Wasteland3 Heads or Tails

エラストゥス・ドーシーと名乗るその声は、自分を探しに来ないと罪のない人々が殺されるのを指を咥えてみていることになるぞと煽る。

北にある農場の一家を家に閉じ込めた。
さっさと来ないと血の海になるぞ。
まぁ、お前らのような意気地なしが、俺を捕まえにこれるとは思えないがな。

黙ったままでいるレンジャー部隊に苛立ったエラストゥス・ドーシーは、後ろにいる仲間に指示をだす。
「全員入る前に一人捕まえたんだ。俺が本気だということをわかったほうがいいぞ?」

そして響き渡る銃声。

エラストゥス・ドーシーとその仲間は、下品な声を上げて笑い転げた。
「さぁ、レンジャーども。どうする?俺は飽きぽいんでな。飽きたら一人ずつ家から引き摺り出して的にするぞ。獲物を追いかけて殺る(やる)楽しさをお前は知っているか?」
高らかに笑うと、一方的に通信を遮断した。

『クォン。北にある農場で思い当たる場所はあるか?』
Wraithに声をかけられたクォンはしばし考え込む。
「そうだな・・・。フーン一家の農場が少し行ったところにある。最近老夫婦から見回りをして欲しいと依頼があったばかりだ。」
地図を確認し、フーン農場へと向かおうとしたとき、緊迫したゴンザレス通信兵の声が飛び込んできた。

「November、応答せよ。緊急の遭難信号を受信した。今、つなぐ・・・」
「こちらはアラパホ44だ!コロラドスプリングスの南、25号線で身動きが取れない。護衛2人が殺された上に、このクソ野郎どもが旋回して戻ってきている!ああ、くそ!」

爆撃音が聞こえてくる。
「A44!聞こえるか、44?レンジャーがすぐに君の場所に誰かを派遣する。了解か?A44!!」
ゴンザレスが必死に呼びかけるが、アラパホ44からの応答はない。

『今のは一体・・・?』
「連絡が途絶えた。November、君たちも聞いただろう。これはただの輸送隊じゃない。A44は保安官のための新型パワーアーマーを輸送しているんだ。」
「パワーアーマー?」

クォンがZephyrに説明する。
人間が中に入り込んで動かすロボットのようなものだと。
力も防御も数段上で、ドーシー一家などあっという間に蹴散らすことができるだろう。
新型パワーアーマーを乗せた輸送隊が襲われた。

「総主教は我々にあのパワーアーマーの回収を最優先事項とするよう求めているだろう。急いでそこへ行けば、あの貨物を救えるはずだ。以上。」

※フーン一家の農場跡地、またはA44からの通信が入った場所へ移動する。どちらかしか選べない。選択した時点で、もう片方は失敗になる。

「どうするんだ?」
Delvinが声をかける。
フーン一家の農場か、パワーアーマーの回収か。
パワーアーマーを回収すれば、総主教は喜ぶだろう。
しかし。

Wraithはフーン一家の農場へとKodiakのハンドルを切った。



農場から少し離れた場所でKodiakを降り、静かに近づいていく。
ドアを蹴飛ばす音や、中にいる一家に向かって外に出てこいと叫ぶ声が聞こえてくる。
「ババア、出て来いよ。話をしようぜ」
「誰がアンタたちなんかと」
窓からちらりと老人の顔が見えた。
Wraithと目が合うと、ほっとした表情になる。

老人の視線に気づいたエラストゥス・ドーシーが、レンジャー部隊が後ろに迫っていることに気づいた。

「ああ、くそ!じじいどもに気を取られてた・・・!」
周りにいる仲間も振り返り、一行をとっとと片付けようと息巻く。

余裕を見せたいのか、エラストゥス・ドーシーはいきり立つ仲間を抑え、ジャレトを殺したことを詫びさせようと言い出した。
「落ち着けよ、お前ら。殺し合いを始める前に、この野蛮人たちに、俺の弟ジャレトを殺したことを謝罪する機会を与えてやる。」

クォンは呆れたような顔をして、Wraithを見つめる。
エラストゥス・ドーシーにとびかかりそうなZephyrを手で制すると、Wraithは冷たい視線を投げかけた。
『なぜお前は弟と同じように「田舎者のサイコパス」を演じているんだ? 俺たちを怖がらせようとしているのか?』
挑発的な、その口調にエラストゥスの表情が変わる。

「演技だと?これは演技なんかじゃない。」
ナイフを手の中で弄びながらエラストゥス・ドーシーは、狡猾そうに笑う。
私の名はドーシー一族のエラストゥス・ドーシー。我々は神によって遣わされ、お前たちを見つけ出し、狩り立て、地上から抹殺するために来たのだ。
だが、お前は私の弟を殺した。だから私は神の怒りに自分の怒りを加える。これはもはや血の洪水ではない。復讐だ。

※スキルチェックあり。
・[HardAss:2]「お前らの一族に対する我々の勝利は、神からの啓示だ!ドーシー一家、お前らの時代は終わった!レンジャーこそが大洪水をもたらす者だ!」
・[KissAss:2]【エラストゥスの信奉者たちへ】「賢く行動しろ。ドーシー一家が我々に立ち向かえるはずがないことは分かっているだろう。エラストゥスにこの戦いを始めさせたら、お前らを殺すことになるんじゃないか?」
・「頼むよ。何か平和的な解決策はないのか?」
・【攻撃】「神は間違っている。」
・【攻撃】「これ(攻撃)はドーシー一家が殺したレンジャーたちのためのものだ、この野郎。」

[KissAss:2]
『賢く行動しろ。ドーシー一家が我々に立ち向かえるはずがないことは分かっているだろう。エラストゥスにこの戦いを始めさせたら、お前らを殺すことになるんじゃないか?』

仲間たちに動揺が走る。
ドーシー一家も一枚岩ではないということだ。

『我々に立ち向かうなんて、そんな馬鹿なことをしたくはないだろう?』
「奴らの言うことなんか聞くな!俺たちの数は奴らの2倍だ!」
「いや、だけど・・・エラストゥス。ジャレトたちは殺されたんだよな・・・?」
エラストゥスが地団太を踏む。

「臆病者ども!裏切り者ども!背教者ども!これは反逆だ!お前たちは大洪水に洗われる資格などない!」

※再びスキルチェック。
・[Nerd Stuff:2]「エラストゥス、コンピューターを手に入れろ。そうすれば、自分が格下だと分かった時に計算できるようになるだろう。」
・[Weired Science:2]「エラストゥス、頭の配線をやり直す必要がある。脳を大きくする薬を飲むんだな。お前の頭は小さすぎて何も見えない。」
・「エラストゥス、お家に帰りな。お母さんが呼んでいるぞ。」
・「エラストゥス、残念だったな。いつか君が安らかな日々を送れることを願っているよ。」

[Weired Science:2]
「エラストゥス、頭の配線をやり直す必要がある。脳を大きくする薬を飲むんだな。お前の頭は小さすぎて何も見えない。」

Wraithの嫌味な口調にZephyrが思わず驚いた顔をした。
エラストゥスはというと、更に顔を赤くして叫びだす。
「黙れ、だまれ!!お前らの頭に配線しておけよ、クソ野郎ども!お前らの目の穴に有刺鉄線を通し、お前らをデイジーチェーンにしてやる!」

そのエラストゥスを仲間たちが宥めた。
「エラストゥス。ここから出よう。」
「なんだと!!怖気づきやがって!!」
暴れるエラストゥスの腕を掴むと、引きずるようにしてドーシー一家はフーン農場から立ち去って行った。

※本当は戦闘を仕掛けてドーシー一家を片付ける予定だったのですが、あれよあれよというまにスキルチェックが進んでしまい、逃がす方向になりました。残念。

立ち去っていくドーシー一家にZephyrがアカンベェと舌を出す。
「よかったのか?」
眉間に皺を寄せてドーシー一家がいた場所を睨みつけているWraithに、クォンが声をかける。
『・・・本音を言えば、殺された仲間たちの仇を取りたかった。だが、フーンの人々が巻き込まれることは避けたかったんだ。仕方がない。』
「くそっ!あいつら追いかけて殺そうぜ!!」
叫ぶZephyrの頭をポンと叩くと、首を横に振った。

外の様子を窓から覗いていた老人が玄関の扉を開ける。

「ようこそ!さあ、中に入って暖まりましょう!」



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