Fallout NewVegas~NewVegasへ

188交易所で食事を終えると、NewVegasへと向かう。

「ねぇ、VesperはなんでNewVegasへ行くの?」
『なんだっていいだろ。うるせぇな。』
「折角一緒に行動するんだから、教えてくれてもいいじゃない!」
『気が向いたらな。』

しっしと払う手つきでヴェロニカの追及を躱す。



レプコン社本部跡地まで辿り着くと、地図を確認する。
『真っ直ぐ進めれば、すぐにたどり着けそうなんだがな。』
「あー、ここになんか大きな敷地があるね。なんだろ?」
『こいつのせいで迂回が必要だ。仕方がねぇ。』

ファイアーアントなどを倒しながら進む。

ヴェロニカが、左手にある山を越えたところにバンカーがある、と教えてくれた。
B.O.S.にまるで興味がないVesperは、適当に聞き流す。

ちらりと山の方へと視線を走らせると、大きなパラボナアンテナが見える。
まさかあれを使って情報収集してるのか?
まぁ、遺物収集野郎どもなら喜んで漁りそうなもんだ。

『あのアンテナんとこか?』
「え?あー、あそこじゃないよ。あの奥の方かな。アンテナのこと、色々面白い物がありそう・・・」
『今度な。』
ヴェロニカが、どんなものを収集しているのかアレコレと聞かせる。
パルスクリーナーに圧力コントローラー、修理に使うパイプ、過去の情報も役立つため本を集めたりもしているらしい。

そんな話をしているとE-DEが何かを見つけたのか、ビッと音を出し一直線に向かって行く。

『クソったれなギャングどもか。』

うち捨てられた農場を住処にしているパウダーギャングを一掃する。
VesperとE-DEでほとんど始末したことにヴェロニカが不満を訴えた。
「ちょっと、私の出番がないじゃない。」
『そういうときゃ銃撃てよ。』
「まぁ、そんなんだけど。」

ここからベニーがいるNewVegasまでは、まだ距離がある。
日も暮れだしたことだし、農場で休むとしよう。



『いてて・・・。』

一つだけあるダブルベッドをヴェロニカに奪い取られ、ソファで夜を明かしたVesper。
スプリングの利かない硬いソファであったため、体がぎしぎしと軋んだ。
ヴェロニカはというと、ゆっくり眠れたようで、朝食のダンディーアップルを平らげている。

地図でNewVegasまでの道を確認する。
廃墟にいるフィーンドを倒しながら・・・

フィーンドはパウダーギャングたちよりも、良い武器を使っているようだ。
損傷の少ないレーザーピストルを拾い上げ、ヴェロニカに渡す。

「エナジー武器かぁ。」
『なんだ、文句あんのか。』
「や、この人たち随分いい武器使ってるなって。」
『確かにな。どこから仕入れてやがるんだか。』

地図で見た、迂回する羽目になった場所。
どうやらNCRのキャンプのようだ。
入り口付近にプロペラのようなものが見える。飛行機やヘリなどまであるのだろうか。


キャンプマッカラン

ヴェロニカが気軽な様子で、キャンプの入り口を守っているNCR兵に声をかけた。
暇を持て余していたのかNCR兵も嬉しそうにヴェロニカの相手をしている。
Vesperは少し離れた場所で会話に耳を傾けてる。

「ねぇ、ここすっごい大きいキャンプね。」
「ああ、ここは元飛行機場だから。地の利を生かして補給基地としての役目を果たしているよ。」
「飛行場かぁ!どおりで広い場所な訳だわ。」
「シュー大佐の元、地域住民の安全を守る為にパトロールもしてる。フィーンド達が厄介でね。」

ぺらぺらとよく喋る野郎だな。
Vesperはキャンプマッカランが果たしているという役割と、シュー大佐の名前を記憶した。

『ベロニカ、行くぞ。』



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