Fallout NewVegas ; SloanからBlack Mountainへ
キャスがしばらく一人になりたいと言うので、モハビ前哨基地で別れることにした。
『また一緒に旅してくれる?』
「勿論。ただ・・・今はちょっと気持ちの整理をしたいんだ。」
『わかった。じゃあ、誘いに来るね。』
さてと。
そろそろ・・・ベニーと対峙するころか。いつまでも逃げているわけにもいかない。
一人で行動するのも久しぶり。ブーンはどうしているかな、と考えているとED-Eが体を摺り寄せてきた。
『あはは、1人じゃなかったね。あんたと一緒に2人旅だった。』
モハビ前哨基地の丘の上から、遠くを見渡す。
そういえば、グッドスプリングからプリムへ向かうときにT字路で右へと曲がって進んだ。
左へ進むとNewVegas向かう道じゃなかったか。
そっちは行ったことないから、行ってみようか。
少しは力もついたし、ED-Eもいるから大丈夫だろう。・・・多分。
『よし、ED-E。あっちに行ってみよう。Sloanて町があるらしいよ。』
Beep!!
途中パウダーギャングに絡まれたりしながら・・・
進んでいくと小さな集落が見えてきた。あれがSloanかな?
探鉱の町なのかヘルメットを被った男性が町の前に立っている。
『こんにちわ。』
Beep!
「あんた、ここから先に進む気か?やめておくんだな。ここから先はデスクローが出るぞ。」
『デスクロー?』
「ここからNewVegasに行こうと思ってるんなら、プリム経由に変更したほうがいい。」
『デスクローって何?』
「バケモンだよ。採掘場に住み着きやがったんだ。NCRは助けに来てくれないし、全くお手上げだ。」
そう言うと男は深いため息をついた。
何とか助けてあげたいけれど、1人では難しいな・・・。
『デスクローに会わないように気を付けて行くわ。この道からNewVegas行ってみる。』
「・・・そうか。俺は忠告したからな。ま、町で一休みしていけよ。」
中を見て回っていると、一匹のモールラットがしょんぼり佇んでいた。
敵対してくることもなく、ふんふんと鼻を鳴らしている。
もしかして、ここでペットとして飼われているんだろうか?
ひょこひょこと片足を引きずるように歩いている。怪我でもしているの?
足に触れようと手を伸ばすと、少し警戒して身を固くした。
が、攻撃される訳ではないとわかると大人しくLuciaにされるがままになっている。
怪我した場所が少し膿んでいるようだ。抗生物質を使ってあげよう。
足を保定して、放してやると嬉しそうにLuciaの手に頭をこすりつけてきた。
随分と人なれしたモールラットだ。
『お前は毛並みが良いね。皆に可愛がられているんだね。』
「フウン!」
よし、暗くなる前にデスクローが出るという地帯は抜けてしまいたいからSloanを発つとしよう。
入り口にいた男に、モールラットが怪我をしていたから治しておいたよと伝えるととても喜んでくれた。
「本当か!スナッフルズ、あいつはスナッフルズと言うんだが・・・足を引きずっているのは気づいてたんだ。」
『スナッフルズっていうんだ。あんなに慣れたモールラットは初めて見た。』
「可愛いだろ?町のマスコットさ。あいつに良くしてくれて本当にありがとう。」
『デスクローの件なんだけど、私一人じゃ無理だと思うんだ。だから今度仲間と一緒に来るね。』
「そうか。そう言ってくれるだけでも嬉しいよ。」
またね、と手を振ってSloanを後にした。
北へと続く道を歩いている途中、Sloanで聞いた採掘場を遠くから眺めてみたり
Lucia:ここかぁ。デスクローが住み着いてるのは
ED-Eがバークスコルピオンに反応したので、全滅させたり
遠くにアンテナ?のような大きな建物が見える。
あれはなんだろう??
『ED-E、なんかあるよ。あれ、なんだろう?』
ED-Eが首を傾げる様に、体を左に傾けた。
『行ってみようか!?』