Fallout ; NewVegas “Heartache by the Number”

Fallout ; NewVegas “Heartache by the Number”

レンジャー・ゴーストへの報告が終わると、どっと疲れを感じた。

ちょっと一休みしてから、ニプトン経由でノバックを目指そう。

酒場にはNCRの兵士が何人かと・・・あれ?兵士には見えない女性が一人暗い顔をして酒を飲んでいる。

『あの。』
「なに?何か用?」
『ここの人たちとは違うから・・・どうしてバーにいるの?』
「ウイスキーとは長い付き合いでね。荒廃した時代でも私を私でいさせてくれる・・・今のようにね。」

そう言うと、手元にあったグラスの中身をぐいと煽った。
琥珀色のそれをまた継ぎ足す。

「それで?何か用?」
『なんか、悲しそうだから』
口に含んだウィスキーを吹き出しそうになった彼女は、手のひらでぐいと拭いLuciaを軽く睨んだ。

「北に向かう私のキャラバンが何者かに襲撃されての。何もかも失ったってわけ。」
『襲撃・・・?』
「そう。ただただ燃やし尽くされたわ。私はリージョンの奴らだと睨んでる。あいつらはNCRの補給線を断ち切ろうとしているのよ。」
『何か証拠があるの?』
「証拠?そんなものないわ。でもリージョン配下でないキャラバンを襲うなんて、誰がやる?調べに外に出たいけど、契約書のせいでここから出ることもできやしない。」

そう言うと彼女は深いため息をついた。

『それで・・・ここにいるのね』
「そう。飲まなきゃやってられないわ。ジャクソンが許可をだしてくれさえすればね・・・」

ジャクソンって誰だったっけ・・・?ああ、話を聞いたら仕事くれるかもってキルボーン軍曹が教えてくれた人か。

『あ、名前を名乗っていなかったわ。私はLucia。このこはED-E。」
ED-Eがくるりと回ってご挨拶。
「ふーん。私はローズ・オブ・シャロン・キャシディー。みんなはキャスって呼んでるわ。」
『よろしくね、キャス。』
「あんたキャラバンに興味があるの?」

キャスがキャラバンの仕事に興味があるなら・・・と、クリムゾン・キャラバンを教えてくれた。ついでに地図に印まで。

今すぐに行くつもりはないけど、覗いてみるのもいいかもね。

『ありがとう。ノバックで用事を済ませたら行ってみることにする。』
「ノバック?随分と遠いところへ行くのね。ああ、私も外に出たいよ・・・。」

そう言うとキャスは机につっぷした。
なんとか力になってあげたいけど・・・契約書があるんじゃな・・・。

キャスに別れを告げて、Mojave Outpostを後にすることにした。




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