ShadowRun Returns : The Dead Man’s Switch(2)

マクラスキーは鋭い目でRookを睨みつけた。

『アンタにゃ、関係ねぇよ。』

マクラスキーが怒りで数センチ膨らんだように見える。
「ふざけた口きくんじゃねぇ、人間。あとで遊んでやってもいいんだぞ。」
『ダンスは遠慮しとくよ。』

舌打ちするとマクラスキーはドレスデンに向き直る。
誰かを豚箱に突っ込んで、俺は昇進するんだ。
そう言うと来た時と同じように、どかどかと足音を立てて建物から立ち去って行った。

ドレスデンは面白そうな顔をしてRookを見つめた。
「君はいつもそうやって友達を作るのかね?」
『ディナーパーティでも大活躍だ。』

大きな声で笑うと、ドレスデンは再びサムの話をしだした。
本当に君はサムからの依頼を受けるのかね?
ドレスデンの問いかけに頷く。

「ふむ。君がサムに敬意を表しているように、私も死者に敬意を表している。わかることは話そう。」

マクラスキーが言っていた、サムの母親の話。
公式には「自殺」となっている。だがドレスデンは自殺で片付けるには疑問が残ったと話す。
「上腕には尋常ではない打撲傷があり、利き手で引き金を引いていないように思えた。]

サムが死んだ場所について尋ねると、一瞬口をつぐむ。

『どうしたんだ?』
「・・・うーん、そうだね。奥にある遺体安置棚を覗いてみなよ。何か役立つものがあるかもしれない。」
『え?』

ドレスデンが顎で奥に並ぶ遺体安置棚を指し示す。
なんだって、そんなとこを・・・。

「John Do」とラベルされた棚がある。
内部の温度計は21度を指していた。
遺体を安置するには、温度が高いんじゃないか・・・?

そっと引き出しを開ける。
中には鮮やかなオレンジ色の髪をした男が横たわっていた。
思ったよりも状態がいい。

そんなことを考えていると、やおら男が棚から這い出しRookの目の前に立った。
凝り固まった体をほぐすように首や肩を回すと、なにやらブツブツと呟く。

男のこめかみにはデータジャックが開いていて、更に首元にはシャーマン風のタトゥーが見える。
デッカーとシャーマン・・・?
そんな組み合わせは見たことがない。Rookは男をじろじろと眺めまわした。

「俺はジョン、ドレスデンに6時に起こすように言ったんだがな。」
『あんた・・・ここ、死体安置棚で寝てたのか?』

男は面白そうにRookを見つめる。
「まぁまぁ、その話はあとにしようぜ。あんた、なんでこんなとこにいる?」

男は、ジェイク・アーミテイジと名乗った。
サムからの依頼で、この場所へ来たことを話す。
「サムの知り合いか!あいつとはユニオンでよく一緒に飲んだよ。良いやつなんだが、よくまぁトラブルに見舞われてな・・・」
『トラブル・・・ね。』

ジョン!とアーミテイジがドレスデンを呼ぶ。
「彼は、サムの事件を追っているんだ。君なら力になれると思ってね。」
「なるほど。そりゃいい判断だ。」
そう言うとRookへ向き直る。

「あんた、名前は?」
『Rookだ。サムが死んだ日、どうしていたか知っているか?』
「ああ、一緒にいたからな。途中までは。」
『途中?どういうことだ。』

彼らは、Seamstresses Union でよく一緒に飲んだりしていたという。
ある日、大声を出して暴れだしたサムを、店主がつまみ出すようにジェイクに言った。
外にサムを連れ出すと、ギャングたちが襲い掛かってきた。

ジェイクが自身のこめかみをトントンと叩く。
「俺には巨額の企業報奨金がかけられていてね。」
サムは戦いの最中に転んでしまった。
見たのは、それが最後だった。

『殺される場面を見たわけではない・・・ということか。』
ジェイクは頷く。
「残念ながらな。肝臓も何もかも失ったサムの遺体が、ユニオンから1ブロックも離れていないところで発見されたそうだ。」
ドレスデンのほうに振り返ると、そうだよな、と同意を求めた。

それから、まじまじとRookを眺めると、お互い協力しあわないかと持ち掛けてきた。

「あんたは自分の身は自分で守れそうだ。俺はあのギャングどもを追い払いたい。手伝ってくれないか」
『なるほど・・・。いいだろう。ギャングどもが何か知っているかもしれないしな。』

ジェイクは満足そうに頷いた。
ギャングたちのリーダーはジョン・ポールというオーク。
奴を排除すれば、ことは簡単に進みそうだ。

「よし、準備ができたらいつでもいいぞ。」


※出発前にJakeに武器を貰うことができる。



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