けたことを示す機械音が鳴り、メインフレームが動き出す。

ほっとしたのも束の間、ガチャリガチャリと何かが動き出す音が聞こえてきた。
「・・・主、何か動いてるようだぞ・・・?」
『眠っていたプロテクトロンが動き出したのかな?』

様子を見ようと部屋を出たところでプロテクトロンと遭遇した。
警戒音を出し、侵入者を排すると告げる。
「主!!!」

どうやら施設中のロボット達が動き出したようだ。
『まずいな・・・。』
「メインフレームで制御はできないのか?」
『ああ、そうか!やってみよう。』

プロテクトロン達をカロンとドッグミートに任せ、Patrickは再びメインフレームの画面を操作する。
※Science50以上必要でハッキング可能。

「基本オペレーション」
「害虫駆除の開始」
「無差別駆除の中止」
「ストレス試験の開始」

とりあえず、「無差別駆除の中止」だ!

動きを止めたプロテクトロン達を後目に、ロブコ社から脱出しよう。



次はDC地区にあるアーリントン図書館へ。
図書館に近づくと、B.O.S.のパワーアーマーが見えた。
カロンが徐に立ち止まる。

「あー・・・主。ここは、奴らが占拠しているのか?」
『B.O.S.のこと?なんか古い本とかを探してるって言ってたよ。』
「・・・。」
アンダーワールドの住民たちがB.O.S.について話してたことを思い出す。
B.O.S.はスーパーミュータントと同じくらいグールを目の敵にしていると。

『君に手出しなんかさせない。』

しかし、カロンが嫌な気持ちになるのも、Patrickとしては避けたかった。
ここで待っているかと尋ねると、カロンは頭を横に振った。
「いや、俺のことは気にしなくていい。」

「一般人は勝手に中に入らないように。」
足を踏み入れた途端、スクライブ・ヤーリングが声をかけてきた。
以前資料を探すのを手伝ってくれた人物だと気づくと、少しだけ表情が和らいだ。
「また何か探し物?」
ちらりとカロンに視線を走らせる。

Patrickは古い資料を手に入れたいとスクライブ・ヤーリングに伝える。
グールと犬を連れた青年に呆れたような目を向けると、溜息一つ。

「君ならたどり着けるでしょうね。仕方がない、これが端末にアクセスするためのパスワードよ。」
『ありがとう!ついでに戦前の本を見つけたら持ってくる。』
「そうね。そうしてくれると助かるわ。」

以前、シドニーと一緒に図書館の中を探索したことを思い出す。
なつかしいな。元気にしてるかな。

そんなことを考えながら、図書館の奥へと進んで行く。
データをダウンロードし終えると、辺りの部屋を探索してスキル本と戦前の本を手に入れる。


※「政治家に学ぶ嘘のつき方」

スクライブ・ヤーリングの元に戻り、手に入れた戦前の本を手渡す。
中身を確認すると満足そうに頷き報酬を支払ってくれた。
「君、ここで一緒に過去の情報を探す仕事しない?」
『やめとくよ。僕にはやらなきゃならないことがあるから。』
残念だわとスクライブ・ヤーリング。

残すはリベットシティの歴史のみだ。
歴史を知っているのは、古くからいる住民だろう。
荷物の片づけと銃弾の補充を行いながら、武器屋のフラックに聞いてみる。

思い当たることがないのか、首をひねるばかりだったが、バノンなら知っているかもと教えてくれた。

武器屋の向かい側にあるバノンの店へ。
「リベットシティの歴史?」
『そう。あんたが詳しいって聞いたんだ。』

バノンは、リベットシティを実質的に設立したのは自分だ得意げに話す。
12年前に来た時は、放浪者が屯するだけのつまらない場所だったと。
『12年前?リベットシティの歴史は12年もないってこと?』
「そうだ。私が登場するまでは、ここは取るに足らないつまらない寂れた場所だったんだ。」

バノンの口から、ベル・ボニーという人物の名前が漏れた。
マディ・ラダーの酒場にいつもいるらしい。
ベルにも話を聞いてみようか。

バノンに礼を言い、マディ・ラダーの酒場へ向かう。

『ピンカートン?』

カロンと顔を見合わせる。
バノンは自分一人でこの場所を開拓したような話をしていたが、どうやら違ったようだ。
ベル・ボニーはそれ以上の情報は教えてくれず、まずはピンカートンに会えと言うだけだった。

船首か・・・。どうやって行けばいいんだろう。



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