聞き覚えのある、この声。
『なんだてめぇ。こんなとこにまで来やがるのか。』
「ハハ!老いぼれVictorは1体のセキュリトロンに閉じ込められてるばかりじゃないんだよ!」
『・・・どういう意味だ。』
「まぁ、そんなことより。まずはLucky38へ向かってもらいたいんだ。」

背後にそびえる高い建物。
煌々と輝くネオン。
Mr.Houseという名前を聞いて、ヴェロニカがVesperの袖を引っ張った。
「どういうこと?Mr.House?」
『なんだよ。聞いたことあるのか?』
さぁさぁ、とVictorがVesperを追い立てる。
仕方がない。Mr.Houseとやらに会うしかなさそうだ。
ヴェロニカとED-Eを連れてLucky38へと向かおうとすると、Victorが立ちふさがる。
「おっと、悪いな。Mr.Houseに会えるのはアンタだけだ。お仲間はここで待っててもらおう。」
くそったれ。面倒くせぇな。
舌打ちしつつ、ヴェロニカ達には外で待つように指示を出し一人Lucky38へと足を踏み入れる。

1階のカジノでもセキュリトロンたちが待ち構えていた。
またしてもVictor。Victorのように見えるセキュリトロンといったほうが正しいのか。
上の階でMr.Houseが待っている。
言われるがままに上の階へと向かう。
人間に誰一人遭遇しないまま、最上階へ。
Janeと名乗る、女性の顔が映し出されたセキュリトロンがいる。

Mr.Houseの女の一人という表現を聞いて、思わず虫唾が走るような感覚がVesperを襲う。
なんなんだ、ここは。
俺はなんだってこんなところに招き入れられているんだ。
Mr.Houseはあっちよ、とJaneが示すほうに進むと大きな画面に男の顔が移されているのが見えてきた。
まさかと思うが、あれがMr.Houseってことか?

Vesperが近づくと、画面の男が話しかけてきた。
「この会見の実現には長い時間がかかったな?長い道のりをよくやってきた。」
『・・・。』
「君に一つ仕事を頼みたい。」
『仕事?どういうことだ。』
少し間を開けて、Mr.Houseは従業員が特別に大切なアイテムを盗んだと話す。
『・・・それは、あのプラチナチップのことか?』
「そうだ。あれを取り戻してもらいたい。プラチナチップは私のものだ。」
チップを取り戻すのが最優先。ベニーについては好きにすればいい。
プラチナチップは自分のものだというMr.Houseの言葉にひっかかるものを感じる。
何故運び屋に運ばせるような真似をした?
そう問うてみてもMr.Houseは回答してはくれず、とにかく取り戻すのが先だというだけだった。
仕事を完了させろと、そう言うのだ。
確かにこのままでは報酬を得ることもできない。
しかたがねぇ、やるしかないか。
『ベニーのくそ野郎からチップを取り戻すとして、どうやんだよ。』
「少しは君自身の頭を使いたまえ。とはいえ、Vegasに来たのは初めてだということを鑑みれば仕方がないことか。」
『(いちいちムカつくな)・・・。』
ベニーにはTopsというカジノ兼ホテルを任せている。
奴は最上階の部屋に籠っているだろう。

Swankというベニーの右腕。
そいつの協力を得られれば密かにベニーに近づけるかもしれない。
『Vegasを支配してるなら、アンタが介入すれば話が早いんじゃねぇのか。』
「我々が介入すれば全面戦争になってしまう。それは最後の手段だ。」
ストリップ地区にあるセキュリトロンたちを制御しているが、それぞれのカジノ運営は3つの部族に任せているというのだ。
カジノへ乗り込むのは宣戦布告と受け取られかねない。
できるが、今はやらない。
そう言っているように聞こえて、また不快感を喉元に感じた。
『・・・アンタ、一体何者だ。』

※会話を続けていくとMedicineのスキルチェックあり。クリアすると、Mr.Houseの話にツッコミいれることができる。
とにかくベニーの野郎からプラチナチップを取り戻さなければ、話が進まない。
Mr.Houseとの会話を打ち切り、Lucky38の外で待つヴェロニカとED-Eの元へと戻ることにした。
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