Fallout ; NewVegas “Cold, Cold Heart”

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ニプトンホールの前に誰かいる。
警戒しながら近づいていくと・・・。

あれは・・・リージョン兵?腰に差したマチェットにそっと手を延ばす。

ED-EからBeep音が聞こえてきた。
『大丈夫よ。襲ってきたら・・・やってしまおう』
Beep音

睨みつけながら近寄っていくと、リーダーらしき男が声をかけてきた。

「心配するな。ここのやつらのようにお前を十字架に打ち付けたりはしないよ。お前は役に立ちそうだ。」
『なんですって?』
「お前にはニプトンの町の命運をしっかりと焼き付けてもらいたい。細部に至るまでね。そしてこれから出会う人々にシーザー・リージョンが残した教えを広めて欲しい。特にNCRの奴らにな」

マチェットに伸びた手を凝視しながら男は淡々と話を続ける。
『あんた・・・町の人たちに何をしたのよ。』
「何?何とはどういうことかな?堕落したニプトンには、参加者全員に支払うべきものを受け取ってもらっただけだよ」
『罪のないの人たちまで・・・』
「無罪?無罪の人などいない。」

「自由になるためにクジを引き、殺されるとわかった”愛する人”が引き摺られて行っても、何もしなかった。」
『そ、それは・・・』
「数で我々たちに勝っているのに、何もしなかった。実に臆病者だ。」

そう言って立ち去るシーザー・リージョン兵を見送ることしかできなかった。

追いかけて殺したいけど・・・今はできない。一人(とED-E)では。
レンジャー・ゴーストに頼まれた偵察をここで打ち切ろうかと考えたけど、ホールに生きている人がいるかもしれない。・・・望みはほとんどないかもしれないが。

浮かんできた悔し涙をぐっと堪えて、Luciaはホールの中に入っていった。

クエスト:「Cold, Cold Heart」続く




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