Fallout3 Picking up the Trail

Dr.リー達に続いて、Patrickも要塞の中へ。
こんなところにこんなものがあったなんて。

そういえば、Dr.リーが「リオンズ」と呼んでいたのも気にかかる。
ギャラクシー・ニュース・ラジオを探しているときに出会った、彼らなんだろうか。

要塞の中は広く、中庭のような場所で兵士たちが訓練を行っている。
老人 エルダー・リオンズが近づいてきた。
「マジソン、驚いたな。君がこんなところに来るなんて。何の用かね?」
「・・・ほかに当てがないのよ。助けてほしいの。浄化プロジェクトが乗っ取られたわ。」

顎髭を弄びながらエルダー・リオンズはDr.リーの話に耳を傾けている。
父ジェームズが浄化プロジェクトを成功させるためのカギを見つけ出したと話した時には、Patrickをじっと見つめた。

「・・・わかった。必要な情報はここで揃うだろう。中に入って休むといい。」

そう言い残すとエルダー・リオンズは背を向け建物へと向かう。
Dr.リーが深いため息をついた。
「なんとか生き延びたわ。中に入ってちょっと休むわ。」
『彼らは・・・?』
「リオンズプライドよ。昔ちょっとあってね。古い技術の情報については彼らの得意分野だから。」
『リオンズプライド・・・。』
「スクライブ・ロスチャイルドが手伝ってくれると思う。ただ・・・」
『ただ?』
「どんなに親切でも彼らはB.O.S. Brotherhood of Steelsだということを忘れないで。絶対信用できないから。」



信用できない相手に助けを求めるとは、どういうことなんだろう。
暫くの間無言でいるPatrickの後ろをカロンとDogmeatがついて歩く。

スクライブ・ロスチャイルドも父ジェームズのことを知っているようだ。
父がG.E.C.K.を探していたことを伝えると、しばらく考え込んだ後、Patrickにジェームズの遺志を継ぐ覚悟はあるかと尋ねてくる。

『・・・父さんが果たせなかった浄化プロジェクトを、僕が完成させる。』
「そうか、わかった。ここには戦前のVault-Techターミナルが置いてある。その中に情報があるか探すことを許可しよう。」
場所は、Aリングの公文書館。
行く道筋をPatrickに伝えると、ロスチャイルドはその場を離れていった。

要塞の中は迷路のようで、Patrickは何度も迷いながらAリングを探し当てた。
ターミナルを探して歩きまわっていると、後ろから声をかけられた。
振り返ると、そこにはサラ・リオンズの姿が。

「あなた・・・覚えているわ!スリードッグのところへ行こうとしてた民間人ね。」
『君は・・・。あの時は助かったよ。』
「それにしてもよく入れたわね。民間人はめったには入れない場所よ。」
Patrickはサラ・リオンズに今までのことを掻い摘んで話した。
そして、これから父の遺志を継ぐことも。

「・・・そう。エンクレヴどもが君のお父さんを・・・。お悔やみ申し上げるわ。」
『・・・うん。』

サラ・リオンズターミナルのある場所を聞き、公文書館を目指す。

Vaultで見慣れたターミナルが、こんな場所にあるというのも何とも不思議な感じがする。
どこかから持ち運んできたのか、ここが元々Vault-Techだったのか・・・。

ターミナルを起動し文書を確認。
DC地区にあるVaultの一覧表や人員配置表などが残されていた。
『・・・あ、これだ。』
「あったのか?」
『うん。Vault87、ここにG.E.C.K.がある。』
「Vault87・・・どこにあるんだ?」
『うーん、場所まではわからないな。ロスチャイルドさんに聞いてみよう。』



スクライブ・ロスチャイルドの元へと戻ると、エルダー・リオンズと何やら話し合っていた。
話題はどうやらDr.リーが持ち込んだ浄化プロジェクトやエンクレイブのことのようだ。

Patrickに気づくと手招きして呼び寄せる。

「で、どうだったね?収穫はあったか?」
『G.E.C.K.はVault87にあるらしい。ただ・・・』
「ただ?」
『場所が。Vault87の場所がわからないんだ。』

ふむ、と言うとロスチャイルドは壁にかけてある地図へと向かう。

ここだ、と地図を指し示す。
「ただ・・・ここにたどり着くのは至難の業だ。」
『どういうこと?』
ロスチャイルドが深いため息をついた。

Vault87の周りは放射能にひどく汚染されていて、生身の人間はVaultの入り口にたどり着くのも難しいだろうという。
他に方法はないのかと尋ねるPatrickに、近くにあるランプライト洞窟を通り抜けて地下からたどり着く方法も教えてくれた。

『ランプライト洞窟・・・』
「主、あの子供たちがいたとこじゃないか?」
『子供。あ、マクレディたち!』

どちらにせよ、Vault87は危険な場所であることには変わりはない。
気を付けてくようにというと、ロスチャイルドは背を向けた。





※要塞の中ではいろいろな情報を目にすることができます。


※Fallout1に出てきたマリポーサ軍事基地の話


※Fallout2に登場するリチャードソン大統領の話。



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