プラサド少佐から託されたのは、2つ。
コロラドスプリングスへ行き、家長と話し合うこと。
そして、先発として向かったはずのアンジェラ・デス小隊を見つけ出すこと。
まずは、このダムを降りてピーターソン空軍基地へと向かわねばならない。
プラサド少佐のドッグタグをZephyrに手渡した。
『・・・君が持っていてくれ。』
「わかった。サムのと一緒に、大切にしまっておく。」
ぷるる・・・
どこからか、小さく喉を鳴らす音が聞こえてきた。
見れば岩の上に・・・猫?
「Tom」と書かれたドッグタグを身に着けている。
どこかで聞いたような名前だとWraithは考えを巡らす。
そうか、Jodie.Bellが言っていた「トム少佐」とは彼のことか。
『トム少佐。出発の時間だ。』(Animal Whisperer1)
「にゃーーーー!!」
岩の上から勢いよくトム少佐が飛び降りて、Wraithの足元をくるりと回った。
途中、ドーシー一家の襲撃を受けることなくKodiakまで辿り着くことができた。
車に乗り込もうとするところへ、Jodie.Bellが追いついた。
Wraithの足元にトム少佐がいることに気付いたJodie.Bellは少しだけほっとした表情を見せた。
「よかった・・・トム少佐、無事だったんだね。」
『君も一緒にピーターソン空軍基地へ向かおう。』
「そういえば・・・プラサド少佐は・・・?まさか、あいつら少佐を・・・?」
WraithとZephyrしかいないことにJodie.Bellは気づく。
Zephyrが首を横に振ると、Jodie.Bellはドーシー一家を、コロラドを大きな声で罵った。
Ranger HQ
ピーターソン空軍基地に辿り着いた2人を、警護を連れた総主教が出迎える。
体の大きな厳つい顔をした男が、じろりと睨みつけてきた。
「50人いたはずが、いまや3人か。」
文句を言おうと身を乗り出すZephyrを、Wraithが押し留める。
『ドーシー一家と名乗る集団の待ち伏せを受けました。』
「だろうな。奴らが君たちを襲撃したのは、ある意味私のせいでもある。」
『・・・と、いうと?』
「やつらは、君たちを襲うだけではなく、私の街も焼き払おうとした。」
そう言うと、手を縛り付け頭に袋を被せた人物を2人の前に蹴り出した。
Wraithが視線を総主教へと向ける。
「好きにするといい。」
Wraithが口を開くよりも先に、Zephyrが男の頭を撃ち抜いていた。
清々したと言わんばかりの表情だ。
※ドーシー一家の捕虜を始末すると、総主教サイドの好評を得る。
Zephyrの行動を見て、総主教も満足そうだ。
さて、と改めて今後の話をする。
「私は君たちに、この基地とウェッソン将軍に約束した援助を与えよう。更に人員の募集や訓練を行うことも許可する。」
Wraithは黙ったまま、総主教の言葉の続きを待つ。
「亡くなった仲間たちを取り戻すことは残念ながらできない。私の提案を受け入れてくれるかな?」
※以下の選択肢から対応を選ぶ。
・(スキルFirstAid 2が必要。所持していないので選択不可でした)
・「ありがとう、総主教。私たちのためにしていただけることは何でも感謝します。」
・「我々が望んでいるのは、クソったれなドーシー一家への復讐を完遂することだけだ」
・「我々の契約がまだ有効である限り、何もしないよりはマシです。」
・「取引はなしだ。待ち伏せがあなたのせいなら、あなたは私たちに借りがあります。私たちの物資を私たちに渡して、アリゾナへ戻らせてもらおう。」
『・・・ありがとうございます、総主教。我々は今どんなものでも与えられる好意には感謝しかありません。』
Wraithの言葉にZephyrが鼻を鳴らして不満を訴える。
「よろしい。君たちがとても従順であることがわかって、何よりだ。」
※礼儀正しい回答をしたことで、総主教サイドの好意を得た。
「それでは、改めて自己紹介をするとしよう。」
私の名はサウル・ブキャナン。コロラドの所有者だ。まぁ反対するものもいるだろうが
話をしている最中に、無線を手渡された総主教は、無線の内容を聞いて溜息をついた。
どうやらドーシー一家の襲撃の話のようだ。
2人に基地の中にいる人物、ダリウス・クォンとセルゲイ・グレートスキーに会うように言うと、総主教は近くにいる部下たちに声をかけた。
『大丈夫か?』
総主教と話をしている間、Jodie.Bellは少し離れた場所で座り込んでいた。
肩で息をして苦しそうだ。
「ああ、なんとかね・・・。もう少し時間が欲しいけど。アンタたちは基地の中に入って仲間を探してきなよ。」
「動けるようなら、一緒に行こう。」
Zephyrが手を指す出すが、もう少しここで休ませてくれと言う。
無理に動いて傷に影響が出ても問題なので、彼女の言うとおりにしてやることにした。
Jodie.Bell:早く仕事を終わらせて、家に帰りたい
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