
マルカルスまでの旅路を考え、食料や薬を入手し武器の手入れを行う。
ひと眠りしようとベッドへ向かう途中、シセロがバベットと楽しそうに遊んでいるのが見えた。
夜母の為に花を摘んだんだ、バベットにもわけてあげるよと笑いながら。
先ほどの一触即発の雰囲気を思い出す。
アストリッドは、この聖域では自分の言うことを聞くようにシセロに言っていたな。ここは私たち家族の場所だと。
一瞬、故郷での出来事が頭を過ったが・・・気を取り直し、休むことにしよう。
翌朝早く聖域を出てマルカルスを目指す。
狩人たちの小屋を見つけた。折角なのでLadyのための肉を分けてもらう。
Ladyに肉を与え、俺はパンとホーカーのローストを頬張る。
食べ終えたLadyが何かに気づき、唸り声を上げながら駆けて行く。
トロールだ。
トロールの脂肪は燃料になるからな。余すことなく頂く。
バイルガルチ鉱山で山賊どもを片付け・・・
Lady:わんわん! Diyaab:まだ先だな
マルカルスへたどり着く前に日が暮れかかってきたので、一晩休む場所を探す。
地図を見ると、オールドフロルダンという宿屋もあるようだが・・・。
宿屋には泊まらず、野宿することにする。
見上げると、砦がある。
衛兵などがいる様子もなさそうだ。あそこで休むことにするか。
リーチウィンド砦
※導入しているMOD「Portable Tools」でキャンプ用の道具を出現させています。
街道を走り続けると、朝靄の中にマルカルスが見えてきた。
衛兵が嫌な目つきでこちらを睨む。
気づかないふりをしてマルカルスの重い扉を開け、街中へと進んでいく。
石造りの、どっしりとした印象の建物が多い。・・・だが、ウィンドヘルムとは雰囲気が違うな。
高低差が随分とある町だ。上の方に首長の住居があるようだ。
逃亡するとしたら、と考えながら町の造りをざっと頭の中に叩きこむ。
さて、街の雰囲気を掴むために宿屋へと入るとするか。
宿屋のカウンターに座り、エールを頼むと客たちの会話に耳を傾ける。
ふと、宿屋の女将が火の傍で寛ぐ女性にムイリと声をかけたのが聞こえてきた。
今回の依頼人だ。
ムイリの望みはアライン・デュフォンという男の死。
アライン・デュフォンはカットスロートという山賊集団のリーダーだという。
黙ったまま聞いていると、アラインの他にも殺して欲しい人物がいる、と言い出した。
1つの契約に2つの結果。随分と欲張りなお嬢さんだ。
ムイリもそのことは重々承知で、契約外だから殺さなくてもいい。
でも殺してくれたら報酬を弾むと言ってきた。
殺して欲しいのは、ウィンドヘルムにいるニルシン・シャッターシールド。
元々シャッターシールド家と懇意にしていたムイリだが、フリガという娘が死んでしまい悲しんでいるところにアラインがつけこんできた、と憎々し気に話す。
アラインがシャッターシールド家の金を巻き上げ、ムイリもその仲間だとシャッターシールド家に思われてしまった。
それが、ニルシン・シャッターシールドの殺害とどう繋がるのか、俺には理解できないが・・・依頼は依頼だ。
アライン・デュフォンを殺してから考えるとしようか。
アライン・デュフォンがいるのはラルドサールというドゥーマーの廃墟。
それでは仕事を片付けよう。