Wasteland3 Big trouble in little vegas(4)

機械工場を出て、カジノへと戻る。
「あいつ、ぶっとばしゃよかったのに。」
Zephyrがぶつぶつと文句を言った。

それにしても。
総主教や警察への恨みでコロラドスプリングスへ賊を進入させる手引きをしたMacTavish。
アイザック・リードも、総主教からコロラドスプリングスを取り戻すために、変化をもたらすためにドーシー一家に手を貸した。
そのすべてに「ファラン・ブライゴ」の名前が出てくる。

Wraithがクォンへちらりと視線を走らせた。
クォンは肩を竦めるだけだった。

カジノに入るとCharley Knowesが受付で待ち構えていた。
「おやおや。急ぐことはないだろう?MacTavishから聞いたことを、このチャーリーに教えてくれないか?」

Wraithが冷ややかに、貴方に話すことはない、ブライゴと話をするつもりだと伝える。
Charley Knowesは一瞬Wraithを睨みつけたが、すぐに笑い顔に戻った。

「オーケー、オーケー。君らが話すべき相手はブライゴ氏だ。違いない。で、MacTavishはどうした?」
『機械工場に行けば、わかりますよ。』
丁寧にそういうWraithをじっと見つめると、Charley Knowesは軽く頭を振った。



若者たちが踊るフロアを抜けて、2階へと続く階段へ。

警護が目を光らせる中、大きな机で書き物をしている人物が見えた。
あれが、ファラン・ブライゴか。

一行が近づくと、書類を見つめたまま、歓迎の意を表した。
「やあ、レンジャーズ。この訪問は・・・社交的なものではなさそうだな」

そう言うと、葉巻に火をつけ、煙を吐き出す。

「MacTavishと話をしたそうだね。彼がドーシー一家を招き入れたことと知って、貴方と同じくらい憤慨している。彼はよく尽くしてくれたが、まぁ・・・頭が弱いからな。」
『・・・何故、我々が彼と話をしたことを知っているのでしょうか。』
Wraithが静かに、しっかりとした口調でファラン・ブライゴに尋ねる。

表情ひとつかえず、ファラン・ブライゴは尾行させたことを認めた。
Charley Knowesが一行の情報を伝えたのだろうか。
Zephyrがわざと大きな音で舌打ちする。
ファラン・ブライゴがちらりとZephyrに視線を走らせたが、再びWraithをじっと見つめた。

『MacTavishのところで、貴方から彼に宛てたドーシー一家の襲撃に関するメモを見つけました。』
「・・・。」
『つまり、あなたは彼の計画を知っていたということですね。デイジー保安官はその情報をどうすると思いますか。』

「それは脅迫か?取引を持ち掛けているつもりか?」
ファラン・ブライゴの表情が変わる。

「そんな態度だと、君たちが探している人物のことを知らないと言うしかなくなるな。」
レンジャー部隊一人一人を怒りで満ちた目でねめつけた。
『・・・デルカドを引き渡してほしい。』
「ほう?」
『そうすれば、デイジー保安官にはMacTavishが一人で暴走したと言ってやってもいい。』

葉巻を深々と吸うと、景気よく煙を吐き出した。
満足気にファラン・ブライゴが頷く。

「君は話が分かる男だな。いいね、気に入った。デイジーに首を突っ込まれなくなるし、そもそも私が望んでいなかった問題も解決できる。」
取引成立だ。デルカドを連れて行っていい。裏口に入ることを許可しよう。
更に、もう1つ恩恵を与えようと言う。

葉巻でWraithを指し、君の理性的な対応が気に入ったと笑った。
「小耳に挟んだのだが、本部の武器庫に人員を配置する必要があるらしいな。ちょうど銃に詳しい知り合いが何人かいるんだ。人員配置はこれで決まりだ。」
「は?」
思わずZephyrが口をはさむ。
しかしファラン・ブライゴはWraithを見つめたままだ。

『・・・。』
「どうだ。悪い話ではないはずだ。」
Wraithが深いため息をつく。

『我々の武器庫に犯罪者を配置することは、我々の評判にとってプラスにはならない。別の人材を探す。』

ファラン・ブライゴが机に拳を叩きつける。
「レンジャーズ、これはパッケージ取引だ。デルガドと俺のクルーを受け入れるか、受け入れないか。どうする?」
Wraithの後ろに控えているDelvinが銃に手をかけた。

『貴方と、犯罪者と取引するべきではなかった。もう結構だ。デイジー保安官に引き渡す。逮捕だ。』

ファラン・ブライゴは呆れたように唸った。
「君は、話が分かる男だと思ったのだがな。」

「野郎ども!ベガス流のやり方を見せてやろう」



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