よくよく豚を見ると、胴体に何かが巻かれているようだ。
後ろから慌てた男がなにやら叫んでいる。
市民へ近づいたと思った途端、豚が爆発した。
「げっ」
Zephyrが思わず声をあげる。
「はいはい、みなさん。ご安心ください。ビザールは安全です!」
狼のマスクをかぶり、外にいた警備のやつらと同じ服装をした男が近づいてきた。
さっきまで豚であった塊を足で蹴飛ばす。
「ビサールへようこそ!この騒動でご心配なさらないでください。些細なことですから、ご安心ください。お客様のショッピング体験は、完全に安全なものとなるよう万全を期します!」

『・・・さっきの爆発は何なんだ?』
サイモンと名乗る男は、Wraithに狼のマスクをぐっと近づける。
「しっ、声を小さくして・・・。」
『・・・。』
「誰かが本物の豚に爆発物を巻き付けてるのさ。本物の豚に本物の口紅とアイシャドウを塗って。たぶん、バカな奴の悪ふざけだと思うんだ。」
『悪ふざけで、豚を爆発させるというのか?』
サイモンは肩を竦める。
「ま、詳しい話をしたいなら、俺らのリーダー、フラブと話をするんだな。」
『リーダーは、どこに?』
「二階さ。奥に階段があるから、行ってみるといい。」
ビザールには買い物や休む場所が色々あるから、楽しんで!と言うと、サイモンは一行から離れていった。
武器に防具、医者に食事処。
小さいながらもいろいろな施設が揃っているようだ。

※武器屋

※食事処。彼からインスタントラーメンをとってきてと頼まれる(クエスト:My Body Requires This)。

※パレイドリア・ジョーンズ。Luciaの知り合い。人や物資、家畜をある場所から別の場所へ運ぶためのキャラバンを組織している。
暫く見て回ると、腹が減ったとZephyrが騒ぎ出す。
DelvinやThanderも食事をしようと言う。
近くにいた店員に声をかけ、人数分食事を持ってきて欲しいと頼む。
近くで一人もくもくと食事をしている青年が、物珍しそうにこちらを見つめている。
「やぁ、君たちもしかして、下のトラブルを解決しに来たんじゃないの? もしそうなら、フラブと話してみなよ。でも、車の話をしたいなら、俺に任せてくれ。ランディって名前で、地元の名整備士さ。」

「整備士か。ここらでの仕事はどうだ?」
「あー、そうだなぁ。ま、正直退屈かな。テンダーが直せないような故障があった時だけ呼ばれるから。」
DelvinがWraithに目配せをした。
『なぁ、君。レンジャー本部で整備士として働くことに興味はないか?』
ランディは、一行をじっと見つめる。
しばらく咀嚼を続けると、口の中のものを飲み込み、向き直る。
「まぁ興味がないと言えば嘘になるけど。でもさ、ここで働けば安定した収入は得られるしな。悪気はないんだけど、君たちのところで働くっていうのは運の悪いカジノにおける賭けみたいなもんだ。」
『・・・金が必要ということか?』
Wraithの言葉が図星だったのか、ランディは俯いた。
両親がギャングに殺され、妹と弟が人質に取られている。
身代金を支払うのに十分なお金は到底ない。
「たとえ支払うことができたとしても、金を払った後に奴らは俺たち全員を殺すだろう。どうすれば・・・いいんだ。」
「お前の家族を助ければいいってことだな?」
Zephyrの言葉に、Luciaやクォンも頷いた。

※クエスト:Thicker Than Water。ゲット一家の農場へ行き、一家を解放する。クリアすると、ランディをレンジャー本部に迎えることができる。
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