Fallout3 Following in His Footsteps(2)
モイラの所で、ガラクタをキャップに変え、武器や防具を修理して・・・手元には120キャップほどが残った。
モリアティに父さんの情報が欲しいなら100キャップ払えと言われていたことを思い出す。
支払ってしまうと、ほとんど残らないけど・・・まぁ背に腹は代えられない。
そう思いながら、モリアティの酒場へと向かう。
まだ日が高いせいか、店には客がいない。
独りでぼんやりとコップを磨いていたゴブが、気づいて声をかけてきた。
「やぁ、何か飲むかい?」
『いや・・・それより、モリアティはいるか?』
ゴブが驚いた顔をして、声を潜めた。
モリアティには関わらないほうが良い。自分のようにこき使われるのがオチだとゴブが囁く。
どうしても会う必要があると言うと、奥の部屋を視線で示した。
部屋から出ようとしたモリアティと鉢合わせる。
「これはこれは。坊主、このつまらん酒場の主人に、何か用か?」
『・・・前に話していた、父さんの情報を聞きたい。』
「ほう?それでは、情報料として300キャップ支払ってもらおうか。」
『300?以前は100キャップと言っていたじゃないか。』
モリアティは顎髭を撫でながら、面白そうにPatrickを上から下まで眺めた。
Patrickを押しのけ、情報ってのは状況に応じた値段がつくものだと言い残して、モリアティは酒場を出て行った。
冗談じゃない。
どこまでも値段を吊り上げる気でいるモリアティに付き合ってる暇はないし、金もない。
部屋にあるターミナル。
あそこに何か情報があるんじゃないか。
ゴブに気づかれないように、見えない位置にしゃがみ込みハッキングを試みた。
※情報の入手方法は、キャップを支払う・ハッキング・ゴブやノヴァから聞きだす等色々。
モリアティのターミナルは、メガトンに暮らす人々の秘密が詰まっていた。
ルーカス・シムズが言っていたように、裏でメガトンを牛耳っているというのは伊達ではないようだ。
好奇心に負けそうになりながら、なんとか父さんの情報に辿り着いた。
そこには、20年ほど前に赤ん坊を連れて訪れた男の話が書かれていた。
ふらふらと歩き出し、気づけばメガトンの外に出ていた。
モリアティは父さんにギャラクシー・ニュース・ラジオとスリードッグスを紹介したらしい。
ギャラクシー・ニュース・ラジオのことは、ノヴァやゴブがニュースが流れてこないとか、何か言っていたような気がする。
スリードックスというのは、そのラジオの関係者だろうか。
それよりも。
自分がVault生まれのVault育ちだと思っていたけど、違ったことに思ったより衝撃を受けていた。
一体、どこで生まれたんだろう。
母さんは・・・。
こんなところで考え込んでいても始まらない。
ギャラクシー・ニュース・ラジオへ向かうのが先だ。
川を越えた向こう側に行ってみよう。
ウルトラスーパーマーケットの近くにある橋を越えて、その向こうへ。
暢気に鼻歌を歌いながら歩いているレイダーを物陰からスニーキング・ショットで仕留めたり、モールラットをバットで殴り倒したりしながら先へと進む。
坂を上りきったところで、何やら彫像のようなものが立っているのが見えてきた。
あれはなんだろう?
ファラガット西メトロ駅
父さんに聞いたことがある。
昔は地下を動く乗り物があったって。そこに乗り込むために入り口が、ここなのか。
地下へと続く入り口に近づこうとした時、銃を撃ちあう音が聞こえてきた。
身を低くして様子を窺うと、レイダーと傭兵のような出で立ちの人物が撃ちあいをしているのが見える。
加勢しようかと悩みながら、銃を抜いたところで急に静かになった。
どうやら相打ちになってしまったようだ。
周りに誰もいないことを確認して、レイダーと傭兵の死体に近づく。
『・・・申し訳ないとは思うけど、有効に活用させてもらうよ。』
レイダーと傭兵の身ぐるみを剥いで、アーマードスーツから傭兵服に着替えた。
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