外へ出ようとするVesperをヴィクターが呼び止める。
『・・・なんだ。』
「よう、相棒。ボスが、アンタをハイローラースイートへ案内しろってさ!」
『ハイローラースイート?』
「好きに使っていいぜ。アンタのお仲間も呼び寄せなよ。」
ヴィクターの後についてエレベーターで降りていく。
通されたのは寝室やダイニングなどが備え付けられたフロア。
このフロアを好きに使っていいというのだ。
Mr.Houseに与するかどうかはさておき、拠点として使える場所があるのはありがたい。
ベロニカが喜びそうだと思いながら、ロビーへと向かう。
「あ、Vesper戻ってきた。」
ビッ
ベロニカとED-Eのほうへと足を向けるVesperの前に、NCR兵が姿を現した。
Vesperが苦虫を嚙み潰したような顔をしたのを気にも留めずに、NCRのクロッカー大使から預かった手紙を押し付けてきた。
『・・・なんだこれは。』
「大使があんたとの面会を望んでいるんだ。とても重要なメッセージだからな。必ず読めよ。」
言いたいことだけ伝えると、NCR兵は振り返りもせずに立ち去って行った。
なになにどうしたの?とベロニカが興味津々な顔をして手紙を覗き込む。
「えーと、クロッカー大使?」
『NCRの大使だとよ。』
「えー、偉い人からお声がかかったってこと?」
しらねぇよと呟きながら、手紙を握りつぶした。

NCRなんぞよりも、まずはベニーのくそ野郎からチップを取り返さなければ。
鮮やかなネオンが輝くTopsへと向かう。
ベロニカは初めて足を踏み入れるカジノに目を見張る。
Mr.Houseは何て言ってた。
スワンクとかいうやつがNo2で、そいつを抱き込め、だったな。

「Topsへようこそ!なにかできることはあるかな?」
声をかけてきた受付の胸元を見ると「スワンク」のネームプレートが。こいつか。
『あんたが、スワンクか。』
「いかにも、私がスワンクだが。何か用かね?」
『・・・ここはベニーがトップなんだろ?』
スワンクが鼻を鳴らす。
いかにもベニーがビジネスを監査しているが、実際にホテルを運営しているのは自分だと、そう自信をもって答える。
何故そんなことを聞くのかと尋ねてきた。

※スピーチチャレンジ Speech15

※スピーチチャレンジ Speech30

※スピーチチャレンジ Speech45
ベニーが運び屋である自分を襲い、荷物を奪ったこと。
その荷物は、Mr.Houseのものであることをスワンクに伝える。
最初はVesperの話を真剣に聞く様子もなかったが、煙草の吸殻やライターなどを見せると、大きなため息をついて項垂れた。
「あいつは・・・あのバカは何をやっているんだ。Mr.Houseに喧嘩をふっかけるつもりか?」
『さぁな。ヤツが何をしようとしてるのかは知ったこっちゃねぇ。ただ、俺の荷物は返してもらう。』
頭を一つ振ると、スワンクはVesperにカギを手渡してきた。
ベニーは自室に籠っている。
ここに呼び出して遠ざけておくから、その間に部屋に忍び込んで家探ししろ。
『OK。』
更にスワンクは、基本的には認められていないカジノ内での武器の所持も認めると言う。
「ボーイには伝えておく。ただし、余計な部屋を覗くような真似はするなよ。ベニーの私兵に見つかると面倒だ。」
『ああ、目的はプラチナチップを取り戻すことだからな。』
「じゃあ、とっとと行け。」
ベニーの部屋は13階。大きなドアが目印だ。
エレベータの利用も許可されているようだ。一気に上がろう。
スワンクが言っていた両開きのドアの前で、しばらく中の様子を伺う。
辺りに人の気配はない。部屋の中も静かなものだ。
できる限り音を立てないようにドアを開く。

「・・・誰もいないね。」
ベロニカは、すぐに戦えるようにと拳を握りしめている。
『どこかにチップがねぇか、探すんだ。』
「りょーかい」
机の上やタンスの中など、あちこち探すがチップは見つからない。
あの野郎、肌身離さず持ち歩いていやがるのか。
奥の部屋を探していたベロニカが、慌てて戻ってきた。
「ちょ、ちょっときて。」
『んだよ。変なもん見つけたのか?』
「・・・変な・・・確かに変ではあるかな・・・」
『あぁ?』
ベロニカがVesperの腕を掴んで奥の部屋へと進んでいく。
壁に開けられた大きな穴。
その先に・・・ふざけた顔した、セキュリトロン・・・?
なんだありゃ。ヴィクターとも違う。

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