家の中は暖炉の火で暖かく寛いだ雰囲気だった。
老夫婦がほっとしたような表情で一行を迎え入れる。
「助けてくれて本当に助かった。長年ここで暮らしているが襲撃者が何も手にせず帰ることなんてめったにないことだ。」
アンガス・フーンとその妻アヴィーは改めて感謝の意を伝えた。
「ところで、君たちは一体なにものなんだ?」

『我々は・・・アリゾナのデザートレンジャーです。』
「デザートレンジャー?初めて聞いた」
「こんな辺鄙なところで暮らしていると、なかなかニュースが入ってこないのよ。」
アリゾナから何故こんなところまで来たのか尋ねるフーン夫妻。
Wraithが少し躊躇したことに気づくと、アンガスは鷹揚に手を振り話を打ち切った。
「とにかく。助かったわ。お礼を受け取ってほしいの。」
そう言うとアンガスとアヴィーは家具の後ろや床板の下に隠してあった銃弾を取り出してきた。

※スキルブック、.38mm 弾 X10、7.62mm弾 XS6
ばらばらとWraithに手渡すと、にやりと笑う。
「まぁ、ちょっと少ないかもしれんが、あんたたちの安全を守るのに役立つかもしれない。」
『ありがたくいただきます。』
受け取った銃弾をポケットにしまい込む。
それにしても。
『やつらは、ドーシー一家は頻繁にやってくるのですか?』
「ん?いや、そんな名前は初めてきいたよ。とはいえ略奪者はそこらじゅうにいるからな。」
Delvinが壁に飾ってある銃にくぎ付けになっているのにアンガスが気付く。
「なぁ、じいさん。その銃はカスタムメイドの銃だよな?いい銃だ。」
銃を褒められたアンガスとアヴィーは満面の笑みを浮かべる。
「ああ、そうだ。あんた良い目をしてる。」
ふと遠くを見つめると、銃は死んだ息子が作ったものだと言う。
「あの銃は、息子のアラステアが総主教の保安官隊に入隊した頃に手作りしたんだ。標準支給品よりも優れたライフルを作れると思ったんだろう。」
『息子さんは、今でも保安官なのですか?』
アヴィーが悲し気に首を振る。
「喧嘩を止めようとしていたところを、誰かが彼を撃ち殺したの。アラステアの形見は銃だけなので、大切に保管しているのよ。」

「アラステア・フーン・・・覚えているよ。いい奴だった。射撃の訓練を手伝ってくれたんだ。」
クォンがアンガスをじっと見つめる。
アヴィーがなにか言いたそうな顔をしたが、口をつぐんだ。
『・・・それにしても、ここでどうやって生計を立てているのですか?農場と聞いていますが。』
「ああ、そうだな。主に狩猟と温室栽培だ。昔はここらでもあらゆる種類の美味しい食べ物があったと言われている。今では、ビーツ、キノコ、キャベツしか手に入らない。」
「それでも野菜が手に入るのは貴重だな。」
時々グッドスプリングスへ出向き、ここでは手に入らないブロッコリーやパースニップを買い求めている。
『グッドスプリングスといえば、総主教について何か知っていますか?』
アンガスとアヴィーが顔を見合わせた。
「彼は立派な男だ。50年間、コロラドを支え続けてきた。彼に不満を持つ人もいるかもしれないが、私たちは気にしない。」
Zephyrが小さく舌打ちする。
聞こえたのか、聞こえていないのか、アヴィーは気にせず話を続ける。
「私たちは、総主教が現れる前のひどい時代を覚えている。略奪者、泥棒、野蛮人が至る所にいたの。総主教が権力を握ってからは、そんな時代は終わった。まあ……ドーシー一家が私たちの家の戸口に現れるまではね。」
彼がコロラドために一役買っているのは紛れもない事実だ。
不満がある人がいるのも理解はするが、あの荒れ果てた時代から比べればずいぶんとよくなったものだよ。
※フーン農場にはBilly and Jeanという名前の二つ頭のヤギがいる。アニマルウィスパラーで仲間にできる。
奥のほうに行くとサバイバルバンカー。
トリップワイヤーの解除やロボットとの闘いあり。
放置された死体が一つ。
ターミナルで何が起こったのか知ることができる。

フーン夫妻に別れを告げて、一行はコディアックに乗り込みビザールへ向けて走り出した。
しばらく道なりに車を走らせていると、人影が現れた。
車に気づくと慌てて逃げ出した。
ドーシー一家だろうか。
逃げ去る人影を追うと、火の消えかかった焚き火と、その周囲にしゃがみ込む薄汚れた難民の小集団が見えてきた。
走っていた者が焚き火のそばにたどり着くと、集団はコディアックの方を向き直る。
その瞳には恐怖が浮かんでいる。
一人の女性が立ちあがり、コディアックに向かってきた。

『我々はデザート・レンジャーだ。君たちに危害を加えるつもりはない。なぜこんな辺鄙な場所にいるんだ?』
女性が恐る恐る口を開く。
自分たちはただの旅人で、定住できる場所を探しているだけだ。
ゴッドフィッシャーズが訪れるまでは、ラスアニマス近郊に住んでいた。
「ゴッドフィッシャーズ?」
クォンが眉間に皺を寄せる。
女性が思い出したのか、思わず身震いをした。
「コロラドスプリングスには場所も物資もないし、他の場所ではどこに行っても見かけ次第殺されそうになるの。とにかく・・・希望よりも食料の方がずっと少ない。」
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