グレートカーンズのメンバー達がボルダーシティを後にするのを確認しているとブーンが声をかけてきた。

「・・・どうする？ストリップ地区へ直行するか？」
『あー・・・うん。どうしようか悩んでるの。』へへへと笑う。
「悩んでいる？」
『うん。正直、このままベニーのところに行くには心構えがまだというか。私自身の実力もまだまだだし。』

ED-Eがすり寄ってきた。そう、戦闘はED-Eやブーンが率先して敵を倒してくれるので自分が強くなっている実感がないのだ。

「そうか。」
そういうとブーンはボルダーシティの廃墟を見渡した。
「ここはNCRとリージョンが激しく戦った場所だ。俺は・・・リージョンどもがNCR領内で好き勝手してやがるのにイライラする。」

「こんなところでグレートカーンズ達に会うとは思ってもいなかった。・・・ビタースプリングスを思い出す。」
ぼそりとブーンが呟いた。そういえばマーニーもビタースプリングスがどうこう言っていたような気がする。
そこで何かがあって、ノバックに来たとか。

『ブーンさん。ビタースプリングスで何があったの？』
じろりとブーンがLuciaを睨みつけた。
「・・・戦闘があった。それだけだ。」
『戦闘？どんな？』

突き放す様にブーンが言う。
「・・・。お前とは一緒に旅をしてきたが、まだ戦友とは呼べない。戦争の話はしたくない。」

思わず絶句するLucia。
ED-Eがぐいぐいと体を押し付けてきた。慰めてくれるようだ。
『そ、そっか・・・。』

なんだか悲しくなってきた。
一緒に旅を続けているけど、ブーンはまだ心を開いてくれないようだ。
『・・・ドックミッチェルに会いたいな・・・。』
「え？」
『グッドスプリングスで私を助けてくれたお医者さん。そうだ、とうとうベニーを見つけたって報告しに行こう。』

勢いよくブーンのほうに向きなおると、グッドスプリングスへ戻りたい！と伝えた。
「お前が、そうしたいなら。」

久しぶりにグッドスプリングスに戻ってきた。
ドックミッチェルやトルーディたちは元気にしているだろうか。

「ここがグッドスプリングスか。」
『うん。ドックのところにまず行こうかな。』

眉間に皺はいつもどおり

『ブーンさん？』
「・・・なんだ。」
『なんか遠回りしちゃってるけど、ごめんね。』
「気にするな。」

※ブーンとLuciaの服を変更します。MODで入れた傭兵服とか。武器も導入。

ドックミッチェルの家に置いてあります。

Mercenary Outfit　※ブーンの着ている傭兵服

よし、気を取り直して旅を続けよう。

『そうだ、ボルダーシティに行く途中で見かけたHelios Oneに行ってみたい！』
「・・・わかった。」

ノバックへFTし、そこから高速道路を北上してHelios Oneを目指す。

ブーンとどうやったら、もっと仲良くなれるかな・・・と1人考えながら歩くLucia。
そんなLuciaの様子に気づいているのか、いないのか。ブーンは相変わらず無表情で少し前を歩いている。

ふと、ブーンが立ち止まった。
「見えてきたぞ。」