Fallout3 Big Trouble in Big Town
マクレディに別れを告げ、リトルランプライトを後にする。
次はどこへ行くのかとPatrickの様子を窺うカロン。
当のPatrickはPip-boyを何やら弄っているようだ。
「・・・どうしたんだ、主よ。」
『ああ、うん。マクレディが言ってた、ビッグタウンへ行ってみようかと思って。』
「ビッグタウン?」
『そう。16歳になったらリトルランプライトを出なきゃならないって言ってたろ?』
「ああ、たしかそんなこと言っていたな。」
Patrickが地図をカロンに見せる。
ここに、行きたいんだ。と、示す。
カロンは暫くの間、Patrickが何故地図をカロンに見せているのか、わからずにいた。
「・・・ああ、わかった。主、ビッグタウンはこっちの道を進めばいい。」
Patrickが照れ臭そうに笑う。
ロボットを倒したり・・・
巨大ラッドスコルピオンを倒したりしながら進む。
Patrickは時々立ち止まり、Pip-boyを開いて地図を確認する。
そんな姿をカロンは黙ったまま眺めている。
『・・・?どうした?』
「いや。」
『なぁ、こっちであってる?』
不安そうにPatrickが地図を見せてきた。
「心配しなくていい、主。進む方向はあっている。」
そのまま暫く歩き続けると、レッドロケットガスステーションが見えてきた。
その向かい側に、小さな家々が身を寄せ合うように経っていて、バリケードが設けられている。
恐らくここがビッグタウンなのだろう。
「おい、お前ら!何の用だ!」
近づく一行に向かって、入り口を守っている青年が険しい表情で声をかけてくる。
Patrickは害意はないことを示す。
ダスティと名乗る青年は、カロンとドッグミート、そしてPatrickを暫くの間見つけていた。
「ああ、すまんね。最近この辺りは物騒でさ。中に入っていいよ。」
『物騒?何かあったの?』
「スーパーミュータントから襲撃を受けたり、奴隷商人が来て、パラダイスフォールに強制連行されたり。」
そう言ってダスティは肩を竦めた。
仲間と話すと良いと言うと、ダスティは視線を外へと向ける。
ビッグタウン、とはいうものの。
家がいくつか建っていて、住民も何人かいるくらい。しかも大人はいない。
「・・・ここが、ビッグタウンとやら・・・なんだよな?」
『うん。そうらしいけど・・・。』
ここにいる住民たちは皆、リトルランプライトを出てやってきた人たちだった。
いいところだと夢見ていたけれど・・・スーパーミュータントが襲撃してきて攫われたり、奴隷商人がやってきたりと想像していた場所とは違っていた。
話を聞き進める中で、最近レッドとショーティという仲間が連れ去られたことがわかった。
場所は・・・少し北にあるジャーマンタウン警察本部。
『よし。』
「どうした?」
『攫われた人たちを助けに行こうと思う。』
カロンは何も言わずに頷いた。
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