Fallout NewVegas ; There Stands The Grass(2)
「ここの実験が成功してたら、モハビも青々とした緑に覆われていたかもしれないな。」
『なんで害虫駆除の菌が、こんなことになっちゃうんだろうね。』
「・・・ほんとだな。」
そんな話をしながら洞窟へと進んで行く。
洞窟の中には、スポア・キャリアやマンティスがいる。
スポア・キャリアはいきなり襲い掛かってくるから、慎重に進もう。
「Lucia。」
アルケイドが静かに声をかけ指を指す。
グールが1人、地面に座り込んでいるのが見えた。あれが・・・キーリー?
キーリーがNCRに送り込まれたのかと聞いてきたので、アンジェラ・ウィリアムスに頼まれたことを伝える。
ほっと安堵の溜息をつき少し微笑んだキーリーは長居は無用とばかりに立ち上がり、2Fのベースキャンプで落ち合おうとLuciaに言うと駆け出していった。
あっという間の出来事に、顔を見合わせるLuciaとアルケイド。
『と、とにかく戻ろう。』
「そうしよう。」
アルケイド先生にはプラズマ系の高火力武器持たせてます
現れたLuciaとアルケイドを見て、キーリーは無事でなによりと喜んだ。
「これで落ち着いて話ができるわね。」
『話?』
「見ての通り、この場所には厄介なことになっててね。研究の思わぬ副産物を・・・始末する必要がある。」
「ああ、菌のことか?」
キーリーは頷いた。
害虫駆除エリアにガスを放出するので、その場で火をつけて爆発させて欲しいという。
なかなか物騒なやり方だが、菌を一掃するためにはやるしかなさそうだ。
※ガスが出ている場所を特定して、ダイナマイト投げたり火炎放射器で火を放ったりするのですが・・・。
この爆発の威力が半端ない。
コンパニオンは遠くで待機させておくのがよいかと。諸共死にます。
火を放った後、すぐに近くの部屋に飛び込んでも爆風でドアが壊れて、熱風で死亡とか。
爆風でED-Eが気絶しちゃうとか。もうね。
ちなみにED-Eが動かなくなってしまうバグもあり。本当にここは苦戦しました。
なんとか火を放つことに成功したLuciaはキーリーの待つ部屋へ戻った。
『やれやれ・・・。』
「ああ、無事に戻ったのね。こちらはVaultのバックアップシステムへ接続することができたわ。」
「何をするつもりだ?」
「ここにあるデータは全て消去する必要があるからね。・・・あら?おかしいわね。誰かがアクセスした痕跡がある。」
Luciaは素直にトーマス・ヒルダーンに言われて、データを回収したことをキーリーに伝える。
深々と溜息をついた後、キーリーはLuciaに向かって手を刺し出してきた。
データを渡せと言っているのだ。
Luciaは迷いに迷ったが、データをキーリーに渡すことにした。
「ありがとう。」
残るはバンカーの空気浄化システムを修理するためのアイテム(HEPAカートリッジフィルター)か。
探し出して、戻ることにしよう。
※HEPAカートリッジフィルターの写真がないため、詳細は割愛。
まずはキーリーの無事をアンジェラ・ウィリアムスに報告して、トーマス・ヒルダーンにはデータは無くしてしまったとでも報告することにした。
『せんせい、折角付き合ってくれたのに・・・ごめんね。』
「なんで謝るんだ?」
『トーマス・ヒルダーンに嘘つかなきゃならないし。』
そんなこと気にする必要はないとLuciaの頭を撫でながらアルケイドは言う。
アンジェラ・ウィリアムスはキーリーが無事なことを知ると、とても喜んでくれた。
データはあったのか?と聞かれたLuciaは思わず口ごもる。
何かを察したのか、アンジェラ・ウィリアムスはそれ以上追及してこなかった。
奥の部屋にいるトーマス・ヒルダーンにも声をかける。
「ようやく戻ってきたのか!そうそうキーリー博士を助けてくれたんだってな!」
『あ、うん。そういえば、貴方キーリー博士のこと何も言ってなかったわね。』
「まぁいいじゃないか、結果的に博士も救出できたんだ。で、データはどうなったんだね?」
『あ、ああ。そのことなんだけど。不手際でデータを無くしてしまって。』
トーマス・ヒルダーンは大いに落胆したようだが、Luciaにもう利用価値がないと判断したのか無言で背を向けてしまった。
※クエスト:There Stands The Grass 完了
何か言いたげな表情をしているアルケイドの背を押し、Luciaはトーマス・ヒルダーンの部屋を出た。