Skyrim – Lucius Skyrimの地へ降り立つ
風が変わった。
冷たい風が頬を撫でる。
その冷たさが、北の地へとやってきたことを嫌でもLuciusに認識させる。
それが益々彼の苛立ちを募らせた。
反乱を抑えるためにやってきていた北の地で父の死を知った。
領地に戻ろうとした時にはすでに長兄が手を打っていた。
「Skyrimで起こっているストームクロークの反乱を終わらせること。」それが父の命だと、長兄の使者が手紙と共に伝えてきた。
「智のAlessandro、勇のLucius」
長兄とはいつもそう言われて比べられていた。確かにLuciasの方が武術や馬術に優れ、戦果も多い。だが政務に興味を持つことができず戦場に立つことを好んだ。兄は、当たりの柔らかく弁が立つ。にこやかに笑いながら相手を陥れる。
面白くないという感情をひとつも見せず、だが確実にAlessandroはLuciusを貶める時期を待ち望んでいたのだ。
Luciusからすれば、兄は小賢しく戦うべき場面で戦わず、口先だけ。
それでも長兄と言う立場で父親の関心を買っていて、心の奥底から疎ましいと思う存在であった。
領地に戻り、父の葬儀に出ることも叶わなかった。
父が好きだからということではない。
自分がいない状況で、兄の思うように事が進むのが気に喰わないだけなのだ。
そんなことを考えていると、船員がソリチュードに着いたと声をかけにきた。
ソリチュードへと向かう東帝都社の船に相乗りしてLuciusはSkyrim入りしていた。
見上げると、不安定そうな岩の上でに大きな宮殿が建っているのが見える。
まるで今の政情のようではないかとLuciusは嗤った。
迎えに来ていたソリチュードの衛兵に連れられて、ドール城へとやってきた。
中に入ると言いあう声が聴こえてくる。
テュリウス将軍とリッケ特使が、ストームクロークのことを話している。
リッケ特使がLuciusを見て頷いた。
リッケ特使:新兵か
Lucius:・・・遣いを出していたはずだが。私は先ほどシロディールから着いたばかりだ
テュリウス将軍:ああ、アエリミウス家の次男坊だな。Lucius、よく来た
リッケ特使:挨拶はまぁいいわ。早速だけど、貴方にも一緒に来てもらおうかしら
Lucius:・・・
田舎者め。
不機嫌そうな顔をしたまま、Luciusは腹の中で呟いた。
仕方がなしに頷く。
リッケ特使はストームクロークとの戦いについて、ひとしきり説明をすると「尖った王冠」を探し出しにコルバンヤンドに行く必要があると言う。
反乱軍の首領ウルフリック・ストームクロークの手に渡り、無用の口実を与えることは避けたい。
「尖った王冠」
ノルドには意味があるものなのだろう。
Lucius:コルバンヤンドだかで「尖った王冠」を探す。お付き合いしましょう
リッケ:今の貴方は帝国兵の一兵卒として動くのよ。シロディールの気分を捨て去ることね
テュリウス将軍:リッケ、いい加減にしろ。Lucius、・・・君もここで上手くやるために、まず兵卒として戦うがいい
Lucius:・・・わかりました
コルバンヤンドの場所が記された地図を手渡すと、リッケ特使は現地で会いましょうと言い残しドール城を出て行った。
地図を見ると、ソリチュードからコルバンヤンドはかなり距離がある。
真っ直ぐコルバンヤンドへ向かわず、途中にあるSkyrimの街を見ておくことにしよう。
馬屋で馬を買い入れると、まずは沼地にあるらしいモーサルを目指すことにした。
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