ジェームズの指示に従い、まずは水の排出処理から。
地下に降りて排水作業をしてしまおう。
※Patrickはジェームズに会う前にジェファーソン記念館を探索していたので、スーパーミュータント達を駆逐済み。初めて来た場合、スーパーミュータントやケンタウロスなんかと交戦になるので、気を付けて。
地下二階へ降りていき、洪水調整用スイッチを押すと、大量の水が流れていく音がした。
それと同時にインターコムからジェームズの声が聞こえてくる。
「よくやった!さぁ、急いで戻ってこい。ニューズを渡そう。」
『ヒューズ?』
「ああ、電源を復帰させてメインフレームを動かさなきゃな」
『わかった、すぐ戻るよ。』
無事戻ってきたPatrickに、にこりと微笑むとヒューズを3つほど手渡してきた。

浸水のためにショートしたヒューズを交換すれば電源が復旧してメインフレームへ行けるようになる。
そう言うとジェームズはPatrickの背中をぽんと叩き、再び地下へと送り出した。
再び地下の施設へ。
パネルのヒューズを交換すると、どこかで電力が戻り動き出す音がした。

インターコムからジェームズの声がする。
電力が戻ったことを確認した。
メインフレームへと続く扉も開くようになっているはずだ。
『わかった。メインフレームの電源を入れてくるよ。』
来た道を戻り、大きな扉を開ける。
ずらりと並んだコンピュータがPatrickを待ち受けていた。
「主。これはなんだ?」
『これは・・・父さんと母さんが夢見ていた浄化プロジェクトを進めるためのコンピュータだよ。』
カロンはPatrickとメインフレームを交互に眺め、肩を竦めた。

ディスプレイの近くにあるスイッチを押すと、ブンと音がした後、次々を明かりがつき息を吹き返した。
「電源が入ったな!よくやった、Patrick。」
『じゃあ、そっちに戻るね。』
ジェームズが誰かと話している声が聞こえてくる。なにか問題が発生したんだろうか。
「ああ、すまん。どうも排水パイプに詰まりがあるようなんだ。ゴミが入ったんだろう。」
『わかった。じゃあパイプの詰まりを直してから戻るよ。』
「ああ、頼む。気をつけろよ。」
地下からホールへ戻り、排水パイプへと向かう。
詰まりを取り除き取水バルブを操作すると水の流れが正常になった。
来た道を戻ろうとすると、インターコムからジェームズの緊迫した声が聞こえてきた。
スイッチを押して呼びかけてもこちらの声は届かないようだ。
『父さん!!』
「・・・お客さんがきたようだな・・・。なんだって?エンクレイヴ!?なんだってあいつらが!!」
ジェームズがDr.リー達に指示をだす声が聞こえる。
急いで戻らなくては。
『カロン、急いで戻ろう。』
「わかった。」
しかし何故か来た道はロックされている。
渋々ながら、パイプの先へと進む。
エンクレイヴ。
父から話を聞いたことがある。
何故ここに来たんだ?何をするつもりだ?
とにかく闇雲に道を走り、ホールまで戻ってきた。
パワーアーマーを着たエンクレイブソルジャーがPatrick達に向けて銃を放つ。

『・・・邪魔するな・・・!!!』
階段を駆け上がると、ドームの中にジェームズと研究員、そして見知らぬ男の3人が見えた。
『父さん!!!』
「無理よ、聞こえないわ」
Dr.リーが諦めたような表情でPatrickを制する。
『あんた、なにやってんだよ!なんで!!』

ジェームズが男と向き合う。
その向こう側にPatrickがいることに気づくと、一瞬苦しそうな顔をした。
男の名はオータム大佐。
浄化プロジェクトの引き渡しを求めているのだ。そして情報も。
ジェームズが言葉を選んで説明する。
この施設は稼働していない。一度も。プロジェクトも止まったままだと。
大佐が頷いて見せた。
ジェームズが少しほっとした表情を見せた瞬間、研究員を撃ち殺す。
Dr.リーの叫び声が響き渡った。

「な、なんてことを・・・!」
「我々が本気だということがわかったかね?」
「・・・。」
「今まで稼働したことがないということなら、施設が今すぐ機能するように我々のために助力を願おうじゃないか。」
ジェームズが黙ったまま、背を向ける。
「・・・。」
「さっさとするんだ。他の研究員たちの命が惜しくはないのかね?」
「・・・わかった。これ以上暴力をふるう必要はない。」
そういうと、ジェームズがボタンを力いっぱい拳で叩きつけた。
緊急事態を知らせるアラームが鳴り響く。
Patrickのガイガーカウンターもガリガリと音を立てる。
まさか。
『父さん!!!!ここを開けて!!!』

ガラスを叩くPatrickに、ジェームズは逃げろと言うだけだ。
後ろに控えるカロンを手招くと、連れて行けと、Patrickを助けてくれと、声にならない指示をだす。
「主。」
暴れるPatrickを羽交い絞めにしてDr.リーが待つ場所まで連れていく。
『いやだ!!父さん!そこを開けて!!!』
「無理よ。放射能が致死量に達しているわ。あなたも死んでしまう。」
『あんたは何やってたんだよ!!父さんを置いていくなんて嫌だ!!』
「そんなことわかっているわよ!!でも次は私たちよ?狙われているのは私たちなのよ!!」
怒鳴りあう二人をドッグミートが心配そうに見つめている。
Dr.リーがカロンにPatrickを連れ出すように指示するが、カロンは冷たい目でDr.リーを見下ろすだけだった。
「なによ、あんた彼を死なせたいの!?」
「・・・あんたの指示は受けない。」
「なっ・・・!!」
「だが、主の父が、主を救えと言った。主を救うのが私の役目だ。」
カロンの腕を振り払い、涙を拭うとPatrickは歯ぎしりしてDr.リーを睨みつけた。
『・・・父さんが命懸けで守った浄化プロジェクトだ。・・・ここからどこへ行けばいい。』
「とりあえずトンネルまで行くわよ。話はそこで。」
そう言うとDr.リーは研究員たちを連れてドームを後にした。
「・・・主。」
『・・・。』
「行こう。」
『・・・カロン。』
「なんだ。」
『ありがとう。』
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