Fallout NewVegas~Snake in my bosom

Kingから依頼された襲撃者探し。
まずはオールド・モルモン・フォートで寝込んでいるという被害者が、意識を取り戻したか確認するしかなさそうだ。

またオールド・モルモン・フォートか。
なんだかんだと頼りにされている集団だな。
ヴェロニカも、ここに来てみたいと思っていたと話してたことを思い出す。
貧しい人に手を貸し、怪我人を救う。
その集団の中から、シーザーが生まれたのは皮肉な話だ。

そんなことを考えながら、再びオールド・モルモン・フォートの扉を開けた。

近くを歩いていたアポカリプスの使徒メンバーを捕まえてKingの知り合いを探す。
指さしたテントの中を覗くと、寝込んでいる青年を見守る老人がいた。


※何故か後ろ向きに座っている・・・

Vesperがテントの中に入ると、老人は一瞬身構えた。

「アンタ、誰だ。」
『Kingに頼まれて様子を見に来た。』
Kingの名を出すと、老人はほっとしたように表情が少し緩む。

老人に覚えていることを尋ねる。
夜、ガラクタを集めて、Atomic Wranglerから戻る時に、どうやら道を間違えてしまったようだ。
気づいた時には、いつもなら足を踏み入れない場所にいた。

大男たちに囲まれ、命乞いをし出した時に、一緒にガラクタ集めをしていた青年たちが騒ぎ出したという。
そのうちの一人が、大男たちに暴行されてしまい意識がない状態になってしまったと。

『大男?どんなやつらだ』
「わしは頭を地面にこすりつけて命乞いしてたからな。よく見てはいない・・・。」

思わず舌打ちするVesper。
老人は、Wayneの方がよく知っていると、少し離れた場所にいる青年を指さす。

WayneはまだVesperとヴェロニカを疑っているようだ。

「ほんとにKingに言われて来たのか?」
『疑うなら、手を貸さねぇぞ。』
ヴェロニカがにこにこしながら、Vesperの足を蹴飛ばす。

「何か覚えてることない?なんでもいいんだけど」
「爺さんの話以上に付け加えることはないよ。大男たちの集団で・・・そうだな、俺たちなんかよりずっといい服を着てた。」
『いい服?』

いい服着たやつらが、なんでお前らを襲うんだよ。
もっとましな情報が得られるかと思っていたVesperは呆れたようにWrayneを見つめる。
話をしているうちにWayneは何かを思い出したようだ。
あ、と呟くと名前を聞いたかもしれないと言い出した。

『名前?誰のだ。』
「奴らの一人が他のやつを”おい、Lou行くぞ”って呼んでたんだ。」
「Lou?」
「そうだ。Lou なんとか。Tがついた・・・そうだ!Tenantだ!」
『Lou Tenant・・・?それが名前なのか?』

話を聞いていた老人が口を挟む。


Roy老人「Lieutenant、中尉といったんだ」

中尉。
軍隊の階級だ。

フリーサイドにいる軍隊といえば。
Vesperとヴェロニカは視線を交わす。
老人とWayneに礼を言うと、Kingの元へと戻ることにした。



相変わらずKingは足元にいるロボット犬の頭を撫でながら、舞台を眺めていた。
2人が戻ってきたことに気付くと、音楽を止め、報告を聞く体勢になる。

「なんだ?お喋りしにきたのか?」
『・・・アンタのお友達は、どうやら兵士に襲われたようだ。』
「兵士?証拠はあるんだろうな?」

老人やWayneから聞いたばかりに話をKingすると、唸り声を上げて暫く黙り込んでしまった。

「奴らがVegasを乗っ取ろうとしているなんて噂は信じたくはないが・・・」
何かが行われようとしているなら、噂が広まっているはずだ。
NCRがVegasを占拠しようとしているのならば。

『で、どうする?』
「ロイはNCRがいる不法占拠地域で襲われたと言っていたな。」
『そうらしいな。』
「なら決まりだ。不法占拠地域へ行ってこい。」
「不法占拠地域?」
Kingはヴェロニカの質問に軽く頷いた。

「あとはアポカリプスの使徒のリーダーであるジュリー・ファルカスに何か情報がないか探りをいれるといい。」
『また、オールド・モルモン・フォートか。』
「あそこには情報が集まるからな。」

ただし、とKingがくぎを刺す。
ジュリーには、何か噂がないか軽く聞くだけだ。詳しい話はしなくていい。
「なんで?」
「余計なことを言うと、人々に救いの手を差し伸べる云々言い出すからだ。」

Kingの物言いに、思わずニヤリとするVesper。
『OK。わかった。話を聞いてくる。NCRの周辺も洗ってくる。』



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