Fallout3 Patrick、リベットシティへ
レイダーの住処で一休みする。
ベッドで横になりながら、父親のジェームズのことやVault101、アマタやブッチのことを思い起こす。
父さんに会ったら何を聞こうか。
どうして無理やりVaultを出て行ったんだ?ジョナスが殺されたこと、知ってるか?
アマタとブッチはどうしてるかな・・・。
10歳の誕生日の情景が思い浮かんで、少しだけ涙が滲んだ。
翌朝。
ダンディボーイ・アップルと綺麗な水で朝食を済ませる。
よし、リベットシティへ向かおう。
D.C.地区に近づくにつれ、スーパーミュータント達が増えてきた。
出来る限り遠くから足を狙って動きを止める。
気持ち悪いケンタウロスを番犬のようにしている奴もいるな・・・。
暫く歩くと、川の向こうに・・・大きな船?あれはなんだ?
地図を確認すると、あれがリベットシティのようだ。
船を居住地にしているのか・・・?
思わず足早になると、銃弾が頬をかすめて行った。
まずい。
左側の建物からスーパーミュータントがこちらに向かってマシンガンを撃ってくる。
銃弾を受けながら、V.A.T.S.で頭を狙い撃ち、なんとか終わらせることができた。
先に進む前にステイムパックで体力を回復させなくては・・・。
銃撃を聞きつけて、1体のスーパーミュータントが様子を窺いに来たのが見えた。
慌ててスニーク態勢を取り、静かに岩陰に身を潜める。
1体ずつ引き付けて倒す、を繰り返して、なんとかその場にいたスーパーミュータント達を片付けた。
怪我をしたドッグミートにもステイムパックを打ってやる。
『大丈夫か、ドッグミート?』
「わふ!」
水上で軋む音を立てる大きな船。
とうとうリベットシティに辿り着いた。
階段を上がり、中に入る入り口を探す。
「おい、そこで止まれ。」
入り口のドアを目指して進むPatrickに向かって銃を構えた男たちが声をかけてきた。
街の警備だろうか?
足を止め、いぶかし気な表情をするPatrick。
「ここに何をしに来た。」
『・・・僕は、父親を探している。それと、ヴェラ・ウェザリーという人物も。』
「ヴェラ?君とヴェラはどんな関係なんだ?」
『いや、僕に関係はなくて・・・。ブライアンという少年のために探してる。』
ハークネスと名乗る、リベットシティの警備隊長にブライアンとの約束を説明する。
Patrickに危害を加える意図はないと判断したのか、ハークネスは銃を下ろし中に入ることを許可してくれた。
「中に入ることを許可しよう。しかし、いつでも我々が見張っているからな。」
中は防具や武器を扱う店、雑貨屋、食事をする店などがあり、活気にあふれている。
何人かに声をかけて、ヴェラがホテルを経営していることを教えて貰う。
中は何層かに分かれていて、階段で移動するようになっている。
あちこち見て歩きたいところだけれど、まずはヴェラを探さなきゃな。
それにしても、ここはメガトンよりも設備が整っているようだ。
看板を見ながらホテルを探す。ウェザリーホテルはこっちか。
中で話をしていた女性が、Patrickに気づき微笑みながら近づいてきた。
「あら、いらっしゃい。ウェザリーホテルへようこそ。お部屋を探しているのかしら?」
『えーと、ヴェラ・ウェザリー?』
「そうだけど・・・貴方どなた?」
名前を呼ばれて一瞬警戒の表情を浮かべた。
慌ててPatrickはグレイディッチでブライアンと出会ったことや、街は巨大なファイアーアントたちに襲われて壊滅してしまったこと。
ブライアンが天涯孤独の身となってしまったことを話して聞かせる。
ブライアンの名前を聞いたヴェラはすぐに合点がいったようだ。
「なんてこと・・・。是非ともブライアンを引き取りたいわ。連れてきてくれる?」
『勿論。彼を連れてくるよ。とても喜ぶと思う。』
リベットシティの中をまだまだ見て回りたかったが、まずはブライアンをここに連れてくることにしよう。
周辺の探索もそれからだ。
『ブライアンを迎えに行こう。グレイディッチに戻るぞ。』
「わんわん!」
グレイディッチの自宅で、独り過ごすブライアンの元を訪ねる。
戻ってきたPatrickを見て、嬉しそうな顔をした。
「おにいさん!久しぶりだね!」
『元気にしてたか?』
「うん。・・・寂しいけど、なんとかやってるよ。」
『そうか・・・。リベットシティのヴェラに会ってきた。お前を迎えてくれるって。』
「ほんと!!?」
ブライアンは飛び上がらんばかりに喜んだ。
すぐに支度をしてリベットシティへ向かうと言う。
『大丈夫か?一緒に行くぞ?』
「大丈夫だよ!それより、おにいさん本当にありがとう。」
クエスト:Those! 完了
※ブライアンは1人でリベットシティまで行けるので、着いて行かなくても問題なし。
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