Fallout NewVegas ;For the Republic, Part 2(2)
Mr.Houseを排除する。
ムーア大佐の言葉を考えながら、ひとまずNewVegasへ戻ってきた。
プラチナチップを取り戻した時、Mr.Houseが嬉々として強化したセキュリティトロン達を見せてくれたことを思い出す。
確かにVegas地区は独立が保てるかもしれない。
でも、それ以外の場所で暮らしている皆は?フリーサイドは?グッドスプリングは?プリムは?ブーマーの皆は?
・・・わからない。
ブーンが急に歩みを止めた。
『?どうしたの、ブーンさん』
「・・・Lucia、納得できないことはやらなくていい。」
『ん・・・。あのね、ブーンさん。』
「どうした。」
『NCRは、皆を守ってくれるかな。守れるかな。』
Lucky38に視線を向け、再びLuciaを見やるとブーンは少し悲し気に微笑んだ。
「・・・そうありたいと願っている。」
『皆がムーア大佐みたいに、叩き潰せばいいと思っている訳じゃないこと、知ってる。シュー大佐やブーンさんみたいな人達がいるもの。』
だから。
独りでMr.Houseと話をしてくるね。
ブーンにはプレデンシャルスイートで待っていてもらい、Lucia1人エレベータでペントハウスへと向かう。
Mr.Houseの顔が大きく映っていたスクリーンは、今日は何も映っておらず、しんとしている。
どこかで休んでいるのだろうか。今日はここにはいない?
隠し扉とか、何かないのかと探して回ると、壁に備え付けられたターミナルを発見した。
「アンティチャンバーを開く」・・・?秘密の場所への通路か何かかな。
権限がない、と警告メッセージが表示されたが無視して「開く」を選択、と。
※この時点で、Mr.Houseルートが消滅
ペントハウスを警護していたセキュリトロンたち一斉にLuciaに向かって攻撃を開始する。
敵と見做されたようだ。
反撃しながら、進んで行く。
またコンソールを見つけた。
次は・・・「制御室へのエレベーターのカギを解除」する。
制御室か。
コンピュータの制御室。
こんなところに、どんな秘密が隠されているんだろう。
通路を進みながらLuciaは考える。
セキュリトロンを強化したように、何か秘密兵器でも隠されているんだろうか。
制御室にあるコンソールに辿り着いた。
「LSチャンバーを開放する」を選択すると、「警告!微生物感染の恐れがあります。続けますか?」と警告文が表示された。
微生物感染、という表示に思わず怯むLucia。
思い切って「Yes」を押すと、奥から何かがせり上がってきた。
それは、チューブに繋がれた、グールのような、何かが入ったカプセルだった。
『まさか・・・。』
「なぜ・・・こんなことをした・・・?世紀を跨いだ準備が・・・」
『まさか、Mr.House・・・なの?』
「運び屋・・・お前は、何故・・・」
『え、NCRに貴方が邪魔するから、邪魔者は・・・』
「消せと、あの蛇どもに言われたのか。この尻軽め・・・」
※Mr.Houseの始末の仕方は、直接攻撃でもコンソールの操作でも可能。
『さようなら、Mr.House。』
Mr.Houseに止めを刺し、別れを告げる。
少し前までMr.Houseであった体は、今は何も言わない。
Mr.Houseがいなくなったためなのか、セキュリトロンたちは攻撃をやめて、いつも通りに働いている。
これで、よかったんだよね。
そう思った途端、どっと疲れが押し寄せてきた。
仲間が待つプレデンシャルスイートへ戻ることにしよう。
心配していたのか、すぐにLilyとアルケイドが迎えてくれた。
「可愛い子、大丈夫だったかい?痛いことされてないかい?」
大きなLilyの体に抱きつくと、安心したのか思わず涙がこぼれてきた。
『大丈夫だよ。ありがとう』
「いやなことされたら、すぐばーちゃんに言いな。怒ってやるから。」
『心配性だなぁ、Lilyは。』
LilyとLuciaのやりとりがひとしきり終わると、アルケイドがLuciaを部屋の隅へと呼び寄せた。
LuciaからMr.Houseを排除するようにNCRに言われたと聞くと、アルケイドは思わず眉根を寄せた。
「NCRに手を貸すことは良いと思うんだが、そんなことまでさせられたのか・・・。」
『大丈夫。やるって決めたのは、私だから。』
しばらくLuciaを見つめた後、アルケイドが覚悟を決めた顔をした。
「Lucia。是非、話したいことがある。」
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