頭を小突かれて目を覚ます。
ここは・・・。
「目が覚めたようだね。」
声のほうに頭を向けると、オータム大佐がPatrickを見下ろしていた。
なんとか体を動かし、立ち上がると辺りを見渡す。
『ここは・・・どこだ・・・?』
「ここがどこであろうと君には関係ない。君は負けたんだ。」
『どういうことだ・・・』
オータム大佐がにやりと笑う。
「我々が、正義が勝ったのだよ。あとは浄化装置を起動するコードだけだ。」

浄化装置を起動するコードを教えろと迫る大佐。
Patrickの頭の中を数字がぐるぐると駆け巡る。
浄化装置を起動する・・・コード・・・?
口をつぐむPatrickの態度を不服従と受け取ったオータム大佐が腕を大きく振るう。
横面を張り飛ばされ、部屋の片隅まで飛ばされた。
『・・・っ!!』
「私の忍耐も限界だ。さぁ、言いたまえ。」
再び腕を振り下ろそうとした、そのとき。
ガガガとスピーカーから音が聞こえてきた。
「大佐。」
Patrickを打とうとした手が止まる。
大佐は舌打ちをしてスピーカーのほうへと向きを変える。
「・・・大統領。なんでしょうか。」
「大佐、ちょっと来てくれないか。」
「しかし!あと少しで・・・!」
「大佐。」
Patrickを憎々し気に睨みつけると、オータム大佐は部屋から出て行った。
口の中に血の味を感じながら、部屋を見回す。
僕は・・・エンクレイヴに捕まった、ということか・・・?
父さんと一緒に死んだはずのオータム大佐。
何故、やつらはVault87に来ていたんだ。
とにかくここを出なければ。
手の拘束をなんとか外そうとしているPatrickに、スピーカーの人物が声をかけてきた。

大統領と名乗るその声は、顔を合わせて話がしたいという。
不審そうな顔をするPatrickに、拘束を解いて通路を開放するから直ぐに来いといいドアを開ける。
ここでぐずぐずしていても助かりはしない。
大統領とやらと話をして、こんなこと終わらせてやる。
ロッカーから武器や防具を取り戻す。
意を決して部屋から出ると、エンクレイブ将校と鉢合わせてしまう。
将校はぎょっとして銃を構えた。
「お前、何故部屋から出ている!!」

※スピーチチャレンジまたはカリスマの選択肢あり
大統領に会いに行くと伝えると、将校は一瞬たじろいだ。
自分が任務を正しく遂行しようとしたと大統領に伝えろと言うと、Patrickに背を向けた。

邪魔が入らないうちに、さっさと大統領のところへ向かおう。
パワーアーマーを身に着けて、見回りをしているエンクレイブ士官とすれちがいながら、Patrickはオータム大佐のことを考える。
やつは・・・父さんが自分の命と引き換えに道連れにしたはずなのに。
どうして、どうして生きているんだ・・・?

それにしても、とPatrickは思う。
ここは、この基地は、いったいなんなんだ。
エンクレイヴは、いつの間にこんなものを手に入れたんだろう。

科学者たちが、スーパーミュータントやヤオグアイ、デスクローが入っている容器の前で何やら計算をしていた。
大統領からの通達があったのか、Patrickが傍を通ると、大統領の部屋はあちらだと指し示す。
ガガガ
再びスピーカーが鳴る。
「気を付け!こちらはオータム大佐である!命令だ!これから大統領の指令は無視するように。Vault101の囚人はその場で射殺するよう命令する!」
放送が終わらぬうちに、科学者たちが銃をこちらに向けだした。
『くそ・・・!こんなところで死んでたまるか!!!!』


早く、大統領のところへ向かわなくては・・・!
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