ソウル・ケルンから無事ヴォルキハル城へと戻ってきた2人。
Midirは不意に喉の渇きを覚えた。
しかもいつもよりも強烈な渇き。
喉がイガイガするような気がして、思わず咳ばらいをする。
Midirの様子に気が付いたセラーナが声をかけてきた。
セラーナ:どうかなさいまして?
Midir:んー・・・なんか渇くっつーか。変な感じだ
セラーナ:ああ、吸血鬼になったからですわね。人間に戻るつもりなんでしょう?
Midir:おう。セラーナには悪いけど、俺は俺でいたいからな
セラーナ:貴方らしくてよろしいと思いますわ
まずは星霜の書を1つ入手したことを報告するために、ドーンガード砦へと戻るが・・・
Midirの顔を見た途端、アグミルが嫌な顔をした。
吸血鬼になるなんて、と非難される。・・・よくよく考えれば、そりゃそうか。
戻る方法をイスランに聞いてみろと言われ、大人しくイスランの元へと向かう。
案の定、吸血鬼になったMidirを見て絶句し、そして怒りに震えた。
イスラン:・・・
Midir:セラーナのかーちゃんのとこに行くのに、必要だったんだ
イスラン:お前たちは軽率すぎる
セラーナ:ちゃんと星霜の書を持ってきましたわ。彼の勇気を褒めるべきではありませんこと?
イスラン:・・・モーサルに吸血症を治すことができる人物がいると聞いている
Midir:モーサル?そいつはなんてやつだ?
イスラン:・・・ファリオン。人嫌いな奴だからな。私からの紹介だと言うと良い
それだけ言うと、イスランは背を向けた。モーサルか・・・。
セラーナが、もう1つの星霜の書を探すためにMidirと別れて先にウィンターホールド大学へ行くと言い出した。
ドーンガード砦の入り口でセラーナと別れる。
モーサルへ行って吸血症を治してから、ウィンターホールドで落ち合うことにするとしよう。
モーサルは沼地に囲まれた小さな町だ。
首長の家の前で、人々が言い争いをしているのを遠巻きに眺める。
これで終わりだと執政が話を打ち切った。
渋々集まってきていた人々は、その場を去り出した。
家路につく人を捕まえてファリオンについて聞いてみることに。
飛び出してくるのは「怪しい男」だの「何をしているかわからない魔術師」だの散々な噂だ。
そのファリオンを探しているというMidirのことも、怪しげな人物なんじゃないかと疑わしい目でみてくる。
なんなんだ、この町は。
沼地の方で何かしているようだと教えて貰ったので、製材所を越えて向かってみる。
ローブを着た男がこちらに向かってくるのが見えた。
あいつが、ファリオンか?
声をかけてみると、最初はMidirを警戒して素通りして行った。
吸血症を治したいんだと言うと、ようやく立ち止まってじろじろとMidirの顔を見つめてくる。
イスランに紹介された旨を話すとファリオンは深々と溜息をつき、直すには満たされた黒魂石が必要だと言う。
ポケットを漁ると・・・どこで入手したのか、ほんのりと暖かい満たされた黒魂石が出てきた。よし、これでいいな。
明け方、沼地にあるサークルで吸血症を治す儀式を行うとファリオンは告げて、立ち去って行った。
サークルでじっと待つ。
夜が少しずつ明けてきた頃、ファリオンが現れた。
ファリオンの治療の儀式が終わると、あの異様な喉の渇きが治まっていることに気づいた。
ファリオン:完全に吸血鬼になる一歩手前だったな
Midir:おー、なんか感覚が元に戻ってくのがわかる
ファリオン:こんな状態で、お前よく人を襲わなかったな。喉・・・渇いていなかったのか?
Midir:喉?いや、すげー渇いてた。水飲んでも全然ダメだったな。あれ、なんだったんだ?
ファリオン:よく我慢できたな。あれは、血に飢えている証拠だ
日に当たるたびに、ちりちりと焼けつくような感覚があったのも消えている。
ファリオンに礼を言い、セラーナが待つウィンターホールドへと向かうことにした。