ファラガット西メトロ駅から、地下へ潜るか、このまま地上を歩いてギャラクシー・ニュース・ラジオを探すか。
とりあえず、行けるところまで歩いていってみようか。
景色を眺めながら歩くほうがいいな。
・・・父さんは、何を考えながらギャラクシー・ニュース・ラジオを目指したんだろう。
タロン社の傭兵に手を出して痛い目見たり・・・
フレンドシップ・ハイツ駅にいるレイダーにミサイルランチャー撃ち込まれたり
※地上はスーパーミュータントやケンタウロス、レイダーにタロン社の傭兵と盛りだくさんでした・・・。
駅付近を探索してみたけれど、地上から先には進めそうにもない。
仕方がないな・・・。
覚悟を決めて、地下へと進む。
メトロ駅の中は、ひんやりとした空気と少し饐えたような臭いがする。
これは一体何の臭いだろう。
モールラットやレイダーなんかが住み着いてて、その臭いだろうか。
用心しながら扉を開けると、のそりと何かが起き上がった。
それはグールに似ているように見えた。
しかし、口から出てくるのは言葉ではなく、唸り声だ。
思っているより素早い動きで、こちらに襲い掛かってくるので、咄嗟に撃ち殺す。
さっき感じていた臭いは、こいつらが原因のようだ。
・・・早く地下から出よう。
駅のホームだった場所には、地下鉄車両がそのまま残っていた。
昔はこれが動いていたのか。乗ってみたかったな。
奥へと続く線路の上を歩きながら、ぼんやりと考える。
V.A.T.S.で狙って撃つ
最初の内は、Skillが低いためなのか、結構外す。Skillが上がっても外すときは思い切り外す。
ようやく地上へ出ることができた。
メトロの看板は「シェヴィー・チェイス」となっている。
さてと、ここからギャラクシー・ニュース・ラジオを探さなきゃ。
ふと、崩れた建物の壁に、何かが描かれていることに気が付いた。
あのマーク、フレンドシップ・ハイツ駅の入り口にも描いてあったな。
今来た道程を思い返すと、要所要所にマークが描かれていたように思う。
ギャラクシー・ニュース・ラジオのマークなのか?
道しるべ・・・?まさか父さんが?
マークをよく見ようと思わず足早に近づく。
すると、建物の陰から、ずいと金属の何かが姿を現した。
反射的に銃を構えて照準を合わせる。
「動かないで!」
有無を言わせぬその声音に、思わず足を止める。
「あなた余所者ね?こんなところで何をしているの?」
『君は一体何者なんだ?』
「質問してるのはこっちよ。まぁ、いいか。私はサラ・リオンズ。パラディンでリオンズプライドの司令官よ。」
『パラディン?リオンプライド?』
「・・・Brothehood Of Steelって聞いたことある?」
『すまない。全くわからないんだ。君たちはここで何をしているんだ?』
何も知らないというPatrickを呆れたようにサラ・リオンズは見つめた。
ここDC地区は激戦地区でスーパーミュータント達がうようよしているという。
「で、君は1人そんな格好でいったい何してるわけ?」
『俺は・・・ギャラクシー・ニュース・ラジオに行きたいんだ。』
「ああ、そこならこれから向かう予定よ。ついてくるなら好きにしたらいいわ。ただ姿勢を低く保って余計なことしないで。」
そう言うとサラは離れた場所にいる仲間の元へと走り出した。
慌ててPatrickも後を追う。
サラの後ろから現れたPatrickを見て、仲間の一人が銃を構えた。
「レディン、銃を仕舞いなさい。彼は私が保護した一般人よ。」
「なんだってこんな奴を連れ歩くんです?アーマーも着ていない生身の人間なんて邪魔ですよ。」
「レディン。パラディンが良いと言っているんだ。文句を言うな。」
レディンと呼ばれた男は舌打ちをして銃を下ろした。
さぁ、進むわよ、とサラが出した号令に、皆が応える。
スーパーミュータントとの銃撃戦を繰り広げるサラたちを見ながら、Patrickは邪魔にならないように建物の陰に身を潜めた。
彼らが着ているあの「アーマー」と呼ばれるものは防御力が高く、スーパーミュータントが撃ち込んでくる銃弾もモノともしていないようだ。
敵を蹴散らし制圧し終えると、Patrickに向かってサラが先に進むよう合図を出した。
ギャラクシー・ニュース・ラジオ前の広場にいたスーパーミュータントを片付け終えると、サラたちにもほっとした空気が流れた。
「今日はなかなか激戦続きだったな。」
「中で合流したら、そん時は祝杯だ。」
皆がギャラクシー・ニュース・ラジオの建物の中に入ろうと、歩を進めた、その時。
咆哮と共に、広場にあったバスが弾き飛ばされ、何かが現れた。
思わず近くの土嚢の陰に身を隠す。
ソレは、スーパーミュータントを何倍も大きくしたヤツだった。名はベヒモス。
電柱を振り回し、リオンズプライドの面々を弾き飛ばしている。
ヌカランチャーを撃とうとしたパラディン・バルガスも、横面を電柱で殴られ、数メートル吹っ飛ばされ気を失った。
※ヌカランチャー入手して、倒すことも可能。殴られたら勿論死亡。
騒ぎを聞きつけて、ギャラクシー・ニュース・ラジオ内にいる仲間も応戦する。
PatrickもV.A.T.S.で狙いを定めてベヒモスの腕を撃つ。
さすがのバケモノも応戦しきれなくなり、とうとう地響きを立てて崩れ落ちた。
広場で戦っていたリオンズプライドの面々も、ようやく一息ついたのか、その場に座り込んでいる。
サラがちらりとPatrickを見ると、ギャラクシー・ニュース・ラジオの扉を指さした。
あの中に、スリードッグがいるのか。
扉を開けようと手を掛けると、傍にあるインターホンから声が聞こえてきた。
「もう大丈夫なんだろうな?今ドアを開けてやろう。」
がちゃりと音がして扉が開いた。
建物の中にもアーマーを着た人たちが沢山いる。
これが全部リオンズプライドなのか?
「ああ、ここにいたのね。」
後ろからサラが声をかけてきた。
『ここまで連れてきてくれて、ありがとう。』
「どういたしまして。ここはもう安全だから、スリードッグに会ってきたら?彼は上にいるわ。」
『君たちは、こうやって街中のスーパーミュータント達を倒して回っているのか?』
「ま、そんなところね。我々はその中でも精鋭部隊なのよ。B.O.S.は・・・特殊なのよ。」
サラに改めて礼を言い、スリードッグがいる上の階へと向かう。
意を決して扉を開けると、髭面の男が待ち受けていた。
Patrickを眺めると、満足そうに鼻を鳴らした。
彼の名はスリードッグ。
ようやく見つけた!
父ジェームズがいるかと辺りを見回すが、スリードッグ以外誰もいないようだ。
『父が・・・ここにいると聞いたんだが。』
「お前の父親は、もうここにはいない。」
『いない?じゃあ、どこへ?』
スリードッグは、暫くの間Patrickをじっと見つめ、重々しい口調でぽつりと呟いた。
「彼は、正義の戦いのために、ここを去った。」
『・・・アンタはラジオで話をすることで、正義の戦いをしている、ということか。』
「そうだ!その通り。父親に似て、賢い子だ。」
満足そうに笑うと、スリードッグがラジオ局の為に手伝いをしないか、と持ち掛けてきた。
放送用の中継局のアンテナを直して欲しい。
DC地区にある古い博物館、技術博物館にあるロケットのアンテナを外して、中継局に取り付ける。
「どうする?手伝うか?」
『わかった。技術博物館へ行ってくるよ。』
「よし!いい子だ。頼んだぞ。」
クエスト:Following in His Footsteps 完了
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